試作としての私

先日、こんな美しい前菜をいただきました。

美しいからといって、美味しいとは限りませんが

美味しいものは、ほとんど美しいです。


このハーブたちは四国の農園産とのこと。

一枚ごとの葉に
深い香りと味があって
大感激でした。


こんな盛り付けに出会った日もありました。

土モノの器には
温かみがあります。

それを上手に生かした新しい盛り付けでした。


奇をてらいすぎた昨今の和洋の盛り付けには
少々飽きてきました。


こんな
フツープラスアルファ的な
盛り付けが一番です。



先日、幼児用の本で見たレシピで
美味しいご飯を作ったとこのブログに書きました。

それがこの写真。

湯気も映ってましょ?

この時、
あまりに赤いピーマンがおいしすぎて
それはもう
今世紀最高かと思うほどの美味しさで・・・

でも
パーティー屋としては
2合くらいのご飯では足りないので
本日3合に挑戦。

具もあれこれ増やして
鶏肉も二枚にし
おいしすぎるピーマンもこんなに増やして
炊こうかと・・・

ああ

ドキドキっ・・・


いかに5合炊きの電気釜でも
こんなに具を入れてはダメなんじゃないの?
とコロ介。

調味料の分量計算はコロ介が担当。

アホ母とアホ娘は
おいしいジャンバラヤ研究のために
電気釜眺めて


でも

炊いちゃうしかなんじゃないの?

ということになり
スイッチオン。

先日は美味しい香りが家中に広がったのに
今日はなんだかひっそり。


電気釜は必死に活動している様子。

爆発しそうな雰囲気もある静寂・・・

ドキドキしながら待つこと50分・・


できましたっ。

蓋を開けるときの緊張感ときたら、
合格発表を待つごとき・・・。


蓋を開けたとたんにモモ肉が飛び出すかも!
とか
ピーマンが破裂してるんじゃないかとか・・


たかが炊き込みご飯に
この大袈裟な母娘。



これから受験のコロ介さん、
度胸だめしに まずは電気釜をオープン!

いやあ、ほっとしました、無事でした・・・が

お釜はびっしり。
実にお気の毒でありました。

赤ピーマンはやっぱり美味しかったのですが

2合用のレシピを単純計算して3合にして作っても
やっぱりだめなんだという結論。



美味しいご飯にはなりましたが


余白のない電気釜で
逃げきれなくなった蒸気、湯気、水分が邪魔をして
ご飯がきりっとしない。



からりとしない。



なるほどね・・・
容量というのがあるってことです。


「余白」が
何にでも必要だということなのでしょう。



のりしろと余白

これぞ
料理には必要なのですが


盛り付けだけでなく
調理にも必要なのだと

改めて痛感。



前回のりきまるさんの写真の続編です。

果敢な挑戦で見つけたバッグを
本当に嬉しそうにくわえています。

「獲物」は努力して得るものだと

試作に次ぐ試作こそ
人間の生きる道なのだと

強く心に思った今日のこおろぎでありました。