美しいお漬物その2

新しく開校したお教室は
Hさんのお宅が舞台。

授業開始直前に到着して
バタバタと準備。
持参したお漬物に似合う器探しも
即決。

モダンな器に
鮮やかな色が映えたようです。

この漬物文化、新しい角度から検討したいものです。



さてさて
こおろぎセンセー、
ますます元気。

時間切れ!
という声が背中に聞こえそうで
覚悟しながらの日々ですが

覚悟すると
不思議な余裕が生まれます。



食卓の布の研究は進んでいます。
実に興味深いです。

近代日本を、一枚の布で語ろうという
調査です。


こおろぎ、ワードで、せっせと作図。
そこはデザイン修業が長いので
なんとか作っています。
頭を整理する作業が楽しいのです。


こおろぎは
なぜ多忙なほど元気かというと
楽しいからだと気がつきました。

こおろぎはイヤなことはしていないのだと
気がつきました。

趣味を仕事にしたので
すばらしく幸せだってことです。


さて
日本が危ない。

ソニーの情報流出だって
本当に危機管理がなっていなかったと思うばかり。

福島の一時帰宅とて、
あんな防護服で集団で歩くすがたを見たら
だれだって、危ない国だと思います。

どの現実も

あますぎた日本の結果です。


技術は、それだけで、自然破壊であり、
「問題」なのだと、ノーベル賞受賞された野依先生が
おっしゃっていました。


すべての人に
完璧な幸せなどありえない。

科学技術の裏側を

なぜ想像しなかったのでしょう。


こおろぎは
生命科学の授業の最初で
必ず、生態系の図を使います。

人間は
その図のなかに
本来ならば存在すべきなのに

土地を耕し建物を建てた段階で
他の生物の存在を脅かすということを
まず考えたいからです。




お互いに利益のある共存など
自然を相手にしたとき、人間は絶対にできない。

ただただ、ひとり勝ちしようという存在が人間なのだと
いつも思ってきました。


その傲慢さの結果が「今」なのだと
こおろぎは哀しく思っています。


早いこと、
速いこと、
小さいこと、
便利なこと・・・
万能であること・・・
そんなことばかり考えて、
街中を煌々と深夜も照らし
歩きながらもテレビを観、
どんなときにもすぐに情報を得、
サプリメントで栄養を得、


数えはじめたらきりがありません。

湯水のごとく・・・とはよく言ったものです。

湯も水も、電気もガスも
なにもかも、有限だということさえ
知らずに暮らしてきたことを
深く反省すべきなのでしょう。


いつのまにか
生で獣肉を食べるようにさえなったことも

「大丈夫だ」と
なんの根拠もなく信じてしまう無防備さも
深く深く反省すべきなのでしょう。


こおろぎ、今夜は
そうとうまじめです。


思うところあって
心、強くもつことにしました。


甘かった人間、
甘かった日本人への警告が
なんとか聞えたなら

立ち止まり、
考えなければ。


アナログの生活を
必死で守ろうと思います。


文化はそこにしかありません。



久しぶりに本屋さんに立ち寄り、
日本の仏教と、和菓子の本を買いました。


え?仏教?

食文化と装飾文化を研究して
とうとう到達しそうな領域だからです。


あまりにも知らない。
しらなすぎました。


和菓子も
そのルーツは当然日本にはありません。

そもそも
日本ってどんな国だったのか、

地理も歴史も大嫌いだったこおろぎは
図らずも今、

日本史、世界史にとりくみながら
日本人と日本の文化を学びはじめました。


あああ

ね?言ったでしょ。
趣味を仕事にするとこんなことになるのです。

趣味が勉強だといえば
そうとういやらしいのですが


その通りなのです。

掃除も片付けもしたくない。

寸暇があれば、勉強したい。


ひえーっ、ウソでしょっ!

ホントーなのです。

不安からのがれるたった一つの方法は
学ぶことだからです。


いやー、全く、
今夜のこおろぎはどうかしちゃってるかもしれません。

春なのでホルモンのバランスが狂ったか、
あまりに日本があぶなすぎるからなのか
チリビーンズを食べ過ぎたからか
大好物のドライイチジクを食べ過ぎたからなのか


週の半ば、緊張もピークですが
こおろぎは元気です。


お弁当作りも
継続中。毎回同じ感じだわね、ここでもまた反省。

反省ばかりのこおろぎです!