アサショーリューに学ぶ

madam-cricket2009-09-28


なでしこ倶楽部、今月も元気に開催。
お仕事を持つ30代の女性限定という
画期的にして
美しさ満載
パワー満載のクラスがありました。
今回は、ご欠席が多く、皆勤賞をめざす面々にとっては
残念至極だったようですが
これもしかたなく。


でも少人数用に内容を変えて
講義と手作業中心。
それはそれで
大変楽しい時間となりました。


仕事も人間関係も趣味もあれもこれも
大忙しの世代には
だからこそ
ほんのちょっとの美の法則を
一緒に考えて欲しいと思っています。

生活空間にはたくさんの「素敵」がありますからね。
「素敵」の分析と自在な構築、これこそ
こおろぎ組のめざすものの1つですから。


おかげさまでりきまるも元気です。
何でも飲み込むのでこおろぎが散らかしている空間には
立ち入り禁止にしていたのですが
コロ介不在のさみしさもあろうかと
うっかりあまやかしたら
ズに乗って、やりたい放題。
「お家にかえりなさい!」と怒鳴ったら
このポーズ。
久しぶりの抵抗ポーズ。
彼なりの必死の抵抗なのです。



今日の写真は2枚とも食卓のレイアウト。
食卓に花を添えるというのは簡単ではありません。
美味しい食事と楽しい会話が主役ですからね。


ほんの1リンを大切に生かせたら嬉しいです。



1週間のスタート、久しぶりに多忙極めます。
なにかを変えなければならない秋。
そんなとき、
わがヒーローのひとり、アサショーリューが優勝しました。
こおろぎのママはアサショーリューに会ったことも
お付き合いしたこともないのに
「練習しないから嫌いだわ」
「弟子におごらないケチはだめだわ」
「礼をつくさないし態度悪いのは横綱としてだめ」

まあ
週刊誌から得た情報鵜呑みにしての大批判。
対して
こおろぎも
アサショーリューに会ったこともお付き合いしたこともないのですが
応援してやみません。


そもそも
優勝決定戦の土俵に
モンゴル人二人が立っていること、
このことを相撲協会はどう捉えるのでしょうか。
この二人以外が
優勝決定戦に臨めなかったことをどう説明するのでしょうか。
仮に、
アサショーリューが練習しなかったとして
では勝てた事実をどう説明するのでしょうか。
山ほど練習しているであろう日本人が
勝てないことはどう考えたらいいのでしょうか。


日本的「道」として
「努力」を美化するのはいい。
しかし、
地道な努力こそ意味があるのであれば
努力をしている人を高く高く評価して
それに見合う役職と給料を払えばいい。


明らかな上下関係を固持して
おそろしいほどの師弟関係を維持する世界で
勝つことで上り詰め、実際に勝つ横綱
批判するということはどうしてなのでしょうか。


こおろぎは
悪口雑言の中
優勝決定戦の一つ前で
情けない負け方をして
その上で
決定戦で立派に勝った一人の横綱
こころから祝福するものであります。


かれの咄嗟の態度が
多くの日本人の気持ちに沿わないことはよくわかる。
ガッツポーズも、にらみつける態度も
よくない。
クラスメイトにいたら、友達にはなれないかもしれない。



「目に見えない陰の努力」を日本人は評価する。
いえ
評価したい。


地味な羽織の裏地がド派手であったり
「何かの拍子にチラッと見える裾」などに
「美」を感じるんだもの、日本人。

だから
「わかりやすい態度」が許せない。
「目に見える態度」を理解したくない。

まねできないし、まねもしたくない。



これはもうあきらめたらいい。

異文化の人を迎え入れるなら
覚悟するか
徹底的に叩き込むか
約束させるか
なにかしらをすべきだった。


アサショーリューを見るたびに
いや
この強くてにくらしい横綱への批判を見るたびに
日本人の美意識と
わかりずらい感情を思わずにはいられません。
大きな課題や問題、テーマをつきつけられたような気になります。


伊勢谷友介さんとは対照的なスタイルお顔立ちではありますが
こおろぎは
この「分かりやすい」横綱を心底。応援します。


非常勤で行く大学では今週から「人間と自然」という
難しいタイトルの講義もスタートします。
大変むずかしいテーマで
昨年はなかなか学生さんには辛かったかもしれません。
内容を再吟味して臨もうと思います。


人間と自然、共通するキーワードはなんでしょう。
命と美です。

考えるこおろぎ、
まずは月曜日、濃い日本茶でスタートです。