ヴァージニアの風

madam-cricket2009-10-01


すばらしい写真。

コロ介帰国。


コロ介はそうとうおしゃれな子ですが
デザインする作業や製作することに
全く関心がなく不思議に思っていました。

カブトムシは芸大の油絵科を勧められたほど
絵を描く力は相当なものです。
こおろぎがおだてて応募したイラストコンクールで
かつて2度、賞をいただいています。
こおろぎもまた
デザインの仕事が一番好きなのに
コロ介はどうしたものか・・・と思っていたら


なんと今回の写真はどれもこれも
満点。

素敵なアングルばかり。
こおろぎ絶賛。
ハイヒールの写真は
アメリカの雑誌にあったのでしょうか。
ハイヒール狂いのアホハハのために
この写真を撮るセンスも素敵。



時々、わが家には売れっ子芸者さん風の多忙な風が吹く。
あれとこれとそれと・・が同時に進行して
絶対に絶対に無理、というそんな風に巻き込まれることがあります。
常識的には引き受けてはいけなくて
普通ならやろうとは思わない・・
そんなことが全部同時進行するのです。



今回のコロ介のアメリカもそうでした。
前日まで試験。先方の高校での発表もふくめて
前夜の準備で翌朝出発。


かつてバレエの発表会と合唱コンクールの伴奏が重なり、
ケンケン危篤の心配と
さらに試験と来客と・・
それを全部こなしたこともあったコロ介です。
その結果、
コロ介も
母と姉と全くおなじで

「何とかしようとおもえばなんとでもなる」

ことを17歳で完全に学んでしまっているようです。


これは
必ずしもよい傾向ではなく

全部が中途半端になったり
不完全燃焼になることは必須で
どれも不合格の可能性も当然あって
それだけでなく
大批判の的にもなり
周囲にご迷惑もかかるのですが


しかし

これはもう
遺伝的環境的に備わってしまった気質なので
不細工シスターズ、このまま突き進んでください。


キキにしても
絶対に不可能なライフスタイルです。
キキもこおろぎも
パジャマを着てゆったり寝るなどということは
ないのです。


先日、キキに
「パジャマ、プレゼントするから
生活改善したら?」と提案したら


「パジャマって、いつ着るの?」


との不可思議な質問。


まあね、
なにかをひと段落させて
ゆっくりお風呂に入って
ルームウエアでのんびりするなんてこと

母が見せなかったから
彼女はできないのです。


化粧も落とさず、スーツのままで
深夜までバタバタする母でした。


保育園にむかえに行き、
そのまま帰宅して
着替えずにキッチンに立つ母を見てきたのです。


時間があれば
何かを書いているか
作っている母が「普通」だったのですから


ああ


大後悔。

これは本当に反省です。

彼女に欠落している何かは
全部こおろぎのせいです。

悔やんでももうどうにもなりません。




とはいえ、


だからといって


のんびりゆったりしている母をもてば


のんびりゆったりした娘に育つという保証もないのかも。



なぜなら
こおろぎのママは
そうとうのんびりゆったりしています。


パパが亡くなって
自宅で葬儀という大騒ぎのさなか、


「そうだ!あの黒真珠、いまこそ出番だわ・・・
さ、探そうっと!パパもきっと喜ぶ!」と


横たわるパパのお布団踏みながら
箪笥の引き出し探してましたからね。


ママの子育て時代の口癖は


「早く寝なさい」と
「楽しなさい」でしたから。



その結果が
こおろぎです。


つまり

母親に学んでしまうか
全く反対になるか、


これ

わからないということなのかも。


それなら反省してもしかたないか。


ではお言葉に甘えて

大反省はしないことにします。



不細工シスターズ様
どうぞ
お体に気をつけて
力いっぱい楽しい青春をお過ごしください。



アメリカの高校は植え込みもアメリカンです。

日本なら迷わず丸くするところを
建物と同じ「角刈り」。



しばらくは
コロ介が運んできたヴァージニアの風をお届けしようと思います。


こおろぎは
大学の初日を終えました。
まだ受講生数確定しませんが

またまた大勢の学生さんと
お勉強します。

いままでと進行も内容も変えてご指導させていただきます・・と


立派な志での臨んだのに


4クラス目を終えたとき

二人の留学生が来て



「センセーハハヤクチ、コマルコマルトテモコマル。
モットワカリヤスクヤリナサイ・・・ジャナクテ
ワタシタチガワカルヨー二、デキマセンカ。
コノママデハシンパイ。シッカリ!」
って・・・



ううっ・・・

ううっ・・・・