心静かに・・・

madam-cricket2010-06-24


なかなかゆっくりお茶をすることなど
できない日々が続いていますが

札幌の総合デザインと食卓美学合同のクラスが
先日開催。

出会った花たちは
どれも個性的。

出会ったものに
しっかり向き合えてこそ
修業の成果有り、というもうの。

規定どおりの
花をまとめあげるなら
一定のトレーニングでどうにでもなります。


季節感を活かし、
集いを明るく演出することこそ

この教室の目的です。


今回は
器なし。

え?

センセー花たち、お水は?

器がなくても
吸水くらいさせられる。

その知恵と技術は
すでに学んでいるはずの
メンバーは

手早く楽しそうに
食卓を創ってくれました。

ワクワクする植物のライン。

こちらの思惑などおかまいなしに
自由に伸びる茎、枝、葉。

多忙なメンバーが
ひととき
自然の芸術品である植物と格闘。

画面に登場しているのは
新メンバーのIさんが作ってくださったパン。

パン教室を主宰するIさんのパンたちが
夏の食卓をいっそう華やかにしてくれました。


ただ、こおろぎセンセーは
1つ問題を発見しました。


花のデザインをするとき、
1つの焦点をしっかり意識することは
大切なことですが


しかし場合によっては
焦点を複数作ることも必要です。

今回は個性的な素材を自由に使おう、ということで
複数焦点で、とご指導したつもりでしたが


ああ
みなさんまじめ。

うっかり見事な「まとまり」ある作品を完成させたのでした。

「遊ぶ」ということは実に難しいのです。

なんでもそうかもしれません。

視点を変え、
方向を変え、
考え方を変え・・・たつもりでも
なかなか新しい試みは形にならないものです。


もっと自由に
もっと自在に


ベテランの生徒さんたちの課題かもしれません。
そして
それは
多くの悩める人たちの課題に違いありません。

思考の過程と手法は
驚くほど偏っているものです。

見方を変え、
方向を変えてみると
意外な自分や相手がきっと見える。

論文も同じ。

煮詰まったらペンを置く。
一呼吸して違う領域の本を読む。

つまりそのー

こおろぎは今、煮詰まった状態であります。

テーブルコーディネートという
「ありふれた」「一般的」な現象を
学問として扱う、そんな「簡単」なことが
実に難しい。

今、紋様や芸術論の本にシフトして
気分を変えてみてますが
「テーブルコーディネート」という
趙日本的な現象の理解は簡単ではなさそうです。

そもそも料理は芸術とは無縁の扱いを受けてきたわけで
だからこそ
「料理の周辺」が突然クローズアップされたとき、
バブル経済真っ只中の女性たちは
水を得た魚のように
大海に泳ぎだしたに違いなく・・・・

消えてなくなる料理とちがい、
残る器への執着も
そんな「芸術」の端っこに関われる錯覚に由来するのかもしれません。


ね?

面倒な頭になってるでしょ、こおろぎ。


本日の小さい写真は、レアものです。
資料収集で疲れ果てたこおろぎと
試験勉強でへとへとのコロ介が
妙にハイテンションになった夜、
二人でコンサート。
歌って踊って大騒ぎをしたひとコマです。

もちろん弾いているのは
津軽海峡冬景色」と
「大阪ラプソディー」
「浪花恋しぐれ」でございます。

和柄シリーズと
りきまるの散歩道シリーズは次回きっと。