晴れ着とハレギ

オリンピックのユニフォームだって
いまどき、こんな赤いジャケット着ないわよねえっ
・・・・と思いつつも

こおろぎ、昨日のイチオシに
このジャケット。
久しぶりの月曜日、
リッチイタリアーノの川崎シェフのお料理コーナーが
あるとのこと、
気分はイタリアンレッドで。


とはいえ、
このジャケット、こおろぎ学生時代のもの。
化石化していそうな年代モノ。

肩幅はこの後、どっさりひろがって
大きな肩パッドが入るようになって
そのあとまた狭くなったり
この何十年間の間に
肩がひろがったり狭まったりして
今また
このまま着られるなんて
嬉しいです。


ただ、
こおろぎ、この年齢で
この赤って
勘違いだったかも。

でも元気でます。赤は。


気がつけば
毎日黒ばかりになりますからね。


黒禁止令を出さない限り、
上から下まで真っ黒。
落ち着きますけど


自らの視野に
明るい色をたっぷり取り入れることは
大切です。


集めている布製のピンを3つつけてみました。



この小さいボトルのピンは
最近どこかのバザーで100円だったかなあ・・・。


さて

前回ここで考えた
紬はなぜ正装ではないか、


どんどん深みにはまっています。

文化人類学とか社会学にまでひろがって


最も簡単な答えは
柳田國男のいうところの
ハレとケ。
そのケに
紬が属するということですが


人生の衣食住を
ハレとケの
二つに分けるというのは無理があります。


晴れ着というのを着る場面が
現在、あるでしょうか。

結婚式と成人式?

成人式の
あの奇妙な白いフワフワのショールって
いつから始まったのか、
本当に不可思議。
そして男性のあの
奇妙な和装。
細川たかしさんだって
絶対にお召しにならない奇妙な
羽織袴。


それは結婚式にもいえるのですが


とにかく
晴れ着が奇妙になってきたのは事実。


そして
ケであるところの
普段着が
多様化したのも確か。


「ブラックフォーマル」という
これまた不思議な「ご提案」は
戦後の特記すべき文化でしょう。
結婚式もお葬式も同じ黒でいいと思っている人がどっさり。

そして
リクルートスーツを寛大に受け入れた日本の不思議。


考えればきりがない
わが国の衣装の不思議。


でもいま
こおろぎは
これ以上深入りできません。

目下
お菓子と
盛り付けと
食卓の布

この3本の研究調査。
締め切り近し。



そんな中でも
ご飯は大事。

15分で何ができるか・・・
15分で大根は煮られるか。

できたできた。

小さく切って炒り煮。おあげさんにも
いいお味がしみこみました。
残りもののにんじんと
早煮昆布をちぎって加え
桜海老もいっしょに。

ご飯の進むおばんざいでした。


今日は和菓子のまとめです。

なんとなく和菓子は洋菓子より奥が深い・・・と
思いがちですが
洋菓子は洋菓子で
とんでもなく深く大きな意味と歴史を経ているようです。

和菓子は
茶道とすぐに結び付けますが
その方向にこだわると
大切な庶民の生活が見えなくなりそうです。

権力と甘味、
権力と食卓

これは確かに面白いですが

普通のひとびとの
普通の楽しみとしてのお菓子、

これを拾い集めることこそ
こおろぎの仕事だと
思えてきました。

晴れ着が美しい和菓子なら
紬は駄菓子、それも由緒正しい駄菓子なのかも。


ひゃーっ
いいぞいいぞ、こんな路線で
もう一押し、がんばってみます。