りきまる的な日々

こんにちは
りきまるです。
年齢は大きいですが
カラダは小さいキキ姐さんが
このところ頻繁に出没します。
一人暮らしも疲れたのでしょうか。


キキ姐さんは
大学生になってからずっと
ありとあらゆるアルバイトを続けてきました。
そうですねえ・・・
古くは古典的に、ティッシュ配り。
パルコの前で配っているのを
アホなご両親様が見に行ったりしてましたっけ。


スーパーの実演販売ってやつもやったようですが
タマネギも切ったことがないのに
マリネの実演販売。
半日タマネギ切ってて
首になったらしいです



レストランの覆面調査員という
きわめて興味深いものもやってたらしいです。
守秘義務があるといいつつも
漏れ漏れの調査員で
こちらも早々とリストラだったのかも。



塾講師もバイト代に目がくらんで
もちろんやったようですが
不思議と続かず。
理由は今ひとつ分からないのですが
キキさん、凝り性。一人の生徒にのめりこみますからね。
精神的にしんどかったのかも。



人間好きは母親ゆずり。
結局飲食店に落ち着きました。
サブウエイでサンドイッチ作り
カレー屋さんで必死に働き、
同時に居酒屋修業。



居酒屋さんでは接客サービスの
なんとかいう有名な選手権に出場して
なんとか大賞をいただく出世振り。


一時、着ぐるみきて
駅前で客引きしていたという情報もありましたが
詳細は不明。

まあ
キキさんの日常は話題満載なので追々。


そのキキさん
アルバイトをやめて国家試験に向けてまっしぐらに
なったとたん、今までの疲労

ときどき出没して冷蔵庫あさったり
ころがってたり。
でも大勢のお友達やお客さんから
続々と花束いただいて・・・
意外と(?)外面(そとづら)はいいらしいですね・・・



でも

ボク、りきまるには
そうとう冷たいです。
それは
19歳で亡くなったケンケン兄さんを
キキさんが一番かわいがっていたからで
ボクが生後4ヶ月で
このうちにきたときは

「私、絶対に可愛がらないから!」と
大宣言したりしていました。



それほど
ケンケンが大事だったのだと
ボクは思って

できるだけキキさんには近づかないようにしています。

でも
このごろはちょっとだけ優しいので
うっかりそばにいくと


ああ
やっぱり叱られました。
キキさんが写真とってそばに
ちょっと座っただけなのに

「りきっ、まじ、邪魔!」


ああ
そんなもんです。

おかあさんが
「あんたは犬なんだから
どんな時も油断しちゃだめ!」と
言いますが
本当にそうです。

ちょっと座っただけで
キキさんに怒鳴られたのでした。


油断といえば
こんな風に
ボクを「自分の犬!」だと言ってくれてる
コロちゃんでさえ


「りーちゃん、りーちゃん、いいものあげる!」と
いうので
シッポをちぎれんばかり振ってとんでいったら
すごい香りの香水をかがされたりします。



家族はみな
ぼくは鼻が利かないのではないかと心配しています。
もしかしたら他の犬さんたちよりは
鈍いかもしれません。



とりわけおかあさんは
「これも訓練!」と言って
自分の飲んでいるワインとかビールとかの
匂いをかがせます。
つよいところでは
除光液です。

これ、絶対に虐待ですから。


結局、ボクは珈琲の匂いが大嫌いだということが
実験の結果明らかになりました。
なのに

珈琲を入れるたびに
おかあさんに呼ばれます。
もう結果がでてるのですから
そういう嫌がらせはやめてほしいと
ボクは思っています。

嫌がらせといえば
じつにまったく
ボクの被り物シリーズを作ろうとしている
おかあさんとコロちゃんです。
いろんなものをかぶせられますが
やっぱりこの
洋風日本手ぬぐい姿が
今のところ一番人気。

実に不本意です。

「あーら、りーちゃん、
見ようによってはヘプバーン!
若い日の岸恵子さん、
浅丘ルリ子さんもこんな感じっ!
ひゃっひゃっひゃっ!」

おかあさんは
連日の試験の採点で
そうとうやられてしまったようです。

そもそも
論述形式の卒倒しそうな問題を出したのは
荒井先生ご自身なのに
みずからの問題の解答に
日々縛られて、
毎年同じ夏です。

疲労もピーク。
ボクを相手に奇行が目立ちます。

先日は

「りーちゃん、ホフク前進を教えてあげます!」と

突然のホフク前進。

コロちゃんが発見して七転八倒の笑いようで
何枚か写真を撮っていました。
そのうち裏こおろぎに登場するかもしれません。


「りーちゃん、体を低くして歩くと
世界が違って見えます!」


おかあさん
少し、休んだほうがいいかもしれません・・・。


でも
ボクは元気です。
そしておかあさんも
なんだかんだといいながら
相当元気です。

いろいろあってどこに行かず
じっと家で仕事と掃除を続けています。

今日も朝から
函館新聞の連載を書いて
また採点。
お洗濯してまた採点。
お茶碗洗ってまた採点。
お散歩してまた採点。
アイス食べてまた採点。

ボクは何も手伝わず
ウロウロしています。


コロちゃんもとても元気です。
世界で一番可愛いといってくれるのも
コロちゃんですが
「マジ、ウザイっ!」と怒鳴るのもコロちゃんです。


コロちゃんが
遠い大学に行ったら
ボクはどうなるのか
ちょっとだけ心配な夏でもありますが

何を案じても仕方がないので
昼寝をすることにします。

おかあさんは
また眉間にシワを寄せて
「来年は絶対に論述試験は出さない!」と
叫びながら採点しています・・・。

雨の上がった、狭い狭い庭に
アゲハ蝶が飛んできました。

ああ
予想通り、おかあさんが
歌いだしました。
木村カエラのバタフライ。
おかあさん、今年一番のお気に入りなのです・・・・。