学ぶ魂

madam-cricket2010-05-30

偏頭痛に苦しみつつも元気。
昨日のHTBほんわか土曜日は
タコ!
司会者たちのテーブルには
こんな贅沢な
デルフィニウムだけの花を。
少しのアルケミラモリスと霞草も加えて。



背景には生花と造花をミックスさせて
ごくごく自然に投げ入れました。

タコは・・・・

お刺し身で充分おいしいのですが
「ご馳走に変身させる」という
生産された方がたの食べ方として
フライ。

頭も足も、
丁寧にフライにしました。

こおろぎ、裏方で若いディレクターさんたちと
せっせとフライを揚げました。
見本、試食用・・・

こおろぎは盛り付けも担当ですから
頭は四角いお皿に、
脚は丸いお皿に。

オリジナルでソースをご提案。
ラッキョウ入りのソースはみなさんに
ご好評でうれしかったです。

みんなが
それぞれの立場で
一生懸命お仕事をすることの
すばらしさを
毎週拝見して
本当に幸せです。

誰一人いなくても成り立たないですからね・・・。

今回はモデルの坂井あゆみさんもゲストで登場。
雑誌CANCANのモデルであり、歌手でもかるその美しさ、
透き通るような肌と小さい頭。


もうこおろぎとは違う生き物でしたね。
彼女もまた
こおろぎのソースをおいしいと言ってくださって、
あーよあった。

でも
もう当分、タコ、見なくていいかも・・
モンスタータコの夢を見そうになっています。

今日の和服。
コレ、羽織の裏。

日本は美しいです。

シルクに描かれたこの緻密な絵画。
羽織を脱がなければ見えないこの裏地のアート。
日本人のわかりずらさと
したたかさが
見えそうです。

奥ゆかしさ、といえばそうですけれど

深い計算がみえかくれする文化ともいえそうです。



文化といえば

先日、クローズアップ現代
「大人かわいい」ということを特集して興味深い
議論がありました。

こおろぎ、思わず正座して聞きました。

東京工大の田中理恵子さんの
よどみない明確な言語世界、
コメントの難しい質問に
ひとつの迷いもなく
分析する、攻撃ともみえるほどの自信。
かつてこおろぎも浸っていた研究領域ですが

こおろぎなど
足元にも爪の先にも及ばない田中理恵子さんの論理展開でした。

大人かわいい・・・という現代の風潮を
「若作り」の代名詞であると
加齢をごまかす言い方だと
やんわり片付け、
「女子高的」だとさえいい
お互いに「かわいい」と共通言語で存在を確認しあう作業だとし、
アイデンティティの撹乱だと切る難しさ。

メモがあるので
またあらためて書こうと思いますが
世の中には
「スゴイ」人がいるものです。
どんな思考回路なのでしょう・・・


敬服するばかり。
でも
なんだか
そうとうさみしい気分になったインタビューでもありました。


テレビといえば
本日
NHKのアーカイブスで
免疫学者の多田富雄先生を拝見。
世界をリードする免疫学者だった先生が
脳梗塞で倒れられ、絶望の中でリハビリに努められる
その様子と、内科医である奥様の看病、応援、
そして脳梗塞になられても
続けられる能楽の製作と指導。
白洲正子さんの跡をたどる
その能の作品の高い完成度。

先生のご自宅に集い、言語をなくされた先生に
アドバイスを求める学生、後輩のみなさんの
真摯な姿勢。


世の中にはやはり「一流」の人間がいらっしゃる。


倒れられてからパソコンをマスターされ
数冊の本を執筆されてます。
動く片手で、正確にご自身の内なる声を
表現なさったのです。


その先生も
悲しくも前立腺がんで4月他界されました。

しかし
この多くの感動を
多くの立派なお弟子さんたちを残してくださったこと
心から感謝して
生涯、先生のお姿を忘れないでいたいと思うばかりです。


自分は
忙しいって?
そんなの無理だって?
私にはできないって?

私を含め、多くの人は
自分を小さく見積もってしまう。

でも
なにひとついいわけなどできないです。
呼吸すら
嚥下さえうまくできず
歩くことも話すことも不自由でも
多田先生はなにひとつご自身の目的を
矮小化なさらなかった。


変わらず仕事をし
社会に参画することは可能だからです。


こおろぎなど
無駄に動き、無駄にしゃべっています。
大反省して
6月から「生きなおそう」と思ったりしています。
命半ばで道を失った
多くの人たちのためにも
誰かの役に立ち
自分の命を全うすることだけで

命には意味があると

生命科学を教える末席にいるこおろぎは
心から思っています。


さて
こおろぎ、
あまりの自宅の散らかりに
大掃除を続行していますが
ふと見ると
お気に入りのイアリングが片方見つからず。

りきまるの手の届くところに
ごっそり乗せてあったので・・

ああ
りきまるが食べたに違いない・・・・
田崎真珠
リバーシブルで色違いの南洋パールの片方が・・・

犯人がりきまるじゃないとしたら
どこかに落ちているか
まぎれこんでいるか・・・

どうしても気になって片付け始めた
アクセサリー。
もっと他に片付けるところがあるのですが・・・

ああ
どれもこれもチープなアクセサリーばかり。



でもこんな箱に入れると
ちょっと豪華。

この箱には
大ぶりのアンティークだけ入れてみました。
玉石混交。
アメリカの古いものも
ママが若い頃使っていたものも
江戸時代の名工の作も
ガレージセールのものも
モダン作家のも。

以前、この欄で
昆虫、動物のアクセサリーを
ご披露しましたが
その後も少しずつ増えています。

こおろぎの小さなコレクション、
それでもちょっとだけ自慢だったのですが

6月号の家庭画報婦人画報
セレブの皆様のコレクションが掲載。
卒倒しそうな素敵な亀のアクセサリーばかりが
2ページびっしり並んでいたり、
ベネチアガラスの特注の昆虫たちのコレクションとか

世の中には
桁違いの人生を歩く方がたがいらっしゃるんだわね・・・

夜店で100円・・・
100円ショップで
さらにバーゲン、という
モノまで大切にしているこおろぎとは
無縁の世界です・・・

こおろぎ、己のチープさにうなだれました・・・。

しかし
チープでもいい。

なんでもそうです。
庶民には庶民の暮らしと装いがある。

庶民が小さなお小遣いで
出会った模造品やおもちゃでも
気に入ったものを集めて、
ほんのちょっと幸せな気持ちになるなら
これもまた
立派な文化に違いないと思います。

ずらっと並べてため息ついていたら
コロ介が

「チョー気持ちわるいんですけど!」と抗議。


そうか、チープかどうかというより、
アニマル系のコレクションは
「気持ちわるい」というのが先か・・・

まあね・・・・
リアルなものが増えてきましたからね・・・

近くまたお目にかけます、
こおろぎの等身大のお宝コレクションを・・・。


新しい1週間、
こおろぎ組には
どうぞ
「一流の時間」
「一流のひととき」を
ぜひとも一日に一度、見つけてくださいますように・・・

誰かの悪口を言わず
同業者の噂もせず
出会う人達の長所をみつけ・・・
そんなことをしていたら
きっと
時間も自分も「一流化」するんじゃないかと思うんですけど


できないねーっ、やっぱり。

こおろぎは、こおろぎらしく、誇り高き三流の人生全うしようと
思っています。