夏・2010

禁酒5日目の朝
札幌は寒いです。
FMを聴いていたら、寒いのは
こおろぎだけではなさそう。



うっとうしい雨雲が日本列島を覆っているので

なんとも可愛い写真を。



雨やらなにやらで頭痛もとれず
気分転換にキッチンに長く放置していた
お鍋磨き開始。
力入れすぎて右腕に鈍痛。

何をやっても「加減」というのがわからない。
学ばない人生を反省。




選挙結果には意見もなく
それよりなにより、
動物行動学を学んだこおろぎは
おじさんたちの浮かれ方、落ち込み方
そっちのほうが興味深く・・・。


なにがどうであれ、
アジェンダ」を連呼するワックス付けすぎヘアーの
ある政党の代表は、本当にヒーローなのか



「責任」の取り方が
また「退陣」だとすれば
本当に、いつまでたっても
日本は赤穂浪士忠臣蔵の時代から変わっておらず、
「あんなこと言わなきゃよかった・・・」?


「思っていても言わなきゃよかった」ということでしょうか。
「思ってもいけなかった」のではなかったのか
「もっと早く言うべきだった」のではなかったのか・・・



学級会のような
そして縄張りを争う、ある種の動物たち以下の
愚行。
こおろぎに言葉などありません。


平家物語を音読して
誰一人、おごることなく仕事をして欲しいばかり。



スポーツ大臣になりたい柔道家
子宮頸がんのワクチン普及を謳う元女優の
どちらがいいとか悪いとか
そんなクローズアップどころではない日本なのに。




こおろぎは生物学が専門です。
加えて被服学で博士号を取りました。
なのであえて、
ワックスでかためたヘアースタイルの
アジェンダ」連呼のおじさんの
ちょっとイカめしにもスタイルの似た
そのファッションや、


意見に一貫性がありそうなのに
行動に一貫性がなさそうな
女性党首の
ブランドMと思われる衿に個性のありすぎるスーツなどに
ぜひとも言及したいのですが



なにせ
お鍋を磨きすぎて
右手も痛いので
別の機会にあらためて。


可愛い写真を・・もう一枚。


悲しいことがありました。
つかこうへいさんが亡くなりました。
こおろぎは
つかこうへいさんの
不満気な口元が大好きでした。

作品というより
あの存在感が好きでした。


たぶん、若い若い日、個性派女優のMさんと
噂がありました。
だからこそ、Mさんが選んだ人だということで
いっそう大好きでした。


女優さんと結婚、という記事を見たのは
釧路を旅していた若い日でしたが
こおろぎは相当なショックを受けて
その日食べた牡蠣が苦かったのを覚えています。



つかこうへいさんの記事を見ていたら
その流れで

昔はアングラ・・と言われた歌手、
浅川マキさんが亡くなっていたことも知りました。


ご存知の方は少ないかもしれません。

寺山修司さんの歌詞を歌えば最高でした。
北山修さんの歌詞も、歌詞以上に歌った歌手です。


ヘアスタイルも、奇抜な目の化粧も
1970年代の象徴でした。

挫折に挫折を重ねていた若い日のこおろぎは
ある日
恩師である日高敏隆先生に
浅川マキが好きだとお話したら


「あ、夕べ、彼女とお酒飲んだよ・・
ガラス細工みたいな女性だよ・・・
そうだねえ・・・
ちょっとだけ、君にも似てるね」


「え?
私もガラス細工ですか?」

と喜んだら


「いや、個性が強すぎるころだけど
もしかしたら、君も、ガラスかもしれない・・けどね」
と笑われました。

「丈夫そうなガラスだ!」

ひゃーっ、岩みたいだといわれるより
ガラス細工って言われたほうが嬉しいってもんです・・・


そんな日高先生ももういらっしゃいません。


とにかく
その時代、
こおろぎは浅川マキの大ファンでした。
地下室には「レコード」があるはずです。


お別れの会の写真をネットで見ました。
彼女にぴったりの暗い空間に真っ赤な薔薇の献花。
ご挨拶は山下洋輔さん。


日高先生を送る会は真っ白な蘭の献花でしたが
やっぱり山下洋輔さんのご挨拶とピアノ演奏がありました。


ひとつの時代が確実に終わりました。

そして思うのです。

「若い時代」は実に短い。
好きなことをしっかりとすることです。

そして
しっかりと学ぶことです。


夕べ、孫正義さんがテレビで言ってました。

「考えられないくらい勉強しました」

これこそが大切なのです。

こおろぎも
「考えられないくらい勉強しました」という時代が
いくつかあります。

中学受験の準備、1ヵ月弱の12歳
大学受験失敗して、昔の国立二期校受験までの
わずか1週間の18歳
誰もが落ちると保証した大学院受験の50日、22歳。
そして
絶対に不可能だと誰もが思った博士論文執筆の40代の数年。

だからといって
こおろぎは孫正義さんにはなれず
ピロリ菌退治のお薬にも
夏の暑さにも
貧しさにも
すぐに負けてしまう程度の人間ですが

それでも
今日まで
相当な不幸にも見舞われながら
なんとか歩いてこれてますから
上デキ。


若い時代、こおろぎの「青の時代」は
遠い遠い昔になってしまいましたが

これは当然のこと。


素敵な次の時代を歩いているはず・・・ですからね。

そうそう、つかこうへいさんとひっそりと噂のあった
個性派女優Mさんが
先日、あるテレビの対談で
「110歳まで生きるのよ・・」と言ってました。
コロ介が
「あら、おかあちゃまの方が上!」と褒めてくれました。

そうです、こおろぎは127歳まで生きますから。

どう考えても
そこまで生きないと
「元」がとれない感じですからね。


今日は、こんな可愛い写真を3枚載せておきます。

さてクイズです。

これは何の写真でしょうか?


夏です。

こおろぎの夏、2010年、
たった一度の2010年の夏、
さて、どうすごしたものでしょうか?

まだまだ未来は長い。

ピロリ菌退治もあと3日。
禁酒も悪くありません。

・・・・・

うううっ・・・
うそです・・・・
ビ・ビ・ビールって
どんな味でしたか?