札幌なでしこ倶楽部

madam-cricket2009-05-26

来月、高校の同窓会でうっかり講演を引き受けてしまったこおろぎ、
お断りすべきところを、本当に、ギンギンに冷えたビールが悪い、
あれをご馳走になったばっかりに
うなずいてしまった、その講演が近づいてきました。
15分なら、と限定したのがまた、己の首を締めることになって
15分で何が話せるのか
ああ、
人生、悔いるばかり。


でも、高校時代を振り返るいい機会を得たわけで
ずっと「思い出さなくてもいい時代」のジャンルに入れていた
3年間を、図らずも振り返ることになって


やっぱりひどい3年間だったなあ・・・と思うばかり。
友達には恵まれ、
ヤンヤヤンヤと遊んでいるうちに受験を迎えたのでした。
繁華街を徒歩で通う通学路の誘惑にも日々負けて
それは当然の挫折を意味していました。


18歳の挫折はそのまま30代まで引きずったわけですが
こおろぎの30代は素敵でした。
離婚を決意しての出産と子育て、
大借金やら大トラブルやらのなか、
エコール・ド・フルールを立ち上げ、
すばらしい生徒さんたちに支えられて
元気よく切り抜けました。

あれもこれも
絶対に乗り越えられないはずのことを
なんだか知らないうちに
するっと抜けられたのは
あれは若さか
情熱か
ただの勘違いか
勢いか



いずれ
30代は元気でした。
途中で「パパ」が逝ってしまいましたが
その哀しみが
離婚のエネルギーになり


新しい出会いと人生の方向が見えました。


つまりその、
何が言いたいかと言うと
30代はモタモタしないで
目の前のキラキラしたものだけを
貪欲にかき集めていいのではないかということです。
仕事も家庭も、
迷うことはありましょうけれど、
何であれ、軌道修正ができます。

そんな経験もあって
30代限定のクラスが札幌にできて
元気よく泳ぎ始めています。
写真は今月のなでしこ倶楽部。
手も早く、メモも早く、おしゃべりも明るく
今回も素敵でした。




けれど、
では40代はどう?
50代はどお?
60代は?


同じだということに
そうです、30代と同じだと
今思っています。

目の前のキラキラしたものに、しっかり反応していくこと
やっぱり
遅いということはないということもまた


こおろぎの実感です。


先日、英文学者と会って刺激を受けて以来、
もう一度大学にいけるなら
やっぱり文学かも・・・と
思ってしまっています。



もしかしたら
素敵な弁護士さんに会ったら
司法試験を受けて
これまで、こおろぎに意地悪した28人くらいを
法廷で裁くかもしれないし、


キキの医学部の実習の話が、これ以上おもしろくなったら
やっぱり医学部を受けてみようと
思っちゃうかもしれません。


可能性など
どこにでもあります。


能力と経済力が足りなければ
じゃ、
目の前にもちゃんとある「キラキラ」を極めればいいわけで


要するに
感覚神経の感動が欲しい、そういうことなんだと思い至りました。







話かわって
とうとう見つけました、欲しい答え。
インフルエンザ騒ぎの答えです。
昨日のテレビで、マスクの買占めの話題がありましたが
こおろぎは「マスクが予防の必須アイテムだというのは神話」
と発言しましたが



夜のテレビで
厚生省の木村もりよさんが
すばらしく明解なコメントをなさっていました。


医師として厚生省で働く彼女の
厳しい厚生省批判、
目からウロコ。


あんな防護服で水際対策ができるはずはない、と
思っていました。
マスクで何が防げるかと
ずっと思っていたし、
厚生省の発表も不満だったけれど
今ひとつ、なにかの「決めて」がわからず
観察するだけだった今回の騒ぎ。


ご興味のあるかた、
木村もりよ さんで検索して
彼女の鋭い視点をご確認ください。


そしてこおろぎは
彼女のテレビでのファッションにも注目。
いつもながら
話の内容同様に感心。


仕立てのよい上着はあれはオーダーでしょうか。
スッピン風ですが
青系のアイラインをこおろぎはみのがしませんでした。


たぶん、四面楚歌の職場だと思われます。
しかし、彼女の姿勢こそ、わたし達が求めていたものです。


いろいろご発言をネットで読んで
背筋を伸ばしたこおろぎです。


お嬢様たちに励まされているという
お話もまた、
だからこそ、真実を語っていらっしゃると
私は確信したのでした。


日本を逃げ出すチャンスも
捨てるチャンスもあったのに
日本に住むことを決めたから
子供たちのためにしっかり発言する、という姿勢。


あまりにお粗末な今回の騒動、
マスクの買占めで収束するとしたら

いったい誰が何を、どう反省するのか、

行方知れずの騒ぎに
絶望感ばかりのこります。



世にある
たぐいまれな知性に期待するばかり。

こおろぎも
お勉強続けることにします。


司法試験も医学部も英文学も
まだ視野にある50代をぐんぐん歩いていこうとおもうからです!


とりあえずは
山と積まれた洗濯物をなんとかして、

あふれかえっているシンクの食器を洗うのが先決でしょうか。


こおろぎ組に
明るい未来を!

マスクをとって
元気な呼吸を!
ウイルスと細菌に負けない健康な体を!


こおろぎに愛の手を!