イイモノはイイ

madam-cricket2009-10-11

ボルボのライフデザイン塾の第一回目を終えて
こおろぎは
自分の仕事のアウトラインがちょっとはっきり見えてきました。

若い日、あんなに和洋の花のデザインに熱中し
国内外の花屋さんや学校を飛びまわった結果、
こおろぎが興味があるのは
「花を前にしたときの人間」
であるということ。


花はあくまでもツールです。
だからこそ
デザインは大切で
花選びも大切なのですが


それを製作する技術の習得そのものより
こおろぎの仕事は
貴重な「イキモノである花を扱う人のいる空間」の研究と
ご提案だということです。


日曜日の朝
炊き立てのご飯にフニフニの目玉焼きを乗せて
ちょっとお醤油をたらして
ママが作ったイクラものせて
ゆべの残りの野菜スープもあたためて

CDは荒井由美松任谷由美ではなく
荒井由美。飛行機雲なんかしんみり聞いて
テレビでは日曜美術館


横尾忠則さんの最近の作品とインタビュー。
年月を重ねて素敵になる男性の代表です。
背景に活けてある真っ赤なケイトウの花に
彼の仕立てのいいグレイのジャケットと黒いシャツが
洗練された空間として切り取れて


なんて素敵な朝なんでしょう。


横尾さんのお話で
「完成」は必ずしも必要ではない、という旨がありました。


あと少し、もう少し・・
そう思って作品(論文・そして人生)に食いついて
悪戦苦闘していても
前には進めないと
このごろ思っていました。


途中でもいい
誰かにその評価をゆだねることは
大切なステップなのでしょう。


「自分が後生大事にしてきたものを
順番に手放すこと」
も大事だと

ああ

これが

このところのこおろぎの頭の中にあった
質問の大きな答えの1つに違いありません。

「わからなさ」を作り上げることは
「少年性」だとも言う。

「わからなさ」を自ら作り
答えを探す作業が
人生だという

ああ

やっぱり

若い日

この人は素敵だなと思ったとおり

期待以上のすばらしい先輩として
今さらにさらにすばらしくかがやいていらっしゃる。


横尾忠則 73歳。

魅力のかたまりです。


さてキレイな部屋。

ころおぎの自宅です・・



ごめんなさい

ウソです。


スエーデンハウスの札幌南展示場のモデルハウスです。


今回のセミナーのために
テーブルを1つ加えて
レイアウトを一時的に変えていただきましたが



さ、


今日明日で
こおろぎさんちも
なんとかしなきゃと思っています。


そしてもう一枚素敵な写真を下に・・・


コロ介のヴァージニアみあげのキーホルダー。
こおろぎとりきまるにです。

キキはどこに行っても
トイレットペーパーとか
食器洗いの洗剤とか
怖くて使えないスパイスとか
涙もでないサイズや重さのものばかり買ってきますが
妹コロ介は
一味違うセンス。
ちょっと胸キュンです。

そして
コロ介がお世話になったお宅のご夫妻からの手紙。

この内容はまた次回。


横尾忠則さんにふるえるこおろぎの神経は
先日深夜のテレビで観た
演劇 「楽屋 流れ去るものはやがてなつかしき」
でも同様に大きくふるえたのでした。


小泉今日子蒼井優という若い女優さんが注目される舞台ですが
そこは断然、渡辺えりこさんでしょう。
1つのことを追求してきた
大女優です。
どれほどの練習が
その背景にあることか。


練習といえば
バレリーナ中村祥子さんもNHKトップランナーで拝見。
練習が趣味という
そのひたむきさは
背中の美しい筋肉に
鮮烈な記憶として残っていました。


イイモノはイイ。

本当にイイモノがイイ。


まずはお掃除。
イイモノ探しがこおろぎのお仕事なのだと

心に「カツ!」入れた日曜日の朝です。


皆様に素敵な1週間を!