誰のために・・

この写真
まだ全体をお見せできないシーンの一部です。
この空色のシーン、
2010年の
こおろぎの
初夏のイメージ、
今年のイメージのような気がします。


突然ですが・・・
通常、細胞内は外よりもナトリウムイオンが少なくなるよう
保たれていて
なぜなら
細胞膜上のタンパク質がいつも
ナトリウムイオンを外に出し続け、そのかわり
カリウムイオンを中に取り込むからなのです・・・

どんな細胞にも
細胞膜があるわけで

この膜には
こんな風に
積極的に
あるモノを取り入れ、
別のあるモノを外に出すという
はたらきがあるなんて

エネルギーを使って行うこの動きを
能動輸送というのですが

これ、
かなりスゴイことではないでしょうか。


私たちの体の
どの一部をとって
そのどの細胞も
細胞膜で包まれているわけで

その細胞膜に
そんな積極的な機能があるのですから

その細胞のかたまりであるところの
私たちは
能動的に生きて当然なのです。
・・・・・

?????


センセー、ブログの読者層を考えて
この話題は適切でしょうか・・・と
ホームページの管理人に叱られそうですが・・・


実は
大学で
学生さんたちに囲まれて

センセーのブログ、読んでます!
と言われたのです・・・

ああ

ありがとうねっ・・・



といいつつ
妙な緊張感。


ご期待に応えて
ちょっとまじめに
学生さんを意識して・・・


生命科学を受講している学生さんには
次の質問を・・
「イオンチャンネルとイオンポンプの違いを
説明しなさい」



食生活論を受講している学生さんには
室町時代大饗料理と懐石が
日本料理の原点と言われる理由を述べなさい」




フードコーディネート論の学生さんは
「ホスピタリティとマナーの起源について考察しなさい」




食品流通論を受講の学生さんは
「わが国におけるファーストフードの受容と
その背景を説明しなさい」


・・・
どんなもんでしょうか・・・・

蟋蟀と言う字が読めない学生さんが沢山いて
これは大変おもしろかったです。

コーモリだとか
イモリだとか

想像力は評価できますけど
こおろぎですから!



さて
本日の
和服。
これ、こおろぎのお宝の一枚。
羽織りです。

おしどりの刺繍。
広げて眺めるだけで幸せになりますね、この図柄と
美しい手仕事。



仕事しながら眺めていた
テレビ番組で
近藤富枝さん(1922年生まれ)が
おっしゃってました・・


色づかいが少なければモダンで
色が多すぎると野暮。
でも色あわせ、色重ねを楽しむのが
和服の醍醐味・・・というような
内容でした。

実に全くその通り。



実はこおろぎ、
和服に関しては
ちょっと保守的です。
好む柄はかなり現代的ですが

この和服ならではの組み合わせ・・・が
不得意。
和服の冒険は本当に不得手。
第一、重ね襟、というのを好みません。
柄物の半襟が苦手。
まあ
色が黒いので
真っ白い半襟しか似合わないからなんですけどね・・・




とにかく
和服はおもしろいですが
難しいですね・・・



実は和服は
もっともっと気軽に着る衣装だったのに


「着つけ」というジャンルが登場して
突然、めんどうな衣装になったのではないかと
思っています。



与謝野晶子の時代、
和服姿はどろどろだらだらでした。
子育ても家事も仕事も
ダラダラドロドロの着こなしなら
可能だったのに

「きちんと着る」着方を「学ぶ」とか
「教える」ということになると

「正しい着方」とか
「美しい着方」が
求められて

「楽」で「楽しい」着方は
評価されなくなったのではないかしら。
もともと
面倒な衣装だったので

つい
より楽な洋装にシフトしたんだわね・・・・


でも和服文化は大切にしたいと
切望しています。
そして
この手作業の羽織りは本当に美しいです。
未使用で
古着屋さんで発掘した一枚です。


そうだなあ・・・

こおろぎも
ちょっと
和装にシフトする時間作ろうかなあ・・・・

でも
問題が1つ。

ハイヒールの草履、ないですからね・・・
これ
大問題です・・・




さ、お気軽な一枚ですね、この写真。
キキがアルバイトしている居酒屋さんに
先日、家族で行ってきました。

これから
学業が忙しくなり
あちこちの病院まわりやら
国家試験も近くなれば
彼女のアルバイト姿も
そう見れなくなるかと
家族そろって出かけた日、

いつものように
お席の壁に
このポスター。

このお店の
ターゲットを絞り込んだもてなしの手法は
食品流通、かつマーケティングの視点から
秀逸です。

あれもこれも
と盛り込めば
どれかがあたる、という時代では
もはやないですね。


誰のために
今、誰のために何をするか

これをしっかり見つけて歩くことが
なにより大切なんじゃないかと

そんなことを思ったりした夜でした。



今日は近藤富枝さんの
カクシャクたるお姿をテレビで拝見しただけで満足。

72歳のアメリカの女性ジャズピアニスト
(お名前ど忘れ・・・)の演奏にも感動。


人生、
やっぱり
アナログに文化と美があるんじゃないかしら。


デッカイiPadの発売に
列を作る日本は
絶対に遠くない日、衰退しますから。


あの画面にピアノが登場して音がでることに
どんな意味があるのでしょうか。
小型化文化だったはずなのに
あの大きな画面が意味するものを
どう理解したらいいのでしょうか。


絶句するばかり。

そして
これほど情報が豊かになり
なにもかもウィキペディア
検索できるようになって
どれほど人々が賢くなったでしょうか。


近藤富枝さんの
物腰、発言、たたずまいを越える感動は
実に少ないですから!

自分にとって
何が大切か、

しっかり考えようと思うばかり。

そして
あくまでも
アナログライフ、
ただし
最新のアナログライフを歩こうと思う週末です。

まとまりのない文章を
いつもどおりお許しください。


休養第一。
こおろぎ組の皆様に
初夏の素敵な時間がありますように!


視線の動きが実に不自然な首相の
動向を
そして
次々に新しいモノに踊るこの国の行方を
路傍の石の下で
しっかりこおろぎは見守っていこうと思います。

アナログ文化推進推奨委員会発足準備委員会・・・
って委員委員とうるさいわね、
そんなのつくりたいほど
こおろぎはこの時代に
今ちょっと疲れています・・・

休養第一といま一度!