考える春

madam-cricket2009-03-18


喘息、休息に向かうも完治はまだ。
朝からバタバタと大学に行き、いくつか気の重い作業をして
あれこれあれこれして帰宅。
ママを鍼に連れて行ってあれこれあれこれしたら夜。
日々こうして流れるわけです。


明日もまた
あれこれあれこれしていたら夜になるわけです。
ああ
人生、あっという間です。
命短し、恋せよ乙女・・

最近こんな古い古い歌が耳の奥で響きます。
もう恋はうんざりですが
やらなきゃならないことは
きっちりやらなきゃ、
そういう歌ってことでしょうか。


もう少し体調回復したら
背中に畳んでる羽根広げて
こおろぎ、飛ばなきゃなりません。
こおろぎに飛べる羽根があること、
知らない人がいてびっくりしたこと、あります。
羽根、ありますから。
長い羽根の子もいるんですから。
そうとうカッコいい昆虫なんですけどね。


今日バタバタあれこれした合間に
久しぶりに山折哲雄先生の文章を読みました。
万葉集の愛の歌は「相聞歌」と言われるものですけど
それ以外に死者を悼む「挽歌」があるのに
戦後の教育は万葉集から「挽歌」を切り捨ててきたこと、
鋭く指摘。
源氏物語については
もののあはれ」一辺倒だけれど
「物の怪(もののけ)」が頻繁にでてくるのに
この怪力乱神の超現世的な世界の存在をやはり
バランスよく語ってこなかったことも指摘。
さらに
平家物語に関しては
無常観ばかりが強調され、人間の生き生きとした様が
十分に語られてこなかったとのこと。


ああ
本当に
一流は一流。
視点の広さと深さ、知らなきゃそれまで
気付かなければそれまでのことが
なんと多いのでしょうか。
花とて同じ
料理とて同じ、
視点の広さ、
バランス、
これぞ命です。


どこにも属さずに歩くことを決めたのが25年前。
いつのまにか相当な老舗になっています。
得意じゃないですけど
がんばっちゃおうかなあ・・・と
ちょっとだけ思った3月18日でした。


本日はりきまるも
物思いにふけっている様子です・・・