反省する日々

写真を整理していて
なかなかだわ・・・という一枚に遭遇。

いろいろなバラが集まった日、
お気に入りの                              
ハイヒールといっしょに撮った一枚。

本当に幸いなことに
こおろぎは貴金属にも
ブランドモノのお洋服にも
全く興味がありません。

しかし、
こおろぎは
悲しいほど
靴がすきです。


昔は帽子も好きで

要するに
暑さも寒さも防げないようなものが好き。

本来の衣類とは離れた存在の
服飾コモノであるところの
機能性の部分より
装飾性に大きな価値を見出していました。


帽子は今も好きですが
若いときならいざしらず
この年齢になると
不思議だわね・・・似合わない。
ある一定以上の年齢のマダムたちは
抵抗なく帽子を被ります。
いや、帽子をかぶってやっと外出用の衣装が完成するらしい。
そんな教育を受けた世代があるのだけれど・・・


とにかく
帽子とは距離ができたけれど
靴はあいかわらず好きだわね・・・



歩きやすくない靴がすきだわね
ちょいと辛い靴がすきだわね・・・



この紫の
オープントウなんて

シンデレラのお姉さんの気持ちがわかるくらい小さい。



でも
呼吸止めて履く。


これを履いて旅をするのは無理。

買い物も無理。

でもしゃべるくらいなら可能。


こおろぎの少ないコレクションは
靴かも。
それもチョーバーゲンのレアモノ系。


さて
KONOMIちゃん、AOIちゃん姉妹と
YOKOさんファミリーの写真、やっぱり大きいものを一枚。

和服はやっぱり素敵。
ちゃんと着る姿、
やっぱり素敵。


3月があまりに足早やで慌てています。
そんなバタバタしているこおろぎの家に
一通の封筒。


中にH大学昆虫学教室の同窓会誌。

こおろぎが学生の時は助教授でいらしたA先生の
退官記念講演とその記念誌が送られてきました。


ご退官の最終講義にも行けず、記念誌に文章も寄せなかった
不義理なこおろぎですが
懐かしいなあ・・・と同期や諸先輩の文章をコロ介と
いっしょに見ていたとき、


コロ介が


「ひどい字のコピー!」と

あるページを発見。



当時、研究室では同人誌を発行していました。
同人誌といっても
簡易コピーを束ねるだけですが
画期的でしたわ、とても。

教授、助教授以下、学生全員が何か書こうという
企画。
たぶん毎月発行していたはず。
若き日のこおろぎは発起人の一人でまとめ役。



お察しの通り、
その「ひどい字のコピー」は・・


ああ

こおろぎの書いたものでした。


退官されたA先生に 1970年代後半のある年にインタビューしたものでした。
貧しい国立大学の貧しい研究室はいつも予算でもめていたのでした。
その研究室の予算について
若いこおろぎがA先生にいろいろお聞きしたものですが


その文章たるや
ひどいもの。



科学者でありながらクリスチャンでもあり
そのまじめさは広く学会でも定評のある
A先生の
ごくごくまじめなご意見や重要な予算案を


まあ適当に
不真面目に
書き上げたこおろぎ。




コロ介音読して
大喜びの大爆笑。


「おかあちゃま、若い時からずーっと同じ文体なのねえっ
まじめさ、みじんもない!
ふまじめねえっ!
いやあ、語り口調のままで、ひゃーっつ、ひどい字にひどい文!」


実に全くおはずかしい・・・

記名記事ではないものの


(芽)


というのがこおろぎのサイン。


こおろぎ、かつての源氏名
椎名芽々といいました。

しいなめめ


と読みます。


ま、MEMESHIINA
ということです。

まじめな予算案の報告書なのに



「本年度の予算は130万・・・、この金額はワーッツと喜ぶ
金額ではないのだ。よーく聞いてよね、いい?あのね・・」



って

これ、取材記事としてどうなの?だめでしょ。


今頃、印刷されて残ってしまって泣きそうです。


後半には


「先生(A先生)とインタビュアー(こおろぎ)の言葉、ゴチャマゼ。
あたしゃ、こういう仕事にゃむかないわ、ワルイワルイ」

とまで。

大事な大事な予算案に関する記事なのに
このこおろぎ戦闘記を彷彿とさせるお気軽さ。
大反省。


若気の至りとはいえ、

ホント、適当に生きてた証拠が
突然送られてきて

顔面蒼白。

コロ介には

「おかあちゃまの学生時代が目に見えるようだわっ!」とまでいわれ、

この記念誌が

全同窓生に配られたことの非礼、無礼を
どうしたものかと慌てるばかり。



こおろぎが大学3年から大学院を終えるまでのあいだ
昆虫学教室でごいっしょした皆様は
この乱筆とアホ文章が
芽々さんの駄文だとすぐにわかり
むしろ懐かしんでくださるかもしれないけれど



そうじゃない人にとっては
学術論文も混じっているまじめな退官記念の記念誌に

尋常じゃないアホ文章、こいつ、誰?
って感じだと思います。

それにしても
数ある原稿の中から
どうしてこんなきたない字の駄文、
わざわざ印刷して載せたのですか・・・
なぜ
(芽)さんに
許可とらないのですか・・・・と
編集者に問うたところで
もう遅い・・・


ああ

本当にもう遅いわけで・・・

これを「過去」というのです。



詫びてもどうしても
消せませんからね。


この一刻一刻も
過去になるわけで・・・・




ある日突然、
すっかり忘れていた
自分の過去を突きつけられるこの感じ、



砂の器・・・
霧の旗・・・
黒皮の手帳・・・・


そんな気分です。


人間、どんな時もまじめに生きていなければいけないと
つくづくつくづく思った次第です。



消したい過去に遭遇して



こおろぎは大反省、大後悔。


今日からすっかりまじめに生きることにしました。



まずは
先延ばしにしていた町内会費集めをしました。

鬼のような顔をして
集めてまいりました。


こおろぎは町内会の班長であります。


こう見えて小心モノなので
つい断りそびれて2年連続。


明日はゴミの日です。
みなさん8時半までには出してください。


では

本日はこれにて失礼させていただきます。
みなさまのご健康、ご多幸を
心よりお祈り申し上げ、
甚だ簡単ではございますが
おやすみなさい。