喘息からの復帰

本日は
秋らしいシーンをいくつか載せておきます。
日本列島、秋が足速やに走り始めているようです。

さて
夏から秋への、
北国の急激な気候の変化の中で
こおろぎ、ならびにこおろぎ一家
全員喘息でダウン。

風邪気味もあって
少々せつない日々でありました。

が、
金曜日はHTBイチオシの番組のあたりから
こおろぎは復活。
でも頭痛などがひどくて
直前に飲んだ鎮痛解熱剤の効果で
番組本番中、妙な汗が噴出して
ただでさえお見苦しいところ、
ダラダラデロデロのこおろぎだったかと存じます。
まことにご無礼いたしました。


喘息のお薬もいただき、栄養と休養第一で
ここ数日、
そうとう怠けてすごしたので
本日はほぼ平常どおりの営業・・・となりました。


さて
いろいろな写真がどっさり溜まってしまいました。
上の一枚目の写真と
下の写真は、「ほんわかどようび」の
司会者さんを囲むテーブルの
お花です。

上が先先週で、下が昨日。

古い竹の手作りの器に
秋の小花と蔦など。
ご近所のお庭から頂戴した野菊や
HTBの塀から間引いた蔦が
なんとも秋らしく、
友禅絵巻みたいだわ・・・と
こおろぎ、自画自賛しております。


高価なお花でなくても
道端の雑草も
水さえ揚がればこんな風に「趣き」見せてくれるものです。

いや
そんな雑草系の花のほうが
「いい仕事」してくれたりすることがあります。


装飾の原点だと思っています。


スタジオのディスプレイも秋色。
チーフディレクターさんが、
あちこちで集めてくださった秋色グッズに
こおろぎも参加して
なんだか本当に「秋」!


こちらは先先週、
急遽つくらなければならなくなった
秋色オブジェ。司会者さんの後ろに必要になったのですが

製作時間3分程度で
見渡したところにあった
グッズとほおづきなどあれこれで
えいっ、やあっと時間内で完成。

著名なデザイナーさんにお願いしたら
そうとう時間も費用もかかりそうですが
スタッフの知恵と体力で
なんとかなった瞬間は達成感も最高です。


達成感といえば
ノーベル賞北海道大学の先生に授与され、
ほんとうによかったです。

こおろぎ、基礎の基礎の学問が評価されるべきだと
たぶん前回ブログに書いたような気がしますが

その基礎の基礎が本当に評価されて
嬉しいこと限りなく。

しかしながら
不調で寝ながら眺めていたテレビ各社の
報道のしかたの「雑」さ加減が少々気になりました。



「むずかしくてわからない・・」ということは
正直なところでしょうけれど
もちろんこおろぎも、受賞のご研究の内容など
全くちんぷんかんぷんですが


報道する場面のひとたちが



笑いながら
「むずかしくてわからないですよね」と
連発するのは「はずかしい」。


「むずかしさ」をいたずらに強調するのはよくない。
失礼でさえある。

さらに「むずかしい」ので
「わからない」のは当然よねーという
「共感」を得ようとする流れは
理科離れを危惧する・・というせっかくの
新しい方向に逆らう。



むずかしくて
わたしたちにはわかんないわよねー
という
「わからなくて当然」だと
笑顔で語ること自体、
こおろぎは全く好みません。
いつのどの時代の
どの場面でも好みません。
教師だからではなく
できてもできなくても
学ぶことにだけは、真摯で謙虚でありたいと
それだけは思って生きてきたので

「わからない」ことを
声高に笑い飛ばす場面が
苦手なのです。


評価されたものなら
意味あるものなら
今はわからなくても
わかろうとしてみましょうね・・と
いう結論にもっていってこそ、
大人じゃないんでしょうかしら。



ま、上手に今はかけませんけれど
そのうち、この思い、どこかに書こうと思っています。


どこかで
「わからない自分達」が多数派になり、
「むずかしいことをやっている」人たちを
尊敬している振りをしながら、
その「まじめさ」をどこかで揶揄しているようで

なんだか嫌な感じがしてしまうわけです・・・。



どこかの情報番組で
ある女優さんが

理科離れを、若者のせいにするのは間違っている」という
発言をしていて
こおろぎはひさしぶりにむっとしました。
熱があったからかもしれませんけれど

いえ
熱があって寝ながらみていたので
はっきりは覚えていませんけれど
若い人が勉強しなくなったのを
若い人のせいにしてはいけない
教える側がわるいんだから・・・

という
そういう内容だったことは間違いありません。


たしかに教え方に問題があることは
こおろぎはたくさん指摘できます。

たとえば
光合成を説明しなさいと学生に言うと
90%くらいの学生が
二酸化炭素を吸って、酸素を出すことです」と
自信満々に答える。

これは違う。

光合成有機物を合成するために
二酸化炭素が材料として必要で
酸素はその結果、「あまる」から放出されるだけです。

しかし小学校からずっと
結果だけを覚えさせられてきた学生は
材料と副産物だけを記憶に残してしまう。

たとえばそういうことはあるわけですが

しかし

理科は苦手・・・と
数学は苦手・・・と

拒否して
逃げて
できなくても「まあいいか」とか
「世の中では、絶対に使いもしないことだから・・・」とか
言って、
やりすごしておきながら

挙句の果てに
教え方がわるい・・・と
言うのはおかしい。


・・・
久しぶりにこおろぎ、なんとなくご立腹。
まだ熱があるのかも・・・。


改めて、
今回の嬉しいノーベル賞ニュースの扱われ方について
考えてみたいと思っています。

それにしても

「炭素と炭素をつなぐ物質をみつけました」と
疑問もなく報道していた
どこかのアホアナウンサーにだけは
言っておきましょう。
アナウンサーになるなら
炭素と炭素をつなぐはずがないことくらい
知っておかなきゃ、アナウンサーの資格はないです。

化合物ってよくわかりませんが・・みたいな
発言をヘラヘラわらいながら言ってた別の某局の
ベテランさんも大反省してほしい。

「ね?テレビ見てるみなさんだって
実はわかんないんでしょ?」

と、視聴者を馬鹿にしているのと同じです。


理系離れはマスコミにもあるのでしょうか。
でも
文系とか理系とか分ける以前の

「共通の知識」の確立を
義務教育でしっかりやってほしいと
こころから祈念して

本日のこおろぎの
意味のない大演説を終えたいと思います。
ご清聴感謝いたします・・・・



すみません、エラソーで。
まだ微熱があり、かなり弱ってるので許してください・・・。


そんなアホこおろぎ、仕事では完全に復活。
昨日の「ほんわかどようび」でのお仕事風景。
CHIHARUちゃんが撮ってくれました。
地元の山ごぼうとリンドウ、そこに
大分県のMAKIちゃんが今年も送ってくださった
カスミ草をどっさり添えました。
北の花と南の花の融合。
幸せな作業でした。


やはりこおろぎは現場の職人なのだと
つくづく思った次第です。
先日テレビで
勝間和代さんと南場智子さんの対談を見て
ため息がでました。

「一番になる仕事しかしたくない」

こんな台詞、こおろぎの
どこをつついても出てきませんからね・・・。

社会の大きなうねりに参画し、
社会をうごかすような仕事をして
「一番」にこだわるたくましい生き方とは
全く無縁です。


でも
すくなくとも
こおろぎは、現場をしっているというささやかな優越感。
ヒトがヒトとして
普通に生きているその現場、
アナログの息遣いをしっているという
優越感。
ささやかな優越感、彼女たちには無価値な優越感です。



などなど
思うところ多い秋です。


ちょっとダウンしていると
どっさり写真が溜まってしまうので
せっせとまた明日からアップしていきましょう。

外は雨。
しかたがないので
秋刀魚の蒲焼の缶詰でご飯を炊こうと思います。
これがまた、美味しいのです!
こおろぎ組みなさまに
素敵な秋の休日を!

そして
昨日は当ホームページの管理人みのりちゃんのお誕生日でした!
おめでとうございました!
そしてそして
エコール・ド・フルールも
この秋で25周年です。
5年前の今日、お祝いのパーティーをひらいたのでした。
今年は25周年。
クリスマスパーティーをちょっぴり華やかに
開きたいと思っています。
ご期待ください。