なんだか幸せで・・・

madam-cricket2009-05-30


不景気の風のなか
元首相の孫二人が
らちのあかない党首会談なんかやっていて
なにが世襲禁止かしら、
あきれてモノもいえない。
いつだって
自分は棚の上。
操り人形なんだわ、この人たち・・・

そう気がついて久しい。
政治には期待してはいけない。
わたし達が年をとっても
年金、50%もらえないなんて
誰が想像したでしょうか。


今、ママの老人医療費みていて
これは日本はつぶれる、とやっぱり思う。


こんなに日本人が長生きするとは想像できなかったのか
不思議。
想像力、不足。
実際は想像ではない、調査と「読み」である。



まあいいわ、貴重な週末、
タヌキとキツネの討論なんか見ちゃって
不愉快。
彼等、「痛み」ないですからね、絶対に。
愛だの友愛だの、アホじゃないの?
その空論。
それを厳しくやり込めることさえできない
もう一人のボンボンも
ああ、痛みの「い」の字も想像できないわけで


やめとこっと。



世の中にはクリエイティブな仕事が沢山ある。


先日、フランク ゲーリーのドキュメント番組を見ちゃった。

彼の建築、賛否あろうけれど
その姿勢には感動。


無敵に見える建築家が言いました。
「すべて昔の人が試してしまっている」
というようなことだったと思います・・・



だいたいのことは
先人がやってしまっている。
そこに新しいものを生むことって
本当に辛い作業なのであって


この建築家にして
この悩み・・・と
驚きました。



常に新しいものは批判の的になるわけで
しかし
それが心地よいものであれば
それに意味があれば
いつのまにか歴史になって文化になっていく。



花だって料理だって
衣装だって同じです。


昨日、こおろぎは
仕事仲間と不細工シスターズと
素敵なライブに行きました。

こおろぎとコロ介のピアノの先生
辻千絵先生の月例ライブです。

すばらしいアートが集まっている雑貨屋風ギャラリー
で、アップライトのピアノですが
今回は先生セレクトの印象派の曲ばかり。
全面ガラスの窓からは
札幌の夜景が目の前。


若いアーティストたちのイラストや絵画に囲まれて
沢山の刺激を受けました。


http://tsuji-piano.com

これが辻先生のホームページ。
次回以降もオススメです。
そのうち、こおろぎも「ジョイント」か
「コラボ」させていただくかも。



あっという間に時間が流れます。
惜しみなく 時をいとしんで暮らしましょう。

それにはまず、また今日も
この散らかりの片付けと掃除・・
仕事の山・・・


そう、森光子さんが
「引退しない」とご発言。
こおろぎはいつか「引退します」


引退しない、と宣言する大人になりたくないと
なぜか思うのです。
かっこいい引退、これができる大人になりたいと
なぜかずーっと思っていました。


「引退しない」宣言に違和感あり。


これ、林芙美子の生き方への違和感とも
重なります。

放浪記の台詞に
「こんなもんじゃ終わらない・・」というような台詞がある。


自分の人生、こんなもんじゃない、まだまだなにかできる
たまたま今は「こう」だけど
絶対に違う・・・


そんな風に思う人生への違和感もまた
このごろあるのです。


若いころの情熱って
自己否定からではなくて
未来しか見えないから許される。

でもある程度育った人間が
こんなもんじゃ終わらない・・・と言うのって
聞き苦しいですね・・・


多分、今ある自分が自分なんじゃないでしょうか。

これ以上でもこれ以下でもない。

今何かに努力していれば
その努力がそのまま今なのであって


うまくいえませんけどね、

そのうち違う人生がパーっつ開ける、と
思う、そんな信じ方をして
自分を叱咤激励することに


多分、違和感があるんだと思う。


強い意志とか
強い根性とか
現実への強い不満とか、


放浪記のそんな「強さ」が
こおろぎはかなり苦手です。


今あるものは
自分が選んだものじゃないかしらと




先日会った古い友人が言ってました。

親のせい、先生のせい、師匠のせい・・
時代や家庭や、世の中のせいにしたいことが沢山あるけれど


結局、今ある自分は
自分が選んだ自分なんじゃないかと
彼女は言っていました。


そのとおりです。




ここのところを上手に説明できるころ、

こおろぎはかっこよく引退します。

何を引退するかって?
人生じゃないです、
仕事。


一生仕事はしますけれど

次世代に継ぐべく仕事は
しっかりと申し送りする、
その作業をきっちりしたいと思っています。


カブトムシのママは
いつまでも現役を通すことにこだわりました。


確かに美しく力もあり、
比類ない存在でした。
しかし、
弟子が育っていなかった。



図らずも不肖の嫁が私だったので
彼女の仕事は私が形を整えて残していけますが



もったいないなあ・・・
と思うのです。



かっこよく引退する自分を想像していたら
きっとまた違う指導、違う方法があったのではないかと
思うのです・・・



長くなりました。
忙しいんでした、こおろぎ。


山ほど仕事あるんでした。

カメの世話も、回覧板も
庭の花の水やりも


冷蔵庫の掃除も
りきまるの小屋の掃除も
領収書の整理も
洗濯物も
今夜のお父様との酒宴の予約も
迫りくる講演の準備も
大学の準備も
DNAの勉強も
論文の調査も



リサイクル屋さんに出す洋服の荷造りも
女性自身やら週刊文春の片付けも




放浪記も林芙美子
登場しちゃって
予定外。どうでもいいことでした。


フランク ゲーリー
圧倒的な建築の写真を眺めて
タヌキとキツネの党首会談の不快感を
拭い去ったはずなのに



さ、
こおろぎ組みんなに
週末が幸せでありますように・・・