まさか・・・

箪笥を片付けていて
こんな単衣の着物を見つけました。
美しい柄です。
よくぞ描いた・・・そんな柄。
絶妙な日本の季節を
見事に見せてくれる色。

カブトムシのママが好んだ色合いと柄です。
色黒のこおろぎには似合いませんが
せっかくですから
着てみようと思います。

さて下の写真は
先週の「ほんわかどようび」のセンターのちゃぶ台。
わが家にやっと咲いたアジサイ
フェリスで買った「フェアリーアイ」という美しいアジサイ
まだ咲いています。

なにもかも自然の「しつらい」でした。


富良野からの中継にあわせて
ほんの数本の満開のラベンダーを・・・・。



庭のレモンバームをお茶にして
富良野のプリンに添えました。




さて以前このブログに
向井理さんと優香さんが演じた
太宰治の「黄金風景」が
どれほど素敵だったか、と書いたのですが
その「黄金風景」について
田口ランディさんがコメントしている放送(再放送)を
見ました。
こおろぎ同様、中学時代に太宰に熱中なさったらしい彼女の
自信に満ちた評論をため息交じりで拝聴して


ああ
違う。私と違う・・・そう思ったこおろぎでした。

こおろぎは「黄金風景」の
優香さんが演じた「お慶」を見て
たぶん太宰は
「この程度」の「お慶」を描きたかったのだろうと
思ったのでした。


ストーリーと優香さん演じるお慶を説明しなければ
難しいのですが


とにかく

ある主人公を解釈するとき
かくも異なる解釈があるものかと

その違いは
実に大きく、

そのまま人生の違いなのだと
思った次第です。

立派な評論家であり作家である田口さんと
この不可思議なこおろぎの違いです。


「黄金風景」に登場する太宰と思われる作家に
作家が幼い日、とことん虐められた行儀見習いの「お慶」。
そのお慶が
ある日幸せになって、行き詰って苦しむ作家の前に登場するわけですが


昔の恨み言を言わず、ただ作家を褒めるわけです。
作家のいないところで
ただただ作家を褒める。

それを聞いた作家ーまさに太宰ーが号泣する。


田口さんは
それは「お慶」の復讐にも似た思いだろうと
おっしゃっていました。


こおろぎは
そうではないと思う。


イジメがいっさい通じなかった「お慶」の
その「魂」に号泣したのだと思うのです。


ま、答えのない議論です。

そしてこおろぎのこの感想は
優香さんが演じた「お慶」だったからこそ
すりかえられたものかもしれず、


しかしながら
久しぶりに
文学の真髄を感じた夜でありました。


類まれな自信に満ちた田口ランディさんを拝見して

ちょっとだけ
こおろぎもがんばってみようかな・・・
何を?・・・って・・・
ちゃんと生きよう・・・って程度ですけれど。



この夏
「黄金風景」をお勧めします。


さてさて
ご好評につき
「ほっかむり犬」の
再登場です。

実に似合っています。

そしてクイズも再び。

先日こおろぎは
函館から5メートルもある竹を
七夕のために抱えてJRで帰ってきました。

それは相当奇妙な光景でしたが
さあ本日、こおろぎは
いったい何を函館から運んだでしょうか?

そうとうスゴイです。

答えは今週土曜日の
HTB「ほんわかどようび」でご確認ください。

われながら「私ってすごいかも・・」と思った
運搬でした。

夏風邪で周囲が大勢ダウン。

こおろぎ組にはくれぐれもご自愛を。