ふるさと・・・

madam-cricket2009-05-22

函館に素敵なクラスがある。
お仕事を持つ女性たちを中心に
去年の春スタートしたクラス。

こおろぎの不調などで
ちょっとお休みしていましたが
このたび新装スタート。

こおろぎ
生まれ故郷に復活です。



見てください、このご馳走、
全部作りました!
と言いたいところですが
これ、お弁当。
北斗市ご自慢の「北斗弁当」の特別バージョン。
それを分解して
大急ぎでお夜食の盛り付けでした。


先代の残した、派手な器に盛ったため
にぎやかなハレの食卓になりましたが
何はともあれ、
地元の豊富な食材が
見事に並びました。


見てください、このイカめし。


中はフツーのもち米ではなく
地元のチーズの入ったピラフ風。
最高のお味です。


ホタテの煮物も
ホッキ貝のご飯も
鮭も
野菜も
なにもかも
すばらしいお味でした。




久しぶりの花ばさみも
その裁き方は衰えをを見せず
チームワークよろしく
5分で完成。


こおろぎ、イチオシの北海道みやげ
「ふらのの雪どけチーズケーキ」でティータイム。



色々な器を使いながら、
今後、新たな方向で教室を展開していきたいと思います。





そうそう、今朝9時、こおろぎは古いお友達の訪問を受けました。
朝9時、というのもずいぶん早いのですが
彼女はお父様の看病でジャカルタから帰国中。
一年に数回、通っていらっしゃる。
お互いに貴重な時間で
折り合いがついたのが朝9時。
これもまた
同じ年代ならではの時間帯。



アメリカ人のご主人と世界中を飛び回る彼女との会話もまた
とても楽しく大いに刺激を受けたこおろぎでした。



寝たきりになった実のお父様に
滞在中は毎日
「おとうさんのこと、大好きだから、わかる?」と
話かけるといいます。
すると、お話のできないお父様がうなずくのだそうです。


すでに日本人的ではない、彼女のストレートな表現を
85歳のお父様は、素直に受け取られていること、
そして、気管を切開して、お声もでないお父様の
異国から介護に通うお嬢様を思う、その気持ちもまた
切なくてなりません。


世に介護をする娘達、息子たちがどれほどいるでしょうか。
みな
切なくて哀しくて
優しさをなくしそうになっては
自分を責めながら
どれほどの、見えない涙があるでしょうか。



子育てとは違って、どんなに手をかけても
明るい未来は見えなくて
切ないばかりです。
でも
手をかけられるうち、親も子も幸せというものです。


はちきれるほど明るく
羨ましいほど華やかな彼女が
「おとうさんのこと、大好きだから」と
お父様のベッドで語りつづけていること、


これは
本当にお手本とすべき姿勢であり、
多くの「子供たち」には難しいことだと
思うばかり。


彼女が身につけた、欧米の表現手法は
もしかしたら
日本の介護の場面が求めているものなのかもしれません・・・




と、
こおろぎは
深く深く考えたのでした。


バリバリのキャリアウーマンとして世界を駆け回っていた彼女が
ある日すばらしいアメリカ人とであって結婚。
こおろぎと同じ年齢ですが
彼女今朝曰く、
「若いころの悩みや焦り、全く不要だったわね・・・
美人であることとか、スタイルがいいとか、いい学校を出てるとか、
いい家だとか、そういうこと、全く関係ないわね・・」



ああ重い言葉です。
その人が何をしたいか、何をやろうとしているか、
それだけだと彼女は言い切りました。
誰と結婚しようが、しまいが
「それがしたい」ということがあれば
なんとか手にいれようとすること
それが人の輝きだというようなことを言ってました。



彼女の眼には
こおろぎはどう見えているのでしょうね。

「本当に教えることが好きなのね」と言ってましたけどね。



こおろぎがずっとこだわりつづけている
「達成感」
これ、彼女にはすぐにわかったようです。


さ、


切ない人生を
切なさを受け止めて
ちゃんと生きることにします。


うふっ
ふるさと教室再開して
今日はうっかり窓まで拭いちゃって
片付けられない症候群かと思われてたこおろぎが
久しぶりにお手伝いロボット「およね」に変身。


身軽に、快適に
切ない人生を
おおいに楽しく暮らしたいと思います。


エコール・ド・フルール、
素敵な学校にまっしぐら!です。
応援、ご期待、よろしくお願いします。



ご清聴ありがとうございました!