ヒトは食べる・・・っ


こおろぎ、母親としては相当度胸が据わっています。
子どもは育つ、と確信しているからです。

イキモノを教える立場として
いかに人間であっても
やはり、手をかけてもなにをどうしても
子どもは子どもとして
親とは別の個性として
個体として育つものです。

で、
子どもの生命力を信じた上で
度胸満点で子育てしてきたのですが、

さすがに
今回のヨルダン一人旅・・
難民キャンプ・・というのは心配してました。


音信がなく
あら、どうしたかしら・・・と思っていたら
携帯にメールがきました。

「キキねーさんからメール!」とコロ介が発見。

老眼鏡捜すのも面倒で読んでもらうと

「ヨルダンに着きましたー
めっちゃあついですー
いま ごたべてますー!!」


以上。


・・・・・


ね?

心配して損したでしょ、こおろぎ。

こんなもんですよ、親なんて。

ヨルダンのどこについて
どこでだれと何を食べてるのか
さっぱりわからないですが
わかったところで
どってことないですからね。



で、

そのあと
パソコンに写真とメール。
上の不思議な食べ物は
キキからの1枚。
もう一枚は

そうとう「ヨルダンっぽい」お顔だちの
おじさんといっしょにピースサインしてるんですけど

たぶん食堂で隣にすわってたおじさんなわけで
これまた
案じたら案じたで心配が増すだけ。

以下、「   」内はキキだよりです。

「昨日、NICCOという日本のNGOのアンマン事務所を
たずねて、木曜と土曜に ヨルダン第2の都市である
ザルカにて、イラク難民の音楽療法的なものをみてきます。

具体的には、英語の指導(イラクからヨルダンに難民として
逃れてきたはいいものの、
ヨルダンのほうが英語の授業が始まるのが早いらしく、
差がでてしまうらしい)

と、演劇・・・という表現手段によって、自分の精神的
トラウマを認識する(?) ための、
要するに演劇発表会が
土曜日にあるらしく、その練習を見学したりします。


イラクの、かなり少数派の宗派のイスラム教だと
その子供は、(ヨルダンの)小学校でもいじめられるらしい。

・・・・・略・・・

そういうのを解消するべくイラク難民+ヨルダン人での共同作業・・・

・・・・・略・・・・

そういうのもみてきます。

それはいいとして、本命のUNRWAのクリニック見学のほうは、
明日からはじまるそうです。

・・・・

あんなにいろいろ書類を送ったのに、
担当の先生が不在なために、
まずは君の自己紹介から初めてくれたまえ みたいなかんじで、
え 1週間しかいないのかい?とか
え 学生なの?とか

とんちんかんな質問をいっぱいされたあげく、

・・・・変ななおばさんがでてきて
あなたが実習するには 日本大使館の承諾が必要なのよとか
いいはじめて
どうなるかと思いましたが

秘書さんがうまくいいくるめてくれて
一件落着しました。

どこのくににもおかしい人はいるもんだと
思いました。

とにかく元気にやっておりますので
心配しないでください。

ママにお誕生日おめでとうっていうのを
忘れたので明日電話しようとおもいます

ヨルダンはまだ16日ですが日本はもう17日ですね。

写真は
ホンモン とかいうtypical food とその食べ方を
教えてくれたおじさん。」



以上、ヨルダンより
キキさんからの近況でした。



子は育ちます。

問題は
親。


親が親自身、育つことの方が
ずっと難しいようです。



この写真は先日のこおろぎの名古屋の旅のお昼ご飯。

空港で食べたおむすびとお味噌汁。
桜のおむすびにお団子がおまけについていて

それはそれは美味しかったです。

人間、食べること、これ、本当に大切。

キキの写真の奇妙な食べ物も
やっぱり土地の食べ物。
人間はおもしろいです。

先日、臨床栄養学の先生とお話する機会があったのですが

おもしろかったなー。

食べるってことは
やっぱり栄養を摂るだけではない・・。

食べ物、そのものに含まれる
「いろんなもの」の組み合わせに効果があるわけで

サプリメント等が並べる要素だけどっさり摂ることでは
補えない「何か」が
「食べもの」と「食べる効果」にあるということ


これ、
大テーマです。

キキは
上の不思議な食べ物を前に
異国の宗教、文化、人間をしっかり「感じた」はず。
これが旅の醍醐味であり
人間が育つ大切な「栄養」なのだと
こおろぎは確信しています。

食べることに関心の少ないヒト

ときどきいますけど

いろんな意味で
こおろぎと価値観を共有できません。


お教室の春のスタート準備中。
去年の写真を眺めながら
早くみなさんにお会いしたいなーと思うばかり。

論文執筆再開して
また忙しくなりつつありますが
アレルギーもかなり落ち着いたので
大掃除も再開。

本日はこおろぎ、
お手伝いの「およね」に変身しています。
およねには
こおろぎが
時給780円払うことにしました。
そうでも思わないと
そうでもしないと
こおろぎの住環境は
片付かないですからね。


朝から2時間大はたらきして
3階のキッチンを掃除してくれた「およね」ですが


「やればできるじゃないですか」を連発しながら
2時間ぴったりで手を休め
「あーつかれた」も連発。

本当にダメなお手伝いです。

でも
午後も2時間働いてもらうことにします。

ただ問題は
およねが働いているということは

こおろぎはこおろぎの仕事ができないということで・・・

その時間、論文書けたらいいのに
なぜかそれができないのが問題。


ホンモノのおよねさんを雇えるよう
がんばるしかありません。

前回のブログに書いたように
人生、どこでどう
幸せがキラリと光るかわかりません。


背中のばして
元気に春、新年度の準備をしたいと思います。