王様の涙・再び

昨日のこのブログに
王様の涙というワインの写真を載せました。

こおろぎの強い予感は的中して
こおろぎが大ファンだった
朝青龍は引退しました。

いつもカタカナ交じりでお名前を出していましたが
朝青龍朝青龍
立派な横綱でした。


こおろぎはもう
お相撲を観ません。

そんな気持ちです。


理事の選挙に際しても
誰が寝返ったとか、
貴乃花に投票したのはだれかと
犯人探しをする体質は
品格とは無縁の世界ではないのですか?


品格品格と唱えつづけた作家の
あの物言いは
品格があったのか

白いワイシャツに青いネクタイそこにハンチングを被って
朝青龍を批判する文化人もまた
その服装は品格を語るスタイルなのか。


大袈裟なアクションは朝青龍だけのものではなかったはず。
不必要な量の塩を撒き、
腹を大きく叩き、
顔を叩いて場をにぎわせる相撲取りもいるはずで


ガッツポーズがいけないのなら

それはいけないのだと
決めておくべき。
事細かに決めておくべき。



反則をひとつずつ明文化して
反則違反に対しての罰則も
具体的に、数量的に
これも明文化すべきなだけでした。


横綱は無口であれとするならば、

無口と無表情が
「品格」だとするならば、

その旨を
これも文章化すべき。



国民性と
個人的性質気質の差異を
常に前提にすべきでした。



知らないことはできない。
納得していないことはできない。

それだけでした。

「性格の不一致」という言葉があります。

こおろぎも
そんな理由で人と別れたことがあります。

しかし、これは性格だけでなく
育った環境、社会の違いも加わり、
修正、学習の余地がない場合
「性格の不一致」としか言えないのです。


「知らないことはできない。」



これは
私が
教師として常に自分に言い聞かせていることです。

知らないことを教える、
これが教師です。


教えず、
教える術を知らず
学ばない、学べない者を導く努力不足にも気づかない


そんな社会に翻弄された青年に
こおろぎはただただ同情し、
愛しく思うばかりです。


教える努力、

これを持ち続けるには
実に大きなエネルギーが必要です。

しかしそのエネルギーがないのなら
教師、師匠、協会は
やめるべきです。


こおろぎは
以前から
「品格」という言葉に大きな関心を持ってきました。


坂東先生のお書きになった新書も
こおろぎを考えこませた一冊です。


これから、この場で
少しずつ考えていきたいと思います。


悪は悪であり、
犯罪は犯罪であり
間違いは間違いなので

罰則は罰則です。

それはそれです。

こおろぎは
一人の青年をここまで育てておきながら
結局育てきることができなかった相撲界が

日本の政治・教育の現場に重なって見えてきます。


愚痴は言う。
批判もする。
トカゲの尻尾はすばやく切る。
強いものは持ち上げ、
強すぎるものは叩き落とす。
次の世代を育てる力がない・・・。


そんな現状に暮らす私たちの未来は
誰にどう頼ればよいのでしょうか・・・



時間のない朝なのに
勢いよく珈琲の見ながら書いています。
早い「筆」です。

久しぶりにファッション関係の写真を整理していて
美しい手、働く手の写真を見つけたので
載せておきます。

外見は大切ですからね、
ヘアスタイルと足元はとくに大事ですよね・・・
でも
「外見」を語るのは実に難しいことなのです。
被服学を最後にどっさり学んだこおろぎは
その難しさを日々感じています。




ついでに書いておきます。
貴乃花のインタビューで
こおろぎの見る限り
この発言はたった一度しか流ませんでしたけれど

相撲界をどのように変えていきたいかという
インタビューに対して

「まずは服装ですね」


腰が抜けるような答えでした。
こんな答え、いいんですか?


「この時代、和服というのはもう古い。」


貴乃花さん、こんな感じのことを
さらりとおっしゃり、インタビュアーが返す言葉をなくした瞬間を
こおろぎは見逃しませんでした。


ちょんまげを結ったお相撲さんに洋服を着ろ、
これぞ、相撲界の近代化だと
それを一番先に言う相撲界の新人理事を
こおろぎは
理解できません。


洋服着るならちょんまげもやめるべきで
ふんどし姿もNGでしょう。


各局、この場面を流して世論に訴えてほしかったです。


痩せて体を鍛えた本意はどうであれ、
自らの胸を貸して弟子を育てるのが
伝統ではなかったのか。


こおろぎ、
もうお相撲を観ない、興味をもたないと
決めたのでした。

どうぞ
洋服を着て
モヒカン刈りの細身のお相撲さんを
育ててください。

どうぞ
品格を見せてください。


どうぞ
「知的」な
意見を沢山聞かせてください。


こおろぎは
料理の伝統を今
調べています。
次回の某学会でも
そこのところを発表し、今後の仕事の柱にしていきます。

いつかどこかで

こおろぎ流の「伝統」を
お話します。

そのとき、
その論文を
こおろぎはきっと
朝青流にささげましょう。


彼には彼の品格がありました。

差異を差異のままにするか
差異を抑制するか、

それは
感覚で決めることではなく
不文律に頼ることでもなく

「知」で選択、処理すべきではないのでしょうか。


そのための「知力」ではないのでしょうか。


ここでこそ知恵を酷使しなければ
ならないことだと思っています。



ああ

本当に悲しいです。

私たち日本人に
大きな課題が投げかけられたということを

私たちは知らなければなりません。



こおろぎは少々風邪気味。

でもバタバタ動いていたら元気になれそうです。

葛湯やら柚子茶やら
ジンジャーティーをたっぷり飲みながら

充実した1日をすごしたいと思います。


寒いです。
こおろぎ組に暖かいお茶を!