加齢なる週末

華麗
ということばほど
こおろぎから遠いことばはないと思われます。

綺麗も遠い。

あるのは
加齢。


もーほんとうに

困ったものです。

ま、テレビをみていても
俳優の名前がでてこない。

ほら、あのひと、ほら、なんだっけ、
なんとかにだれとかとでてた、ほらほら・・


という程度の会話。

鏡を見ると愕然とするわが姿。

足腰だけは丈夫だと思ってたら
それも怪しい。

通販
甘い誘惑文句に引き寄せられて
あれこれ使ってみても
本来きれいな人が
いっそうきれいに見えるだけだと
痛感。


ドブスはドブスのままで
年齢のままの肌ももそのまま。

ああ
なんどもなんども
夢を見て
お試しセットに挑戦する
哀しいこおろぎです。



寝坊して慌ててお弁当作るとき軽く右手の指をヤケド。

冷やしてホホバオイル塗って
治ったかと思ったら
水ぶくれが破れてちょっと化膿。
思わぬアクシデントで
なんとなく不自由。

でも労働労働。
10月に入ってから
時間のスピードが増しました。
速い速い。


捨てましょすてましょ、なんでも捨てましょ。


身軽になる方法模索中。


ラジオ体操は耳を傾けて
できるだけ実行。

薬用酒は
なんだか温まるので効果ありとみました。



成田空港と羽田空港の問題が
突然報道されて
なんだか不愉快。
1976年ころの
あの日本中をさわがせた成田闘争
ずっと横目でみながら学生生活を送った
こおろぎは
人間の魂がためされるようなあの時代の
あの熱い学生たちを思い出して
そして
あの残酷な学生たちも思い出して
懐かしい・・・というのではなく


時の流れの空しさを痛感したのでした。


30年以上たって
政権があっというまに変わって
え?
羽田?
羽田をデッカクするって?
成田は?



そんなもんなんですか?
そんなもんなら
あれもこれも
今つっぱってる
あれもこれも
風化するのは必然。


空しきことかぎりなし。



中野孝次さんの
古い映像を見たのですが

「清貧の思想」の清貧という言葉が重たく響きました。


品格という言葉は
いつから形骸化したのでしょうか。

凛とした大人はどこにいったのでしょうか・・・


考える週末。
華麗な時間はまったくありません。
時計みながら飛び回ります。


あるのは加齢のみ。

だったら
かぎりなくかっこいい加齢の日々を
歩こうじゃありませんか!


こおろぎ組には
華麗な週末を!