縁起縁起!

あれこれドタバタの人生は
刻々と進んでいます。

なんと元気な
なんと威勢のいい箱だこと!

和洋のお菓子について
まとめる作業に突入した午後、
そんなこおろぎの決意を見越したかのような郵便物が
届きました。
これはお菓子の箱。

こおろぎの小豆餡子好きをご存知のお友達が
送ってくれました。

世界で一番美味しいどら焼きです。

本当に世界で一番おいしいです。

お味もそうですけれど
このボックスのデザイン。

これぞ「デザイン」
ひれ伏してしまいそうな迫力。

なんだか縁起がよさそうだから不思議。

今週もこおろぎ組全員で
元気よくすごしましょ。


さて
こおろぎの大掃除は遅々とした歩美ながら進んでおります。

が、
が、
が、

片付けつつ、書物は開くわけで
そのつど、床は書物書物書類書類論文論文・・・になるのです。

そこを
アホ犬リッキーがかき混ぜる。

このイラストは
晦日の誕生日、不細工シスターズからのカード。
キキが描いたりきまる。


ホンモノのりきまるさんは
そうとうにアホなので
こおろぎの資料の表紙のハムやソーセージの絵に
ご注目。
涙がでますわ、不憫だわ、本当に。

だれもブラッシングなどしてやらないし
大掃除の現場をころげまわるわけで
真っ白い雪の中を散歩すると
本当に、
シルバーの雑種風。

ま、
ご縁あっての我が家暮らしです。
りきまるさんにはお気の毒ですが
これもまた、現実、運命、雨あられ
耐えて楽しむことこそ、幸せってもんです。


こおろぎだって
筆舌に尽くしがたい悩みがあるんでございますが
ま、言っても書いてもしかたがないので
ヘラヘラ笑って暮らすだけ。



そうそう
小泉淳作さんの壮大な襖絵をテレビで見たのですが
そのとき、80代後半の画家が
自分の大作に
西行の歌を添えたのです。



願わくは 花の下にて春死なん
その如月の望月のころ・・


だったかなあ・・


もうこおろぎは胸がいっぱいになりますね、
この歌にも
そして
この歌をあえて選ぶ老画家にも。



自分の作品など無名のままでよいと
サインをなさらないのです。



デザインという作業も
なにより、その対象の存在感を引き出すことだと
ぽつりとおっしゃる。


すごいことです。



すごいといえば、
ノーベル賞をとられた根岸さんが
二酸化炭素から金属触媒で有用化合物を作るプロジェクトを
動かすという記事を
見ました。

要するに植物の光合成を人工でやるというのです。
これはすごい。
でも
こおろぎは
深いため息が出ただけ。


「自然の世界でできている光合成
われわれができなかったら恥ずかしい」

と言うコメント。



自然を前に
こんな風に考える先生は
こおろぎとは全く違う世界の先生です。


植物ができるのだから
「自分」ができないのが恥ずかしい?


へええ・・・と思うだけです。


植物は独立栄養生物といいます。
動物は従属栄養生物。
自分ではなにも作れない。
だから食べるのです。


植物は
太陽のエネルギーを利用して
「独立」で有機物を合成できる。
だから移動して餌を捜さなくていい。


もし
人工で光合成ができる時代がきたとき、
そのときわたし達人間は
なにを失っているのか
そんなことと引き換えに
いったい何をうしなってしまうのか



恐怖のほうが大きい。


人間は自然界の頂点にいる、と
そう思わないとおっしゃれない発言ですね・・。


もうひとりのノーベル賞
鈴木先生もまた
「重箱の隅をつつくような研究はするな」と
おっしゃって
こおろぎは凍りついてしまいました。



農学部時代の恩師
正木進三先生ならなんとおっしゃるでしょうか。

日高敏隆先生ならなんと
おっしゃったでしょうか。


大きなプロジェクトが動くようですが




こおろぎは
両足を踏ん張って

人の生活と文化、
生命の深さを
大切に探っていこうと思います。
徹底して
重箱の隅をつつこうと思っています。



さ、

今週は図書館から始まります。


月曜日は朝4時半起きで

5時半から移動。


ちょっとハードな今週ですが
ノーべル賞の大先生たちの
ご立派な、そして壮大な
かつ尊大なご発言は忘れて

少年のような目をした画家の言葉を胸に刻んで
元気に過ごそうと思います。


80代で
どんな発言をするおばあさんになってるかなあ・・・
ふと
考えさせられた日曜日でした。



80代にしてなお
重箱の隅を丁寧につつきながら
お仲間と楽しく
若い方たちとも
とにかく楽しく
学びつづけていたいと思うばかりです。