気!


写真を整理していて
あまりに素敵なシーンがどっさり出てきて感動。
昔の資料やテキストを見てまた感動。

教室は来年25周年。
よく歩いてきたものだ。

生け花もフラワーデザインも両方やろうなんて
まして両方教えるなんてとんでもない・・

今なら考えられない大批判。25年前は
非常識のかたまり扱いでした。


料理や食卓と花を一緒に教えるなんて
「仁義」ない「無礼者」
ああ、こんな電話が夜通しかかってきたっけなあ。


負けなかったものねー、こおろぎ。
25年生き延びたものね・・・
感無量。


この写真、ピントあってないかもしれないけど
大好きな一枚。
わがお教室らしいシーン。
2年前かしら。
生き生きした空気が流れていました。


このところ
サクラサクラ・・・と
調べていて
今はまたお菓子。
次回の函館新聞連載は「べこもち」です。




いろんなこと学ぶ日々は続いています。
ママのリハビリに同行して待合室でいつも見かけるご婦人お2人。
ママに近い年齢ですから80代なかごろ。
あきれるほど、グダグダダラダラ愚痴の山。
「娘がきつくて・・」
「嫁が気がきかなくて」
いまどき古臭く思えるような話題。


でもこおろぎの耳に残ったのは
嫁の悪口ではなく
「実の娘がきつい・・」という方。

そうか、やっぱりどこの家でも
実の娘は母親に厳しいのか。
母と娘の関係は実に難しく
嫁と姑のように表にでないけれど
かの佐野洋子さんが書いてくださったように、

ただただ仲のよい母娘って少ないかも。
どこかにかならず無理が来る。
母は老いるわけだし。


それにしても
ご婦人Aとご婦人Bのダラダラグダグダした話を聞いているうちに
こんな母やこんな姑なら
嫁も娘もうんざりするだろうなと思いました。

低い声で、品格皆無の無防備な会話。
そもそもAさんとBさん、病院で知り合っただけ。
わが母が加わっていないことが誇りでしたね。



どういうふうに年齢を重ねるか、大命題。
考えることたくさんあります。
常に緊張して暮らしたいです。



実の娘が手を貸してくれない、意地が悪いと言うAさんでしたが、


こおろぎもママに手は貸しません。

「ママ、できるからがんばれ、絶対にひとりでできるから!」

励ますだけ。
タクシーの運転手さんが手をひいてくれたりするけれど
それはそれでいいわ。
でもこおろぎは激励専門。
もう雪も解けたんですから。



どこにでもこおろぎは同行していますよ。
でも手は
つとめて貸しません。
椅子から立つのも
タクシー降りるのも、エスカレーターも
このごろは病院の受付も支払いも全部ママ。
こおろぎ付き添うだけです。
これがママの一番のリハビリです。
ゆっくりでも確かに全部一人でやる。
できるならやるべきです。
かわいそうですが
筋力回復するには「がんばれ」です。


AさんもBさんも、聞けばバスと電車のりついで整形外科に
毎日通っている。できるんじゃないの、全部。
今度娘さんとお嫁さんの悪口言ったら
こおろぎ立ち上がります、きっと。


だってね、昨日なんて、

「どうしてあんなに、うちの娘きついんだろうか」と
Aさんが言ったら
「いや、いつか自分も同じ目にあうんだわ、
そのとき後悔するんだよ、いいきみだわ」とBさん。


年齢を重ねた大人の会話ですか、これが。

こんどグズグズ言ってたらきっと言ってやろっと。
「甘えるな!自立しろ!」とね。

「なにそのダラダラした日本語!待合室で背中まるめて
足伸ばして、ココは公の場です!」そう一喝したい。


だってね、帰るときはちゃんとコート着てリュック背負って
杖振り回して歩けるんだから。


娘と嫁だってね、子育てやら仕事やら自分のカラダやら
大変なんだから。
寝たきりじゃない、ボケてもいない姑や母に
手なんか貸せない。



昨日は本当に頭に来て聞いていたら
この2人が振り回す杖で頭殴られそうになりました。
とにかく周囲を考えられない、これが老人。
万一頭に当たってたら
こおろぎ、傷害で警察呼んでたかも・・・・。


周囲を見ること、思いやり、そこんとこ忘れたらおしまいだわ。


こおろぎのママは
娘のあまりのきびしさに
失いかけてたプライドとりもどしつつあります。
シメシメ、ママ、復活近し。



先日 小倉恒子さんという女医さんのテレビを見ました。
自ら癌と戦いながら仕事を続け、
趣味の社交ダンスを楽しみ
かつ、患者さんたちの命の電話のボランティア。
なにより、美しい。
ピンクのウイッグにピンクのドレス。
しっかりメイクして
凛としていらっしゃる。
全身転移で使える抗がん剤ももう残り少なく
日本の医療に大きな疑問投げかけながら
しかし悲観的ではない。
こんな生き様もあるのに


80歳をすぎたらあちこち痛いのは当たり前。
40歳すぎたら故障はあたりまえ。
どう受け止めてどう共存するかなのに。


さ、
アレルギーと戦うこおろぎも
背中伸ばして週末すごします。

こおろぎ組にサクラ咲け!