感動の日々

ボルボのライフデザイン塾は
こおろぎが理想とするセミナーです。

衣食住全部を網羅する
暮らしのデザイン塾。

ボルボという車の会社が
スエーデンハウスなど
暮らしをご提案する会社とコラボしての
新しいご提案。

企画を考える幸せに感謝です。

そのセミナーの準備はとても楽しいものですが

しかし
相当な時間と体力を使っています。

上の写真も
今回ご提案した5つのテーブルの一つ。

まずはわが家で全部製作してみるわけで

だいたい4時間くらい、一度も座らず、
あれこれ器や布、植物を合わせてバランスを考えます。

なんでも
準備が大切。
多くの仕事は
この段階が9割ですね。

こおろぎは
この準備段階が一番好きです。

あれこれ迷い、写真を撮りながら
考える時間が
一番楽しいです。

古い器たちが生き生きと見えてくると
本当に嬉しくなります。

そんなわけで
わが家にはガラクタ器たちが溢れ続けているのですけれど。





そしてこの可愛い娘たち、
なでしこ倶楽部のメンバーです。

夏の食卓作りのあと
初めてのブーケに挑戦。

欠席も多かったのですが
楽しくレッスンは進みました。
笑顔が素敵。

かわいいブーケができました。

生徒さんたちの笑顔が
また
こおろぎの宝であり、
財産であり、
大きな喜びです。



朝から大忙しだった昨日、
大学の帰り、大丸で思わず
1000円のストールのワゴンに足を止めてしまいました。


なかなか素敵な色合いの、大判のストールで
絶対にお買い得。
大いに迷って
行ったり来たりしながら
ワゴンをのぞいたりかき混ぜたりしていたら、

突然、


「三津子先生・・・」
という声。


ああ
感動です。
もう20年もお会いしていない
ARAYAさんでした。

ちょっと大きくなられていて
すぐには分からなかったのですが

華やかな笑顔と響く声、明るい存在感は
昔のままでした。



そのころ、M百貨店のブティックに彼女はいました。
キキがおなかにいた冬、
こおろぎはお散歩するところがなかったので
仕事のあいまにM百貨店をウロウロしていたのでした。


セールの季節、大きなおなかで試着もできず・・・

そんなこおろぎに
 
「お似合いですよ」と個性的なスーツを勧めてくださったのが
彼女でした。

大きなおなかで、普通より太ってしまっていたこおろぎは
7号から9号の洋服も腕が苦しいほどでしたが

「ご出産後、必ずぴったりです。お似合いです」と

試着もままならないのに
確信をもって勧めてくれました。

こおろぎは、
この店員さんを信頼しようと決めたのでした。

彼女は
似合わないものは似合わないとはっきりおっしゃり、

コメントのどれもが適確でした。

出産後もこおろぎは、当時彼女がいた
ミシェル・ゴマの洋服をセールの度に何着か買い、
あちこち直しながら今もその何枚かは持っています。
いえ、20年前のものなのに
着ています。


それほど気に入った洋服を彼女から買いました。

買い物は当然商品を買うわけです。


でも

商品など、実は大差ない。
結局は誰から買うか、だと思っています。


彼女がフェレに移ればフェレを選び、
ヴィトンに移ればヴィトンを選びました。

「人」こそ、「売り手側」の最大の武器なのだと、
誰から買うか、そのことを教えてくれた女性でした。

その後、おやめになってお会いできなくなりましたが

こおろぎは講演のたびに
彼女の正直な接客、知識の豊富さと努力など
顧客の信頼を得る力の大切さを
あちこちで 話してきました。

その彼女に
大丸のバーゲンのワゴンで会いました。

長い立ち話でした。


その後ご結婚され全国を転勤して生活され、今たまたま
札幌とのこと。


彼女もまた
こおろぎをわすれないでいてくださり、
なんと博多にお住まいのとき、
某病院の待合室でこおろぎの新聞記事を
目にされたというのです。


懐かしく思ってくださり、
検索して以来、ずっとブログを読み続けてくださって
いつか会えると信じてくださっていたとのこと。

あの小さかったキキが
泣いたり転んだりしながらも
なんとか大学を卒業するだろう、そのプロセスも
ずっと見守ってくださっていたのでした。


感動するばかりでした。

「三津子先生、必ず会えると信じていました・・」


その言葉の重み、そして今再会したことの意味、
すべてに感謝です。

「三津子先生は九州は博多にまで名をとどろかせとるとよー」


明るく言ってくださいました。


どの記事なのか、今となってはわかりませんが
女性学関係の内容だったそうで
病院の待合室で目にした一つの新聞記事が
大丸のバーゲンのワゴンでの再会を約束してくれたのでしょう。


嬉しい嬉しい再会でした。

嬉しいことは続きます。

今日は函館短大で
七夕用の竹をいただきました。

保育関係の研究室の前に
かわいい短冊がたくさん下がった
笹が何本も立ててたったのです。


次の土曜日は「ほんわかどようび」で
七夕のお話。
北海道は8月に行う七夕ですが
函館は本州といっしょに7月。
装飾を考えていたところでした。

あんな笹がほしいと我儘をいったら
こおろぎの授業中、事務のかたがたが どこかにお願いして
切ってきてくださったのです。

5メートルくらいもある細い竹。
理想的なサイズ。
それをいくつかにカットして
こおろぎはJRので札幌にかついできました。

事務の方みなさんが
センセー、大丈夫?と大笑いしながら
こおろぎはカットしても2メートルはある
葉つきの竹の束を抱えて
車に乗り込んだのでした・・・。

でも実際はJRでおくところはないな・・・と

思わずグリーン車に乗ってしまいました。

グリーン車の選択は大正解で

JRの車内に持ち込むと
それは相当、不可思議で
散らかりそうで
笹の強いにおいもあって
乗務員さん(ワカランチンのオジサン)は
「え?これ?
どこにも置くところないですよ・・」

冷たい。

せめて紙で包んでくればよかったのですが

急いでいたのでただきつくひもで縛っただけ。
まあね、そうとう怪しい。
虫も歩いてたし・・・。


「いやー、こまったねー、お客さん、お席どこ?」


まず、この車掌さんの「お言葉」問題ないでしょうか?

です、ます、の語尾、必要ですよね?
ぐっと我慢しながら
最後ろか一番前の席にすればよかったですねと
低姿勢で言うと

「お客さんの思うような席、ないですから!」

これ、問題ある発言ですよね・・・
長い笹をもった怪しい小さいおばさんではありますが
こおろぎ、お客ですから。
それに、どうしても仕事で使うもので
申しわけない、とお詫びしてるのに


長い笹をもった怪しい小さいおばさんに対して
こんな言い方しかできない人は
どんなお客に対してもきっと冷たいでしょうね・・・。


JRの将来が心配です・・・。

が、そこに女性アテンダントさんが登場。

「お客様、お席はどちらですか?」
の一言。
チケットを見せると

とたんに
長い笹をもった怪しい小さいおばさんに冷酷な
車掌さんが
態度を変えて
グリーン車のお客様ですね?」って


ああ
こんな人は、ミツバチに刺されてしまってほしいです・・・


結局、女性アテンダントのすばらしい対応で
通路の携帯などに対応するコーナーに立てて
ガムテープで固定。札幌についたときは
美人のアテンダントさんが
すでにガムテープをはずして
ホームで笹を持ってこおろぎが降りるのを
待っていてくださいました。

その光景もまた
そうとう不可思議ではありましたが
感謝するばかりです。

函館短大の事務の方がみなさん
わがままなこおろぎのために、
笹竹を探し、七夕飾り探しをしてくださって
大騒ぎで見送ってくださったこと
本当にうれしかったです。
なんとかこおろぎ、札幌に持ち帰りました!
ありがとうございました。


文化的行事の装飾、しつらいというのは
飾っても飾らなくてもいいものですが

この煩雑な作業は、やはり皆を元気にします。

今週土曜日のほんわかどようびになんとか飾りたいと思います。


短大の玄関で竹と格闘していたら
学生さんたちに

「先生ーとうとう、ゲットしたの???」と
笑われました。

「そーよ、欲しいものは、欲しいと口にだして
大きな声で言い続けたら
きっと手に入るからね!夢は叶うから!」


非科学的なアドバイスをしたこおろぎでした。


かくしてJR,タクシーといぶかられながら
こおろぎはカットしても
2メートルもあるの束をかけて札幌にもどったのでした。



沢山の幸せに感謝したいと思います。


そして
こんな看板も見つけたのでした。
元気がでる看板です。


まだまだ沢山かくことがありますが

すでに深夜。
明日また!

今日の教訓を一つだけ。

「長い笹竹をもった怪しい小さいおばさんに
意地悪をしたらミツバチに刺される」

ご注意ください。