鬼灯な日々

大学の試験が終わった。
問題作りに頭を悩ませ

ホッとひと息ついたらすぐに
採点。
選択問題ではなく
記述式。
これは採点が辛い。
毎年私は泣く。
来年こそ、採点が楽な問題にしよう・・・
と心から思う。
なのに
また今年も
何百枚もの答案用紙が目の前に積まれている。
涙もでない。

ずっつやり続けているけれど
一向に答案の山は減らない。


そんな日々を
どのように耐え、切り抜けているのか
こおろぎ先生、気は確かか・・・


ご心配いただいてますが
こおろぎ、
どんなにシンドイ状態でも
しっかりご飯、たべてます。


だれかとどこかで・・・
という時間はないので
わが家が舞台。


先日、わが家にはペルーからの留学生と
イギリス人の先生が夕食にみえました。



これがまた楽しい時間で
こおろぎは元気回復。
知的なゲストは嬉しい限り。
コロ介も参加で英語のトレーニング。
異文化からのゲストとの文化論は
貴重な時間。


勢いで
こおろぎはこの秋、英国人が書く志賀直哉論を
手伝うことになりそう。
この上どこに時間があるのかと
家族はあきれているけれど
こおろぎに出来そうなことはなんでもやろうと思うばかり。


今年3月はコロ介がエクアドルからガラパゴス
先月はキキが長いことペルーを旅してから
なんとなく南米の風が吹くわが家に
再び、ペルーからの留学生の来訪。
ご縁ですね・・。



そしてこの写真
さらにその翌日の夕食。
豪華です。
お客様がご馳走ご持参。
感謝。


毎年札幌で個展を開く
画家ご夫妻を囲むファンの集いを
これまたわが家で開催しました。



すばらしいお人柄のご夫妻のファンたちに
加えて
今年はわが家のピアノの先生、辻千絵先生が
ピアノの演奏。そしてソプラノのイッテツ久美子先生が
美しい歌声をご披露くださった。
聴衆12名のために贅沢なミニコンサートでした。





イッテツ久美子先生の
お名前、一に「テツ」ですが難しいほうの「テツ」なので
このパソコンで今探せず。失礼お許しください。
難しいお名前。
加賀の刀造りのお家柄とのこと。

久美子先生の歌に
辻千絵先生の伴奏。

美しい日本の歌に
こおろぎは涙しました。

長くパリにお住まいだった画家清水先生も
久しぶりに歌を聴いて泣きました、とのこと。



ご近所の方がたも大勢
その歌声に
外に出ていらしてたと
コロ介から聞きました。
苦情ではなく
ご町内のみなさま、
ただごとならぬ歌声に
あわてて外にでていらしたのでしょう・・・


30分たらずのミニコンサートは
限りなく
素敵な集いとなりました。



美しい日本語が
美しくこころに響く時間でした。


こおろぎの仕事は
花でも料理でも
なんでもなく

やっぱり
人間学なのだと

涙いっぱいになりながら思ったのでした。


こおろぎに
もしできることがあるとしたら


それは
人間学
考え、伝えることだとおもいました。



人間に許された文化を
満喫することです。


人間の仕組みを知って
その知恵と文化を享受することです。


ヒトは動物学的なイキモノです。
人間は文化をもったイキモノです。


今回の大学の生命科学の試験のある問いの答えは
「ヒトゲノム」ですが
そこに
「人ゲノム」と答えた学生がたくさん。
間違いです。
気持ちはわかりますが違います。
こおろぎが
あんなに力説したのに・・・

人とヒトは違います。





ニコンサートの終りは
アメージンググレースでした。


ブラボーの嵐でした。



そして酒宴はこの夜もまた午前2時近くまで。


採点はそのあと。
ああタフなこおろぎ。

でも幸せなこおろぎなのでした。


写真は大分の若いお友達から届いた嬉しいギフト。

花作りをしているお仲間がいらっしゃいます。

毎年どっさりのかすみ草を送ってくださるのですが
今年はほおづきのおまけつき。


ほおづきは
ホオヅキかホオズキか。

漢字では鬼灯と書きます。

今、次の函館新聞に名前の由来を書きました。
ぜひ読んでください。



かすみ草と鬼灯に囲まれて
こおろぎはこの週末は必死の採点です。


身から出たサビは
自ら落としましょう。
自業には自得と諦めましょう・・・


こおろぎ、踏ん張っています。


どうぞあたたかいご支援を!

こおろぎ組に素敵な夏を!