旅の空から

こおろぎは旅の空にあります。

と言っても
関西。
大学の講義を終えてそのまま神戸空港に飛んだのでした。


先日のなでしこ倶楽部スペシャルの様子や
先週の「ほんわかどようび」の写真など

旅の空で
整理して掲載しようと思ったのに

パソコンとカメラの接続が悪くて断念。

パソコンの中の古い写真を見ていてら
懐かしいりきまるの写真がどっさり出てきました。
申しわけありません。
親バカをお笑いください。
りきまるの写真で
今回は失礼します。



生後4ヶ月半すぎたのに
飼い主のいなかった子犬。

でも
美人ママのすみれちゃんと
育ての美人マダムYOKOさんのもとで
幸せなベイビー時代をすごしていたある日
彼の生活が変わりました。



その頃
こおろぎのママは入院
こおろぎの多忙はピーク
コロ介は元気がなく・・・
そんな日



こおろぎとコロ介は
でっかいでっかいベイビーが
まだすみれちゃんのもとにいるらしいという噂に
思わず心動いて

そして
やってきた
本当にデッカイベイビーは

その日からわが家の一員になったのでした。



階段も下りれず

あれもこれも臆病で


こんな風に
ボサボサ頭になることもあります・・・



それでも
元気いっぱい
ツルツルすべる床にも負けず
育ってくれたのでした。


もう2年です。

さてこの2年、
りきまるは猛烈に育ちましたが

こおろぎは何をしたのでしょうか。

こおろぎは大人として
どんな日々を過ごしたのでしょうか。


筆の早いこおろぎが
学業関係の文章が一行も書けない
そんな状態に陥りました。


さてこんなときは
古巣に戻るに限る。


ちょうど
従姉妹の才能豊かな長男と長女が京都で
個展。

アートだわ
アート。
そして
こおろぎ最後の母校である
武庫川女子大学
師匠を訪ねよう・・・

こおろぎは神戸空港に飛んだのでした。


河原町四条上ル塩屋町ギャラリーMARONIE
4階で
OTANI ISSEI個展。


同じギャラリーの3階で
大谷敏子個展。

ジャンルにとらわれない
これぞアート。
これぞ才能。
二人の才能に乾杯!


関西にお住まいの皆様、
10月3日まで。
ぜひお訪ねください。

その様子は後日
写真も交えてお話します。


こおろぎは
その敏子ちゃんのスペースで
また涙をこぼしました。

みっちゃん、どうして泣くの!」と
大笑いされました。

この夏、トントン(大谷敏子ちゃん)は
おかあさん(こおろぎの従姉妹)と
いっしょに
思い出の土地、北海道と東北をクルマでまわって
父親の散骨の旅。
思い出の土地のイメージをデッサンして
それをバッグに作り上げたのでした。

その会場の中心に
小さい三角形がいくつも縦に一本の糸でつるされていて
ユラユラゆれていました。


それは
「ゴロー太の身長よ」とトントン。


トントンたち兄妹は
両親をニックネームと名前で呼んで育ちました。



ユラユラ揺れる170何センチかの細い細い三角形の
オブジェは

若い日のこおろぎに
たくさんの影響を与えてくれた
大谷和正というその人の魂そのものでした。


大谷敏子 www.shikakuico.jp

OTANI ISSEI http.//otaniissei.com


つまり
わかったのです。

いっさいの妥協のない
媚びずに
素直な
そう
絶対に裏切らない存在。

それがアートです。

花を扱う作業に埋もれていると
ときどき、
何をしているんだろう
とか
何がしたいんだろうと
思うことがあります。

料理でも
盛り付けでも
同じです。

80点はとれる。

がんばれば90点もとれる。

もしかしたら
ご依頼者によっては満点くださるかもしれない。


でも

本当のところはどうなの・・・
こおろぎ自身の感性など
たかがしれている。
磨かなければ
磨かなければと
思うばかり。


要するに
インプットする刺激が必要だということです。


偉くなってはいけない
学ぶことを絶対にやめてはいけない
だれかを羨んでも
ひがんでも
傷つけてもいけない。


OOTANI ISSEIと
大谷敏子という兄妹が
作り上げた
静かな空間で

こおろぎは
大きな大きな勇気をもらってきました。



30代を歩きだした若いアーティストの
自由な存在は

その二人の両親が
まだ20代の後半で、
京都の街でアート三昧していた頃の
溌剌とした存在と全く同じでした。


「みっちゃんとわいわいご飯したいなー
今度は大原で!」



雨の河原町
トントンに見送られて
こおろぎは背中を伸ばして四条烏丸の駅に向かったのでした。

言い忘れましたが
この二人、
ミュージシャンとしても活躍。
「はねとび」のテーマも歌っています。



さて
りきまるくん
元気ですか?


コロ介さんは
学校が忙しい上、
こおろぎのママの食事のお手伝いもしなければならず
ゴミもださなければならないし
カメさんのお世話もあるので・・

りきまるさんは
お里に預かっていただいています。

実母すみれちゃんと
育ての母YOKOさんのもとで
どれほど楽しくすごしているか
想像に難くありません。

こおろぎが久しぶりに和服でテレビに出た日
驚いて近づいてきたときの写真もでてきたので
恥ずかしながらまた載せておきます。


今日、大好きな古着屋さんで
こおろぎ、スゴイ一枚を買いました。
どうスゴイかというと・・・
いずれご披露します。
ご飯を我慢して買いました。
・・ご飯を3回我慢するくらいの値段で
ワクワクする和服を一枚。

したがって
お昼ご飯は
「天かすおむすび」を走る阪神電車の中で食べました。
夕ご飯はコンビニの親子丼弁当。
明日はホテルの無料の朝ごはんサービスです。
これでOK。



りきまるさん
おかあさんは個展のあと
大学で、先生のもとでどっさり刺激を受けました。

来年は素敵なご本が何冊かできそうです。
楽しみにしていてください。


情報化社会
インターネットがあればなんでもできると
人はおもっています。
でも
人は人に会わなければ
人は人の声を聞き、
顔をみて
同じ風に吹かれ
雨に打たれるかどうかで

その関係は全く違います。


アナログの
ダサい、ダサい
アナログ生活の
時間の中にこそ
暮らしと文化があるのだと
つくづく思った今日でした。



生活文化は
モノを媒体として
人を育ててきました。

「しつらい」は
室礼と書くことがある。
正しい。
でも
設いとも書く。

こおろぎは
「型」「形」「かたち」を
作る、再現することを
しっかり目指していこうと思います。

「室礼」は精神論を含みます。
「設い」はあくまでも
立体です。表現の技術と理論を伴います。


明日はまた
朝から大学の図書館で
調べものをして
どっさり打ち合わせやお勉強です。

重い荷物は
人を育てます・・・


実際
実に重い、こおろぎの荷物。
本にプリントに
パソコンに充電器やらなにやら。
そこに
古着の着ものと帯が加わって・・

(えええええっ?
センセー帯も買ったんですか?って?
は、は、はい・・・
安いワイン1本分だったので・・・
3日間、ワイン飲まないことにします)


人間が持つ重さ、越えてます・・・

がんばれこおろぎ。

たまっている写真、なんとかパソコンにとりこんで
お伝えする日が近いことを
祈るばかり。



今年は京都で2度も大雪を経験し、
その後は来るたびに雨。
もちろん今日も雨。

昔、渚ゆうこという歌手がいました。
京都慕情という歌がありましたっけ・・・
うふふ・・
こおろぎ、まだちゃんと歌えます!

こおろぎ、復活の兆し。
ご期待ください!