怒涛の1週間

怒涛の週末が
それほどの怒涛でもなく
ドンヨリ時間が流れてしまいました。

書斎の掃除をしながら執筆するという
掃除しながらデザインを考えるという

こういうのも
一種の才能かもしれないわ・・と


自分を褒めながら
時間をすごしましたが


結果は
今ひとつ、達成感もなく。

大反省。




そして週末、いつものように
カブトムシのパパとのご飯会。

「キキの国家試験も終わったから
三津子さん、すっきりと落ち着いて、一杯やりましょう!」
と明るい電話。

「おとうさま、
キキは終わりましたが、コロ介はこれから試験ですけど・・」

と言うと

「ま、いいじゃありませんか、景気づけに一杯やりましょう」


いっぱいやるのは
毎週のことで
別に理由などなくてよいのですが

妙にはりきっているので
「怒涛の土曜」の夕方でしたが
こおろぎは
古着屋さんで見つけた
これまた泥大島の極上の一枚に
赤の帯で
「景気」つけることにしました。


前回、気に入った帯〆がないと
書きましたが

ママの引き出しをさがしたら
帯あげ(これも古着屋さんでみつけた新品)に
ぴったりの一本を発見。

和服のセンスが
今ひとつわからないこおろぎですが

自分の感覚で着続けようと思います。


この大島、大島紬ならではの
着心地のよさですが


こおろぎは
その夜、多忙にもかかわらず
和服の本にかかりきりになりました。

自動車が買えるほど高価なモノがあるのに
紬は「正装」も
「盛装」にもNGなのです。

その理由を明確にしたくて
いろいろ捜しましたが

「常識」
という答えがあるばかり。


要するに
「染めた糸を織る」のと

無地に色を乗せていく作業との
違いは

想像以上に大きいようです。


紬がNGだという理由に

「くずの絹糸を使うから」と
もっともらしく答えている専門家もいて愕然。

紬作家たちは相手にもしていませんが


現実をみない発言。


ただ
歴史的に
そして
作業的に

織ものと
手書き・柄もの

の違いは
「差」として明確なのでしょう。


ただし、
大量生産のプリントモノのほうが
高級な紬より「格」が上だという
「常識」は
大変興味深いところ。


そして
「常識」が
どのように一般化するか、
いや
一般化したものを「常識」というのですから

「常識」の基準は
いつどこでできるのか


日本生活学会会員としては
ぜひとも明らかにしたいと思います。


そして
和服が包括する
「日本文化」の様々な側面は
ほんとうにおもしろい。


布研究にも片足を入れてしまったこおろぎは
(こおろぎは被服学で博士号を取ったのでした・・・)
この研究でも
冷静に
「常識論」に振り回されずに
考えていこうと思います。



さて

日曜の朝
仕事をしていたら
戦車のような振動。

窓の外に
ご覧の戦車がやっぱり・・。

毎年、いまごろやってくる
最大級の除雪作業です。



九州、四国、中国、関西地方で
このブログを応援してくださっている皆様

日本って広いでしょ。

こうして手伝ってやらなければ
春がなかなかやってこれないのです。


今週、こおろぎは
筆舌に尽くしがたくバタバタしそうですが

ひな祭りも近いので

楽しみながら、お雛様料理を考えたいと思います。


忙しさなんて
なんの言い訳にもならないわ・・・と
いつも自己嫌悪になるこおろぎです。

多忙ななかでも
和服くらい10分でなんとかなるし
大根くらい、煮れますからね。

要するに
楽しんで時間を使う
「お気軽気分」さえあれば

道は開かれるんじゃないかと


あいかわらず
ノーテンキに思う月曜の朝です。


みなさまに
素敵な1週間でありますように!