仕事・幸せ・・を考える・・・

こおろぎ、
つくづく
年をとりました。

鏡を見て、ではなく
気持ちの変化ですね、これ。


たとえば
こんな土鍋ご飯に遭遇した夜なんて

うっかり涙がでてしまうほどの
幸せ感があるのです。


美味しそう!という感想ではなく

ウニに注目せず

要するに
この場に家族が集えたことに
うっかりの感動があるのです。

こんなこと
あまりなかったですからね、
いつも忙しくて。
場面を設定するだけで精一杯でしたから。

ちゃんと考えないと
1年365日、1日24時間、1時間は60分。
これは誰にとっても同じですから・・。



そしてこのエビマヨの美しさ。
チーズの存在感。


食の場面は本当に大切です。
何を食べるか、ではなく
誰とどう食べるかであり、
仮に一人だとして
その時間をどう過ごすか

忙しくなった私たち、
そしてさみしくなった私たちは
命を支える食の場面を
今こそ考えなおしたいと思うばかり。


NHKアーカイブスで
足立己幸先生の代表的ご研究
「なぜひとりで食べるの」が
時代を追って放送されていました。

ある意味でこおろぎのバイブルでもある
著作を
映像で観て
考えるところ、さらに深まった次第です。

そして
この先生の
穏やかにして暖かな語り口調もまた
学問の大先輩として
大いに感動した次第です。


食の場面、食空間を
どう考えるか、
どう調えるか


こおろぎは
断固、テーマにしていきます。




このモツ鍋の写真は前回、函館新聞にも載せました・・
このモツ鍋は新橋のお店。
最高でした。


外食産業のサービスについても
調べ始めたこおろぎ、
先日、長女キキのアルバイト先の姉妹店に行きました。
この不景気な時代、
平日の19時、
満席。
ネクタイをした男性たち、会合の続きのような一群、
若いカップル・・・私たち様な家族・・・


この店は野菜中心の食材がウリですが
なにより
サービスですね。

ちょっと濃い接客ですが
しかし、

現実は
非常にいい客層を獲得している。

キキが同席していても
いないときでも
接客に変わりはなく、

オーナーの、信念のある教育が形になっています。

野生系野良風だったわが長女が
すっかり優しい心遣いができるようになったのは
アルバイトのおかげかもしれない。


親ができることなど限られていると
改めておもったりもしました。


食空間、サービス・・
大いに考えるところがありそうです。




仕事の仕方も
今となっては方向も変えられず
大いなる転換もないのですが


こおろぎは
こおろぎ組の
成長を祈り、応援するばかり。





今回もテレビの話ばかりで恐縮ですが

再放送で大昔の「ロングバケーション」を
ちらりと観てしまいました。


あら、「キムタク、若いっ!山口智子さんも若いっ!」


こんな感じ。

そのこおろぎが立ったままチラッと観たときの
キムタクの演技のなんと秀逸であったことか。

これは深夜、「傷だらけの天使」で
水谷豊さんを観たときと同じ感動でした。


キムタクはロングバケーションをけして越えてはいないし
水谷豊さんも今どんなにご活躍でも
傷だらけの天使のときの、ショーケンに絡む
あの若者の演技以上の演技は見られない。


つまり、


人間、
ある時期のある仕事を
越えられないのではないか、


その代表作を越えることは
実に難しいのではないかと

俳優だけじゃなく
どんな人も
その「ある時代」の「ある仕事群」を
けして越えられない・・・


まあ

当たり前のことではありますが


深く深く考えてしまいました。



人間にはやはり
かっこいい「引退」が必要。
そしてかっこいい「引退」には
カッコよく引退できるための
いい形の仕事を残すことが必要。



仕事というのは
社会的、と言う意味だけではなく
その人の
生き様ですね・・

子育ても
介護も含んで
何をしたか・・・ということです。


これは遺伝子(ジーン)に対して
利己的遺伝子・・と言われるものがあるように
周囲に残せる仕事として

年齢を問わず考えるべきことなのだと
日曜日の朝、またまたこおろぎカアサンは考えこんでいます。



なのに
ああ、
このアホ犬、
こんなフーにダラーッとだらしなく



ちょっと
このワンコを見習って
お気軽ライフもいいのかもね。



今は生物学にも興味のあるコロ介とこおろぎは
りきまるがおかあさんワンコのすみれちゃんに
なぜこんなに似ているか、
姉妹とお顔が似てないのはなぜか、
ということについて
朝の食卓で
遺伝子型持ち出して
数式からめて考えるなんて
ちょっとフツーじゃないかも。
こんなこと
考えなくても
人生も犬生も平和なのにね・・・


しかし

考えることこそ
私たちが獲得した
最大の幸せの武器だということも
事実です。


今週も複雑系こおろぎ、
時間を大切に使い、
かつ
りきまる見習ってダラーッとする時間も
みつけて過ごそうと思います。


こおろぎ組の
ご健勝を
こころよりお祈りして
はなはだ簡単ではありますが
週明けのごあいさつに代えさせていただきます。