こおろぎのダウンと復活

madam-cricket2009-09-21

この写真
こおろぎの葡萄コレクションの1つ
昭和のはじめかそのあたりの
カクテルグラス。
古い食器屋さんで20年以上前に見つけたもの。
金彩が美しいです。

さて
サルも木から落ちるわけで
こおろぎもダウンしたって当然。


葡萄色のパーティーセミナーを終えた後
コロ介の渡米準備と出発、結婚式、その間
ずっと締め切りのある仕事がいくつかあって
睡眠不足。
気温の変化もあって
風邪気味悪化。
発熱ダウン。


本日の打ち合わせもキャンセルして
ズーッとゴロゴロ寝ていました。
もしやインフルエンザ?
熱と言っても7度台前半。
微熱程度。
でもキキ曰く、今回のインフルエンザは微熱の人もいるとのこと。
誰かに会うのはまずい。
ジーッとしているにかぎります。
風邪の症状もあるようなないような
倦怠感が大きい。
さて
昨日飲んだ薬は正しかったのか
解熱剤も正しかったのか
大騒ぎで調査。
もしコロ介もアメリカで発熱して
それがインフルエンザだったら
飲んでいい薬と悪い薬があるはずで・・
アセトアミノフェン系ならいい・・
あれならだめ、これならいい・・
ああ難しい。
そうこうしているうちに午後ストンと楽になりました。

熱も下がり、倦怠感もウソのようになくなりました。
要するに過労だったようです。

熟睡したからでしょうか、復活。


7月からなんだかバタバタしてたこおろぎです。
二日やそこらで復活したのはラッキー。
これから不摂生せず、上手に暮らします。


復活した午後、思い切ってちょっと散歩にでました。
りきまるも久しぶりに大通りを歩いて
嬉しそう。
いつものオープンカフェ
道行く人に愛想振りまいて
いろんな知らない人に写真撮っていただいて
おもいきりネコ被ったイヌでした。



この写真は
当校、当オフィスの美人事務局長MIKAちゃんの
お誕生日のデザートです。
過日丸の内のベトナム料理店。

相当素敵でした。


ヴァージニアの田舎に着いたコロ介からは元気な電話。


「明日は教会に行くんだってよ、何着たらいい?」


あれとこれと・・とアドバイスしたものの

「ひゃー、教会って行ったことないしなー、どうしようどうしよう!」
と、緊張するコロ介に


「平気平気、チャーチはマイファーストエクスペリメントだから
アイドントノー エニーマナーで、あれもこれもドントノーだから
フォアギブミープリーズって言いなさい」

って

和洋折衷、ほとんどルー大柴的アドバイス



それでも
ご近所のお子さんたちと楽しくあそんで持参したコアラのマーチを配って
喜ばれたというから、国際親善のお役には立ててる様子。
わずかな滞在で
きっとたくさん学んでくるはず。
まずは遠くから応援。


そしてキキ
明日から長野の病院に研修だか講演だそうだけれど
東京までのチケットとれず
小樽から船で新潟まで行って・・と
また仰天のアクセス。
船で東京、船で名古屋は彼女の得意なルートですが
今回は小樽から新潟・・
このたくましさ、およそお嬢様ライフとはほど遠い。

先方の病院で着る白衣も汚いからこれから洗うのだと
さっき言ってたけれど
乾かないよ、と言うと
「ま、ぬれたままでもいいのよ」
と、まさかの発言。
「船で干したら変かしらね・・」って

変ですから!


二人とも
たくましく生きてるらしくて
母は嬉しいです。


このキキの医学生としての話は相当興味深くなってきました。

女子医学生たちの結婚観、仕事観に触れる機会が最近あったらしく
キキ、相当なショックを受けた様子。



結婚も出産も
目的じゃない、
仕事や勉強の「サイドメニュー」だといい続けてきた母の影響は
かくも大きかったか。


結婚や子育てのために
週二日勤務可能な科はどこか・・と
考える女子学生が多いことに驚いたとのこと。



ああ

彼女と私、
30年違うのに
30年前となにも変わっていない現状。
学ぶこと、仕事をすることと
結婚、
これはハカリにかけることではなく
当然
こおろぎは学ぶことと仕事が優先されるべきだと思ってきました。
たいした仕事もせず
元祖フリーターのようなこおろぎですが
何がどうしたって
結婚は目的になどなりません。
生物学者としても
そう思っています。
「フツー」のことなのです。
配偶者にふさわしい相手に出会ったら
結婚する、
これはトンボでもこおろぎでも
蝶でも人間でも同じことです。
ふさわしい相手がなければ慌てる必要もない。
ヒトとして教育を受け
いろいろな経験をして生きること
これをマットウするだけです。
その道に
連れそう人がいればそれもいい。
出産もその結果、経験できればそれもいい。
やりがいのある仕事をしているのなら
やめる必要はない。
なぜなら
結婚は目的ではないからです。
子育ても
仕事を妨げるものではないからです。
それだけです。


ああ
30年前と同じです。
女性を囲む環境も
視線も
そして
若い女性の意識そのものも
全く変わっていない。



子育ての問題は
大きいといえば大きいのですが・・・・


子育て支援の国策の話題は大変不快です。
キキの話とはちょっとはなれますが

支援してもらえるなら子供を産む・という人がもしいるなら
それはどうなんでしょうか。
子供を産む、産まない、という判断は
個人によることであって
国の未来のために考えることであってはおかしいでしょう。

高齢化と少子化は分けて考えるべき問題です。


高齢化は予測されていたはず。
その上で政治家達は何も手を打たなかった。
その嬉しいはずの「高齢化」を
問題視する無礼、
その解決策として
少子化対策をする、というのは
実に不快です。

若く将来も深く考えないカップルが
ドンドン子供を産むとしたら
どうなります?
子育ての支援はお金だけではだめなのです。
親になる人材の教育も必要なのです。


と、

まともな子育てしてこなかったこおろぎが
結婚も失敗しながら生きてきたこおろぎが
力説する資格ないのですが


病み上がりの勢いでしょうか
ついクチがすべりました。
知恵熱でちょいと調子に乗ってしまいました。
反省。


ココシャネルが言ったとおりです。

「次の角を曲がった途端、誰か素敵な人に会うかもしれない・・」


そんな風に出会う人が配偶者になるってもんです。
そして
ボクと仕事とどっちが大事?
などと
そんなつまらない質問を
もし
仕事に生きがいを持っている女性に尋ねる男なら
配偶者に選んではいけない。
ボクも仕事も両方大事にできたらいいね、と
そういえる人を選びましょう。
ちなみに
カブトムシは
「ボクより仕事を大事にして
立派な人になってください・・」的な発言で「合格」したのでした。


まことにおそまつさまでした。


熱は完全に下がり、35度台と低体温。
変温動物には厳しい季節となりますが
大学も後期の授業がはじまります。
こおろぎの仕事、これをしっかり整理して
秋冬を歩こうと思います。

こおろぎ+カブトムシの「楽しい生命科学」の執筆も
まだ目次段階。
カブトムシの専門が妙に難しいので難航するかもしれませんが
この上なく簡単な本、きっと書いてみせますから!


病み上がりのこおろぎに乾杯!