アニマルシリーズ

madam-cricket2009-06-17


心おだやかに暮らすはずなのに
前回書いたとおり、郵便局で爆発寸前のこおろぎでした。

日曜日の夕方持参した速達は
どんなことしても火曜日にしか届かないとか
ああでもない、こうでもないと
郵便局の若い5人を相手に
本当にもう少しで
「局長呼んで!」と叫ぶところでした。


前夜7時ころまでにあいている窓口に直接持参すれば
速達は翌日届くと
確かに以前聞いたと記憶するこおろぎでしたが


5人そろって
無理無理、絶対無理!
などと
タメグチで言われたあのショック。


こおろぎは
立派な大人になろうと決めたので

ぐっとこらえて、すっかり胃が痛くなったのでしたが


あーらら、こららっと!


着いたもんね、着いたもんねっ!
速達、東京に3通とも月曜日にちゃんと届きましたモンねーっ



ザマーミロってのさ、
あのガキ5人、どうやって知らせてやりましょうか。


絶対に彼らに知らせてやりたいわ。

だって、ボス風の一人なんて、
普通に出せば4日かかるって言ったんですからねっ
速達だって
3日かかるってね。
こおろぎの手を離れて
18時間後には東京についてましたから。


間違いはあるってもんよ、人間だもの。

でもね、知らないことは知らないといわなきゃ。
不確かは不確かだとプロは言わなきゃね。

ひゃーっ、あの5人の無礼なドアホに
どんな未来がくるのでしょうか。
民営化された郵政の将来が見えるようですわっ




一枚目の写真は
りきまるのママ、すみれちゃんです。
ご懐妊中。極近日中、二度目のご出産です。
りきまる同様、食が細くてとても心配。

でもこの優雅な妊婦姿。
なにがどうあっても優雅なんですわ。

郵便局で大暴れするなんてこと、
このすみれちゃんを見てたら恥ずかしくてできなくなりました・・・


品がいいって、こういう犬のこというんですわ。
どうにもこうにも
このすみれちゃん以上の犬って
見たことありません。


そのすみれちゃんのDNAを確信してわが家に迎えたのが
りきまるくんです。
あら、DNAって
かくも不確かだったかしら、
いや、DNAは正直なのです
問題は環境なのです。



二枚目の二匹並んでるのはりきまるのしっかりものの妹かお姉さんと
りきまる。
ふさふさの美人は名前もクレンちゃんといいます。
ペコちゃんのブルーのバンダナ巻いてるダサいほうが
りきまるです。
この差、歴然。


クレンちゃん、名前のとおりの優雅さ。
なんてのかしらね、不憫だわ、りきまるくん。
クレンちゃんは毎日人間のお母様にきれいに手入れされて
お散歩はお洋服。おみ脚など絶対に汚れません。
トリミングも行き届き、今度なにかのコンペにご参加とのこと。

ああ、かわいそうなりきまるは
忙しい家族の中で
先代おにいちゃんワンコのケンケン同様、フツーのワンコとして
育ってしまったのです。
ブラッシングとて気ままな飼い主の気ままな時間に、
お散歩は雨だろうが嵐だろうが
汚れも気にせぬ飼い主といっしょに走りぬけ、
そもそも家中が汚いわけで
まっしろいスタンダードプードルにとっては
過酷な環境。
そもそもそもそも飼い主に自覚ないからなー。



あまりの差、これを格差社会といいます。
階級といいます。
DNAを超える環境の力といいます・・・



でもいいじゃないのさ、
犬は犬。ケンケンと同じように
ワンコらしくたくましく、
りきまるはりきまるらしく
駄目犬でもいいじゃないのさ。


お散歩してたら
もう何度も
ドッグステーションのすみれちゃんにそっくりですねと
言われました。



あまりに汚いので
違います、これは雑種ですと言いたいところですが、
やっぱりDNAはかくせず。


「よくにたキレイな真っ白いのを時々みかけますが」とも
よく言われます。
そのつど
「それはこの子の妹かしらお姉さんかしら」と答えると


ああ何度も

「へー、白くないのも生まれるんですね・・・」

と言われる悲しさ。


白いんです、りきまるも洗えば。

ただ汚いんです・・・


おしっこのたびになぜか脚が4本とも汚れるし、
家も汚いし・・



強く生きようと思います・・・
りきまるといっしょに

この格差社会
立派に生き抜いていこうと
こおろぎは思っています!






そしてこの一枚。
りきまるのお友達です。


いいお顔です。


悲しいことがどっさり。
しんどいこともどっさりです。

でもしかし、
アニマルシリーズと題した本日の日記の小さい写真の
小さい女の子、
彼女の笑顔をみてください。
貧乏学生はとうとう北海道神宮の宵宮の露店で
おでん屋さんになりました。
3日間、夜10時まで
おでんと焼き鳥と焼きそばとデッカイイカ焼きを
元気よく売ったようです。
Pホテルに行ったついでに人ごみわけてさがしたら
元気な貧乏学生を発見。
お店の方がたにとても気に入っていただいたらしく、
夕べ彼女から電話がありました。


「終わったあと、残った焼き鳥山ほどいただいたけど食べる?」

時はまさに深夜零時。



謹んで遠慮すると、


「あのねー、ものすごく気に入っていただいてねー
毎年、声かけるから、あちこちのお祭りで働いてちょうだいって
言われたのよねー、チョー嬉しかった”!
たのしかったしねー
これからも毎年このバイト絶対続けようと思う!」



各地のお祭りについて行きそうな勢い。
いいですけど・・・

でも彼女はもうすぐ医者にならなきゃならいないこと忘れてるらしいです。
まあね、だからどの職場でも気に入っていただけるんだわね。
いいことだわ。ありがとうございます。



「あ、明日は朝7時から勉強会だから
あ、勉強しなきゃならないから図書館に行くね。
焼き鳥友達の夜食にする。じゃーまたね!」


電話は元気に切れました。

3日間の露店商修業を終えて、元気よく
24時間稼動している大学の図書館に自転車こいで出かけたらしい
そんな長女が
素敵に思えました。



頼もしく頼もしく生きようじゃありませんか。


すみれちゃんもご出産だし、
キキは露店で大好評だったし
コロ介は試験で真っ青だし、
りきまるは汚いし、
こおろぎは
珍しく猛烈に多忙ですが


全部まとめて
いいじゃないですか・・・


今日仕事仲間のD先生に
「自分を甘やかすってなんていうの?」と聞いたら

「I'm soft on me」

とのこと。

いいなあ、ソフトオンミー


たまにはいいですよね、自分を甘やかすって。

いいじゃないですか・・・