盛りだくさんな日々

日本生活学会出席のため、週末は早稲田大学でした。
ひさしぶりに頭が緊張。

すごい頭脳、すごい知力、すごい論理性って
あるものです。

研ぎ澄まされた知性と
緻密な調査、
完成度の高い研究に触れ
こおろぎは
心身ともにあらわれる思いでした。

こおろぎと恩師と後輩との研究は
日曜日に発表。
反響大。

手ごたえあり!

なにかとドキドキハラハラしましたが
師匠のご経験と明晰なる頭脳とご気力の結果
衝撃的な?発表となりました。

これからです。
本気で取り組むのはこれから。

食卓の一枚の布が意味するものは・・という
遠大な疑問をひっさげて

これから本気で取り組みます。

この学会は
考古学に対して
考現学といわれる領域も含み
それはそれは面白いのです。

上の写真は、そんな「面白い」分野を扱った
絵本の一部。

こおろぎ好みの領域です。
詳しくはまた・・・。


頭脳満開ですごした土日でしたが
月曜日は久しぶりのレッスンでした。

震災後、長くお休みしていたお教室ですが
再開。

合同のレッスンとなりました。
札幌パークホテルで舟橋シェフの美しいランチ。
タカギトモコ先生の美しい日本語のレッスンのあと
小さいお花のしつらい実習。
パークホテル内日比谷花壇店長松崎クンにお任せ。

みなさんのお力添えで
こおろぎのお教室、やっと「らしさ」を取り戻しました。



あまりに盛りだくさんな日々で
何を書いたらよいものでしょう・・・

そうそうANAの機内の音楽、イアホンで聞いたオールナイトニッポン
こおろぎ、胸がキュンキュンで
うっすら涙。

1966年、ブロードサイドフォーの
「若者たち」。
正しくは「若者たちーそらにまた陽が昇るとき」とのこと、
この曲で震えました。

1966年の歌ですもの
ご存知ない方も多いはずですが

ああ

中学生でしたわ、私。

国立大学の附属中学だったがために、
学生運動の波をいち早く受ける環境にもあり、

当時のこおろぎは
異様なほどの読書量。
日本文学はほぼ読み終え
梶井基次郎太宰治を愛読書とし
なにかと多感でした。

今のこおろぎの原点があの時代です。

そして
この「若者たち」というテレビドラマの主題歌は
大学を卒業するまでずっと
こおろぎのテーマソングでもありました。


君の行く道は 果てしなく遠い
なのに なぜ 何をさがして 君は行くのか そんなにしてまで

君のあの人は 今はもういない
なのに なぜ ・・・


君の行く道は 希望へと続く
空にまた 陽が昇るとき 若者はまた 歩き始める・・・

黒沢久雄ひきいるバンドの曲でした。


なぜ君は、その道を行くのか・・・

もしかしたら
こおろぎはあの頃からずっと
毎日毎日、そう自分に問いかけ続けているのかもしれません。


そしてまだ
答えが出ていないのです。

だから歩く。

そのことだけは分かりました。


今日は久しぶりのレッスンで
その大切さを痛感しました。

何を着るか
どなたにお会いできるか
そんなことを考えて
背中を伸ばすことが
どれほど日々の生活に必要か

生きている小さい花に触れ
笑顔で語り合うことの大切さ


この時代、贅沢といわれればそれまでです。


でも
どの人にも
見えない苦労があります。
日々、介護や仕事や、あれやこれやで
髪振り乱すことも多い女性の生活。

NHKの朝の連続ドラマが
「昔」の女性の生き方を描いています。
でも
けして「昔」ではありません。

今もまだ
家事も炊事も育児も介護も
女性が仕事をもとうがもつまいが
女性の仕事としてみなされています。

母の時代から、何一つ変わってなどいません。


ほんの少しの時間、
自分のため学び、自分のためにすごすことは
なんとか許されるに違いありません。


こおろぎは
自分の仕事がだんだん見えてきました。

生きるということは
本当に、日々、自らを育てることなのでしょうね・・・


こおろぎ組に
すばらしい一週間を!