怒涛の継続プラスα

こおろぎ、怒涛の日々は続いていますが

家事雑用で外出も避けられず

あれもこれも走り回ることも増え・・

で、
キキがドレス必要と突然言い出し、
外出の流れで何件かブティックを回ったのですが・・・



某ブランドで
こおろぎ、久しぶりに戦闘モード突入。



マネキンが羽織っていたストールのようなカーディガン
素敵だったので近づいて触れてみて
その柔らかさが、いっそう素敵だなと思ったこおろぎ


「素敵な素材ですね!お袖もついていて・・」と言うと




「袖がなければただのストールですから」

と店員さん。


ごもっとも。


でも
違いませんか?この対応。


初めてのお店ではありますが
お客が商品を褒めたら
「ありがとうございます」ではないのでしょうか。


袖がなければストールだという
そんな答えは誰も望んでいない。

いまどき、そんな緑のアイシャドーを
眉までびっしり塗りこんでる店員さんって珍しい。
それさえ黙認しているお客に対して
なんだかひどい応対。



そして
キキが試着したドレスは7号でも大きく、
残念。



するとその緑アイシャドーが
もっと小さいものを持ってきたのですが
フツー以下のデザイン。



「ありがとうございます。でも
きっと似合わないので結構です」と
丁寧なキキ。
不細工でもお行儀はよく、言葉もきれい。


で、
試着室にもどったキキを見届けて
その緑アイシャドーが
母こおろぎに言ったのは



「まあね、インポートもののよさは
わかる人にしかわかりませんからね!」


絶句。



キキが試着したのは国産のもので
アイシャドーが勧めたのはインポートらしい。


でも
野菜じゃあるまいし、産地じゃえらばないよっ。


品質とデザインじゃろーがっ。


ああ
友達とスノーボードに行った帰りの
ひどい格好のキキではありますが

そして
普段のままの格好にコートひっかけただけの
粗末なこおろぎではありますが



あんたたち母娘が来るところじゃないよ、的な
あんたたち不細工母娘はインポートなんかわかんないんだよ、的な
卒業式に着る、チャラチャラした安物のドレスでも捜しに来たんだろー的な



悲しい対応でしたね。


でもぐっと我慢したこおろぎ。
店長よべ!とも叫ばず、
百貨店の代表者に電話するぞ、とも言わず
笑顔で耐えたのでした。



キキを待つ時間、
アイシャドーはトウトウとインポートのよさを
しゃべり続け、
さんざん商品のよさがわからないお客が多いと
嘆いた挙句、やっと

「どんなものをお探しですか?」とやっと店員らしい質問。


そこでこおろぎ、
笑顔で答えたのでした・・・



「もちろんパーティー用です。
謝恩会?あ、それって普段着でいいですから。
私たちブス母娘は
アフタヌーン用にもソワレ用にも使える
シルクのドレスを捜しています。
でもスカート丈や背中と肩の露出部分を考えると、
昼夜兼用のドレスを捜すのは難しいですね。
中途半端なフォーマルドレスばかり増えましたものね。
本来、フォーマルドレスには流行は必要ないのですが
シルク以外の素材ですとデザインが自在になりますし、
価格も安くできるからでしょうか、
つい流行を具現化してしまいがちですね。
インポートモノは日本の、いい加減なフォーマル感とは違う
歴史に裏づけされ、構造と意匠の詳細に根拠がありますが
『本当の』インポートモノは型紙が違うので
日本人には基本的に合わなくて残念です。
お宅様で扱っていらっしゃるインポートモノは
日本での販売を意識しての縫製だからでしょうか
わりと気軽に使えそうな商品ばかりで
けっこうですこと・・・・。
あ、それと、素材だけがインポートのものもインポートとおっしゃる
店員さんがときどきいらっしゃいますけど、
どうお考えですか?
イタリア製の布を中国で作ってるものも全部インポートですよね。
本当のプレタポルテの魅力をもつ商品を
しっかりとした知識をもって紹介するお店がすくなくて
残念です。
着る、というのではなく
装うということの文化的社会的意味と機能について
帰属性に鑑みてご提案していただけるお店を
私たち、ブス母娘は捜しているのですが
お宅様以外にどこかご存知ですか?」



と・・・言えたらよかったのですが


上記の「    」の中を
うんと省略して笑顔で言ったのでした。

すると
アイシャドーはガラッと態度を変えて


某デパートの
某フロアの
某ショップをお訪ねください、

とのこと。

「ご満足いただけるお品があるとよろしいのですが・・」
だとさ。


ふざけんなよっ、アイシャドー。


客を一見で判断して
汚らしいキキと
ボロボロのこおろぎを
思い切り高い目線で威嚇しておきながら


なんだかこのおばさん、怖い・・・と思ったら態度変える?

ドアホっ。


試着室から出てきたキキは

あくまでも低姿勢。
身長が低いので
本当に低姿勢。


体に合わなかったドレスなのに
しっかり畳んで
「ありがとうございました。」といい
「お手数かけました」と立派。



アイシャドー、よく見たか!
これが「顧客」の仁義、流儀というものです。


「売る側」の流儀を考えなおしてよね。



「キキちゃん、ジャー失礼しましょうね、
キーちゃんやおかあちゃまが来るお店じゃなかったみたいね」


「と、と、とんでもございません・・」


「貴重なお時間、失礼しました」


「い、いえ、ぜひまた、お立ち寄りくださいませ・・」


「ありがとう存じます・・
じゃ、キーちゃん、やっぱり銀座で見つけたシルクのソワレの
裾を切って間に合わせましょうか・・」


「え?なにそれ?」と慌てるキキの手を引いて
エスカレーターに急いだこおろぎでございます。


ああ、実に心の小さいこおろぎでございます・・・。



さて

和菓子を考えること3日目
奥が深いというより
歴史が長いのでまとめるのが大変。

でも
和菓子、ってなんでしょう。

茶の湯との関係・・・だと思っていましたが
ちょっと違う。

禅宗文化とともに伝来した喫茶の歴史とあわせても
千利休の茶菓子を考えても
今の和菓子など登場していない。


季節感のある美しい和菓子は
すべて江戸で誕生。

そして日本の菓子は
すべからく中国からの大きな2度の波と
南蛮貿易の所以。

わかりやすい
図表を作りたいのに
3次元、4次元でもむずかしい。


そして思うのは
日本のオリジナリティーとはどこなのだろうということ。


わが国特有・・・とつい言ってしまいますが

国の歴史からみても

中国に比べればあまりに短いし

国のサイズも小さい。

奇妙な鎖国もあったわけで

江戸の町人文化こそが
今の私たちの文化の基礎か・・


いやいや、江戸が基本ルーツだとして
では
明治からコッチの
急速な西洋化と
和洋折衷の文化は
ではどう考えたらいいのか。

あれもこれも疑問ばかり。


さて上写真、りきまるさん1歳のときの
おかあさん「すみれちゃん」との記念撮影。

あまりによく似た母息子でございます。

この息子、
わが家の一員になってからは
手入れも行き届かず

夕べはこんな感じで寝てました。


りきまるさんこそ、
間違いなくインポート風。

さ、
あまりに長く、書斎にこもっていると
ちょっと外にでると
思わず戦闘モードに入ってしまうので・・・

適度に社会性を養いながら
がんばります。



今月中続く怒涛の日々、

緑アイシャドーになんか
絶対に負けないと
心強くしております。

本日の写真は、昨今こおろぎが使っている珈琲カップ
「日本の柄」の見本のようなカップ
カブトムシのママが残した器です。

なでしこ倶楽部のみなさん、
先日の宿題やってますか?
和柄を覚えるという宿題。

がんばってくださいね。