再度品格を考えるー

先日行った小樽。
こおろぎ組にキャンドルを再び・・・


キャンドル文化にこだわる社長は
今は亡き義母、つまりカブトムシのママをよくご存知でした。
かつて
辻クッキングスクール札幌校の校長であったカブトムシのママの
華やかな舞台だった学校のお隣に
社長のお店があって
倉庫を共有していたという
そんな意外なお話も飛び出して


1970年代後半の
華やかな時代を
こおろぎもふと思い出したのでした。


これをご縁といわずにどうしましょう。

こおろぎの強運を
喜ばずにいられませんでした。




そんなミニツアーの帰り道
立ち寄った某お店でのこと。

カマボコを買って、車の中で食べたかったので
割り箸ありますか?
と聞くと

「え?ないです」

ときっぱり。


「では、使い捨てのおしぼりとか・・」

「ありません」


いっしょにいた大企業の第一線で活躍する営業マンが
苦笑。

「ボクなら
あのお店の売り上げ、すぐに10倍にできますよ」と笑いました。


高校の後輩でもある彼に言わせれば

「ない」と言いきることが実にもったいないとのこと。


その通りです。

ビジネスの基本。


ご希望のものはないけれど、代替を探すとか、
他を紹介するとか
そして
なにより
希望に添えないことをまず詫びるとか・・・。


ここのところができないのが北海道。
痛感したのでした。


残念。


残念といえば


毎週日曜日楽しみにしているTV番組、ソロモン・・・。

今回は美食の王子という人でした。

若干30歳で1万軒を食べ歩いたというツワモノということでした。

あんぱん屋さんめぐりは可能でも
若い学生に
どんな財力があったのか


見ていて疑問がどっさり浮かびました。


何回か前は、料理研究家、上野万梨子さん。
若い日、憧れた方です。
お料理は当然ですが
髪型もファッションも佇まいも、
声の調子も話し方も
本当に素敵で
パリへ移住されてからも
ときどき出されるお料理や文章を
飽かず眺めてきたこおろぎです。


こおろぎは
入江麻紀という料理研究家にも
心酔していました。
こおろぎの
古い古い記憶に
入江麻紀さんの
お料理や
ライフスタイルが
大きく影響しています。


このお話はいつかまた・・・


とにかく

上野先生の番組は本当に素敵に仕上がっていて
本当にいい番組だわ・・・と思って、豊な気持ちで休んだ夜でしたが


今回は違いました。
若い美食家の、何を追ったのか、
美食家とはそもそも何か、

日本版ミシュランの若き書き手が誕生したのでしょうか、
不況の出版業界で
彼の本は売れているとのこと。



この若い青年の注文は断れないという老舗が何軒もあって
はなはだ疑問が残りました。


どうしてですか・・・



資金が不明なのは余計な心配だとして、
天才的な舌を持つということですから
そのあたりを
しっかり追って、形を見せてほしかった。

味覚は今、科学で解明できますからね。
どのくらい違いがわかるのか、
産地までわかるというのなら
ぜひその技を見せてほしかった。



味覚とはなにかという授業を最近まで数回続けていた
こおろぎは

不可解でなりませんでした。


それよりなにより

食べるときに
肘をついて
食べ物を口にいれたまま話をすること
目上の人を前にして
カラダをくねらせて話すこと、
椅子の背もたれにすぐに寄りかかること
壁にもすぐにもたれること


これは美食家はしてはいけないと思った次第です。

かの美食家、山本某氏が登場して
褒め称えていましたが、
山本氏とは
年齢だけでなく
全く違う資質だと
こおろぎは思いました。


時代はかくも変わってしまったのか、


いろいろな業界の
様々な局面を見る思いがして
なんとも不可解で
残念でした。


そして
再度、
凛として守べき
品とはどういうものかを

頭かかえて考えこんだこおろぎでした。




そしてこの犬、品位のカケラもない犬を
紹介しておきます。
時間に追われる飼い主の眼を盗んで
どこかでいたずらしてきたのは明白です。

ボクはご飯など絶対に盗み食べたりしていないと
言い張りましたが
では
鼻の先のご飯粒はどう説明するのかと
詰問するも
ボクは絶対におかあさんのご飯など
たべたりしませんでした・・・と
主張しました。


不透明なことの多い昨今、
この明々白々な犯罪の
なんと痛快であることか。


犬の後ろのダンボールの箱が
こおろぎのドタバタ生活を物語ってもいるようです。

そしてこの犬、
岡田外務大臣によく似ています。

実物はもっともっと似ています。
実は角度によってはダイアナ妃にもちょっと似ています。


どうであれ、
すっきりと
堂々と生きていきたいと思う昨今です。