旅立ち その2

18日、キキの卒業と
国家試験合格のことを書きました。

あっという間の25年でした。


沖縄行き前に
インドへも行く彼女は
数年暮らした一人暮らしの家の引越しもあるようで
類まれな多忙さ。

でも
まあ
こおろぎは
いつも通り傍観。


親の出る幕ではないようです。


こおろぎのママと
カブトムシのパパと
家族4人で
キキの壮行会を開きました。


こおろぎは
この桜の帯をしめました。



カブトムシのママのものです。

キマキ小袖という、略式の和装を考案した彼女は
すべての帯を半幅以下の細さに仕立て直してしまったのですが

その中のいくつかを再び幅広い帯に可能なものは
作り直したのですが

その一本。

実に美しい桜が浮かび上がります。


キキの旅立ちには
カブトムシのママにも参加していただきましょうと

この帯にしました。


5歳で荒井家の「子ども」になったキキを
カブトムシのママは
それはそれはかわいがってくれました。


「キイちゃんは今日から荒井さんちの子どもですからね
キイちゃんの幸せは
みんなできっと守りますからね」


5歳のキキをしっかりと抱きしめて
美しい声で
そう言ってくれたのも
春の日でした。



一人息子の結婚相手が
再婚の子連れであったことを
全く意に介さず、

「ちゃんとお話のできる孫が
天から降ってきたわ」と
大喜びでした。



キキに沢山の洋服を作り、
遊び道具も作り、
料理も教え
あれもこれもしてくれたのに


その後生まれたコロ介より
「長女」キキを大切にしてくれたのに


二人の孫娘を残して
70歳で他界しました。


どんなにか心残りだったでしょうか。


しっかりと手をつないで
「おばあちゃま
エミエミ、
何度お呼びしても
答えていただけません・・」


立派に弔事を読んだ小さかった二人は

18歳と25歳の春を迎えました。



二人には
たくましい女性のDNAがしっかりと流れていると
信じています。



さてこの帯に
こおろぎがあわせたのは
こんな一枚です。


ちょいと派手ですが
大好きな一枚。

もちろん得意領域の黒地。
ところどころに

紋の柄が飛んでいます。


黒地に白い全体模様、
よく見ると
トンボ。


トンボは
「勝虫」とも呼ばれます。

かちむし
と読みます。

前へしか進まない
前へ前へと進む虫なので

戦国武将が好んで用いた意匠です。


旅立ちにはふさわしい柄です。


そして


その壮行会のあと
こおろぎは
もう一つのパーティーに出席しました。


HTBイチオシの

「出陣式」でした。

春から
正式には3月28日から
イチオシは朝からスタート。

あれこれ新しくなります。


こおろぎも
「イチオシモーニング」のお仲間に入れていただき
金曜日の朝6時25分から
ごいっしょします。

前夜の深酒と夜更かしをやめることにします。
さわやかさ不足のこおろぎで
ご迷惑かけないようがんばります。

またその日の夕方、今までどおり3時45分から
再び夕方のイチオシにもごいっしょします。


同じ日に朝と夕方、
さてどうなることでしょうか。

朝からイチオシ。

日中はしっかり書斎で研究日とする予定です。



この大惨事に対して、
HTBの皆様の、真摯な、誠実なご対応、
報道、
それはそれはご立派です。

この時期にスタートすることの
意味をしっかり心に

こおろぎも
言葉の大切さを今一度考えていきたいと思います。


1週間続いたアレルギーは
少し回復。


こおろぎにできること・・・


精一杯考えて行動していこうと思います。