決意表明

二年前、こおろぎの胃にはピロリ菌が住んでいることが判明。
退治すべく、お薬投与となったのですが

お薬に負けて
自分にも負けて
途中で棄権。
情けない結末となりました。

そして今年、再び、どこもなんともないのに
胃カメラに挑戦。
今回も全身麻酔状態の情けない検査。

当然の結果、ピロリ菌たち、こおろぎの胃に快適に滞在中。

こんどこそ撲滅を・・・と思ったものの
またお薬に負け
自分にも負け
貧しさにも
夏の暑さにも負けるのは目にみえており、

なにより
1週間、お酒を飲まないというのは考えられず

ピロリ菌撲滅か
酒とバラの日々か・・・


ああ
辛い決断・・・


某病院のニヒルな内科医は
「ま、急ぎませんよ、1週間
お酒飲まなくても平気なときがきたら
挑戦してみてください・・」

とにっこり。

それはまだ雪の残るころでした。

あっというまに真夏。
大反省。

スケジュールを見たら
なんとか今日から一週間は
じーっと勉強と掃除ですごせるかも・・・
どんなに暑くても、ビールを我慢できるかも・・・
あらゆるお付き合いも
避けられるかも・・・

こおろぎは
本日から1週間禁酒です。
どっさりのピロリ菌撲滅薬物投与開始しました。

しかしそれは
暇だということではなく

アトリエ、仕事場大掃除しながら
頭はずっと回転しっぱなしで
手も動き、パソコンも駆使しながらの日々です。

上の写真は食器整理の途中経過。
こんな器、フツー、必要ないですから・・・・


こんなカトラリーもどっさり発見。
アンティークの悪くないモノたちですが
磨く元気もなく
呆然とシャッターを押したのでした・・・・




食器も本も資料も花も花器も
ザクザク床に並ぶ中を
家庭内野生の犬が走るわけです・・・



ピロリ菌と闘うだけでも
相当なストレスなのに
このデッカイ犬とも闘う日々・・・・


でも今日は、足腰の痛みが取れない
こおろぎのママが久しぶりにお散歩に行くと
いうので
犬はこおろぎとおともしました。



セブンイレブン
ママがお買い物するあいだ、
犬とこおろぎは外で待っていたのでした。

すると可愛い3歳くらいの男の子がおかあさんとでてきて



「あ、お馬さんだ!」と犬を指差していいました。



うれしくなったこおろぎは

「そうよそうよ、まだ小さいけど、お馬さんよ!」



答えてあげました。


「すごいすごい、白いお馬さんだ!」と
坊やが言うので



こおろぎも
「今度乗せてあげるね!」



と答えたのでした。


すると
ああ
日本屈指の女子大の仏文科出身に違いないおかあさんは
そうとう不快そうな顔をして



「違います、お馬さんじゃありません!」だとさ!



アホかっ。

坊やが馬だっていうんだもの
馬でいいじゃないの。


「お馬さんだよね?」と
坊やはこおろぎの眼を見てもう一度聞いたので


「そうよ、お馬さんよ!」と断言してあげました。


すると
仏文科は、不快さを眉間にためて
坊やを引きずるようこおろぎから遠ざけ、
赤いBMWに乗り込んだのでした。



お金も時間もあると思いますが
絶対に彼女は幸せな人生を歩きませんね。


そして坊やは絶対に幸せになる。
プライドの高い、
夢も希望も知らない人生を歩くアホ母には
さっさと見切りをつけて
ロックミュージシャンかファッション系の道にみたいと
大宣言して18歳で家をでますね。
ザマーミロ、仏文科!


彼は生涯、「小さいとき、コンビニの前で
白い小さい馬を見た・・・」ことを覚えているに違いないです。


そして
いつかその小さい白いお馬さんに乗せてくれるといった
真っ黒いおばちゃんのことも
きっと覚えているに違いありません!


いつか彼は世界的なアーティストになって
テレビで幼い頃の思いでを語る対談かなにかで

「実は3歳のころ、札幌に住んでいたんですけど・・
コンビニの前で白い子馬をみたんですよ」
なんて話すのです。


「そのとき、子馬をつれていた
まっくろいおばちゃんに会いたいなあ・・・
あのおばちゃんのおかげで
ボクは今日あるのです・・・・」なんて
言っちゃったりしてくれちゃったりして


プロデューサーが「ご対面コーナー」のために
こおろぎを探してくれて
あああああああああ
何着ていこうかなあ・・・
りきまるくん、お互いに長生きしましょう・・・



つまりその、
こおろぎ、本日、仏文科に、大勝利!


前回のブログで
次回はシェーンハイマーの学説のことを書くと
いったのですが
時間切れです、残念。

片付けなければ歩くところもないのに
こんなとき、うっかり箪笥を開けたばっかりに
また色々な和服を発見。
イチイチ広げるのでますます散らかる。

この一枚はなんと
こおろぎのママが20代のときに作った夏の一着。

着てみてびっくり。
細い。
え?
ママ、こんなに細かったの?
つまりその・・・
こおろぎもママぐらいのドデブになる可能性があるってことですか・・

危険信号点滅です。


そしてこのカーネーション
なんと美しいのでしょうか。

珈琲ゼリーの器に活けた時間は
最高の時間でした。


明日10日のHTB昼「ほんわかどようび」には
北海道月形町の花たちが登場。
主役はカーネーション

月形町の花農家さんからどっさりお花が届きました。

一輪挿しは究極のご提案。
大きなひまわりの作品も作る予定ですが
こんな小さい一輪挿しも並べることにしました。


そしてこおろぎは
本日、なによりもこの
カーネーションの葉に感動したのでした。

これまで本当に長い花修業でしたが

その日々は
一本のカーネーション
この葉の魅力に触れるための修業だったのではないかと思うほど
こおろぎは
打ち震えました。

番組からのご提案として
プリンなどの容器に気軽に・・・とコメントするために
こおろぎは
3個百円の珈琲ゼリーを2個、ママとコロ介は
プリンを 
ムカムカしながら食べました。
売るほど食器もグラスもあるのに
どうしてもプリンの型を使いたくて・・・

ま、人生そんなものです。
バカラより、ずっとプリンの型のほうが素敵な時って
あるものです。

明日の「ほんわかどようび」、ぜひご覧ください。

花はイキモノです。

この命の形、美しすぎます。

なにゆえ、花びらはかくもフリルか
なにゆえ、この葉はかくもカーブしているのか

不思議すぎます。

「要の美」、そして「用の美」という言葉通り
命は命であるだけで美なのだと
深く深く思う夜であります。


本日もこおろぎは元気です。
アルコールなしの初日は無事、乗り切れそうです。

こおろぎ組に素敵な週末を!