どこでもカメラ

大学からまっすぐ打ち合わせのためにホテルへ。
相変わらずロスのない時間配分。


あれこれバタバタと話を進めながら

ちゃっかり取材。
目下「食卓まわりの布」について調査研究中のこおろぎ
なんでも取材
だれでも取材。


学会も近づき、脳細胞が雲丹のよう。

ホテルのナプキンの扱いについて
親しい有能なホテルマンにあれこれ根堀り葉堀り・・・。

やっぱり不思議な日本のマナー。


センセー、今日はブライダル契約した方のための
内覧会ですよ・・という情報が飛び込み
ラッキー!


ひとまず帰宅して
ご飯食べてからカメラ抱えて出直し。

都心部に住んでいてよかったと思った一瞬でした。


上の写真はその一つのテーブル。
ヴィヴィッドな色づかいが新鮮。


そして
わざわざ夜、出直した理由は
今回は装飾花ではなく

布。


布ナプキンの近代日本での受容は
実に興味深いところ。

あれこれ畳む、その畳み方、折り方をご指導もしていますけれど
「折り紙」のようではあっても
折り紙ではないわけで


口許を拭く布を
コテコテにさわってよいはずもなく


テーブルクロスなどといっしょに目下
大苦戦しているこおろぎは

幸せそうなブライダル契約済みのカップルの間を縫って
写真を撮りまわったのでした。


いつでもどこでも
あれこれ考えてるこおろぎ

この上ない貧乏症。
あまりにかわいそうなので
貧乏賞という賞を作りたくなるほど。


撮った写真や
あれこれ取材したことを
恩師にメール。


こおろぎは
元気です。



昨日は石川啄木の研究家の先生とお話する機会を得、
さらに帰り道は、ディケンズのご研究で
博士号を取られたS先生にいろいろお話が聞けて
幸せでした。
ディケンズの影と光・・
ご出版もなさったとのこと、
当然宗教を背景にしたご研究なのですが
うかがえば、うかがうほど
興味深い。次回、じっくりお聞きしようと思います。

なにはともあれ

仕事があるということ
やりたいことがあるということは
幸せなことです。


キャンディーズのスーちゃんが
最後の力を振り絞って録音なさった
あの声を
こおろぎは忘れません。

もっと演技がしたかった・・・
もっと演じたかった・・・

そう思う日は
誰にでも来る。


だれだって
志はいつだって半ばなのではないでしょうか。


命というのは
生まれた瞬間、
終わる日に向かって
止めることのできない流れに乗った
漂う船に過ぎない。

何の不満があろうかと
いつも思うのです。


生命科学の教師として
イキモノの「すごさ」を語り続けています。

しかし
命は尊いけれど
終わるからこそ尊いのであって
それなのに継続するからスゴイのだと


そんなことを思いながらの
授業です。


絶望と希望は表裏です。
大惨事を思うたびに身動きできなくなりそうです。
平常心が大切なのだと
語ってもいますが


でも
だからといって
なにもかも予定通りに遊ぶとか
なにもかも予定通りに楽しむことは
できません。

経済のために
いつもどおり・・・ではあるべきですが


ブレーキのかかる感性はもちつづけたいものです。



とはいえ
5月からお教室も平常運営開始。

でも
どこか違うはず。
こおろぎらしいお教室を展開していこうと思います。


こおろぎ組に
よい休日でありますように・・・。