タンタンと・・

madam-cricket2009-02-26


キレル子供が増えたのは
キレル大人が増えたからだと何かで読んだのですが


ホント、そうだわ。


先日あるデパートのエレベーター
母と乗って扉が閉まる直前、ベビーカーを押した
若い女性が猛スピードで乗ってきた。
すぐに動き出したのだけれど
奥にいた女性が
大きな声で「ベビーカーはね、隣のベビーカー専用の
エレベーターに乗るもんだよ!」と。
表情1つ変えず、言い放ちました。
彼女は正しい。
全く正しい。
でも乗ってきちゃったわけで
動き出しちゃったわけで
誰にも迷惑とりあえずかかっていないわけで
さて、短気なこおろぎなら注意したか・・
いや、しませんね。
もしママがぶつかったら
大暴れしますよ、場合によったら警察よんで
救急車呼んで店長呼んで
もめたら裁判で
慰謝料あっちにこっちに請求して
世の中にベビーカーがダッシュで乗り込むこの日本の
すさんだ教育事情とずさんな百貨店の管理体制、
すべては戦後の日本のあり方に起因し、
これは人類の進化と繁栄に関わる問題なので
世界に広く問題提起して
たぶん、以前この欄で訴えた「おはぎ事件」に次ぐ
案件としてノーベル平和賞の対象にさえなる展開まで。


しかし、この発言をした女性は恐かった。
その若いお母さんに注意する発言ではなく
自分の感情を爆発させただけだからです。
同行していたお嬢さんが
「いいじゃないの、すいてるんだから」と
言ってましたが、
そしてもっと恐いのは
そういわれた若い母親は詫びるわけでもなんともなく
表情変えなかったことで


ただただこおろぎとママがワナワナ慌ててたのが
滑稽でした・・・。


プチンときれて感情を表す大人、
聞えても聞えないふりができる若い大人、


そして夕べはコンビニで
細かいお金を数えて支払おうとして
一円玉を並べていたら
後にいた男性が大声。
「他にだれかいないのか!どれだけ待たせるんだ!」
と。


小心もののこおろぎとバイトの女の子は震え上がって
ますます一円玉と5円玉が数えられず
72円を2人で何度も数えなおす始末。
店長らしき人がとんできて
流れを変えてくれましたが
隣にもレジはあり、他にも並んでいる人がいるのに
大声を出さずにいられない、彼自身の問題だったと思われます。
この男性は何事もなく買い物をし、
「ドーモねー」などと立派にご挨拶して
店を出て行きました。
恐くて先に店をでられず、週刊誌売り場の前で本を見るふりをしてた
チキンハートのこおろぎでした・・。
そんなふうに時間稼いでいたこおろぎは拍子抜け。
気付けば相当おびえていたのね、週刊誌の棚の前で
パラパラ雑誌開いたまま固まってたのだけれど
我にかえって
目の前の週刊誌冷静に見たら卒倒しそうにエッチなものばかり。
いやあ、こんなところ誰かにみられたら、もーほんとーに・・・。



そしてさらに昨日、地下鉄の券売機で
買い終わったところで後の女性にわずかにぶつかったのです。
これ、不可抗力。とっさに
「すみません」と言ったこおろぎに
その女性はものすごくご立派な舌打ち。
いやあ、そのあと練習しましたが
ちっ!とかちぇっとかいう
立派な音のでる舌打ち、できませんよ、普通。
さらに
「じゃまなのさ・・」と小さい声も聞こえて
ひぇーっ、緊張。


こおろぎは北へ、その女性は南へ。
ホームがちがったからよかったです・・・が


その女性、コートはキャメルのカシミア。
マックスマーラアルマーニ
バッグはもちろんエルメス
ブーツもイタリアモノと見ました。
恐い恐い恐いです
もちろん
キャメルのカシミアが舌打ちしない、という法則はないのですが
少なくとも
舌打ちして「じゃまなのさ」と言うようには見えないところが
人間、恐いです・・・。



エレベーターでベビーカーに発言した母娘も
指摘されたのに表情を変えたなった若い母も
ローソンで怒鳴ってたおじさんも
イタリアブーツのマダムも
きっとフツーの生活してるのです。
フツー以上にフツーで
いやフツー以上の生活レベルの生活で
子育ても仕事も
きちんとしてるに違いなく
しかし、
社会では
「他者」を思いやれない。
他者との空間で
自分を律せない。


わが身を思って反省しながら
一呼吸して発言
一呼吸して考える、
これがなにより大事かもしれないと
痛感しました。


すぐに熱くなるこおろぎですが
熱くなった状態では
物事相手に上手に伝わらないこと
この年齢で学んでる日々です。


なにかとしなければならないことが山積み。
イライラしますわ、
頭にも来ますわ、
腹も立ちますわ・・・


でもまあ
誰かにあたってもしかたないってもんですね・・


知らないおじさんに怒鳴られ
知らないおばさんに舌打ちされた昨日
虎屋の「夜の梅」をうんと厚切りにして
濃い珈琲でいただきました。
この程度で回復できる傷なんか
かわいいもんです・・・。


小豆と珈琲、
これはケーキと珈琲よりはるかに相性はいいです。
函館短大の小豆の研究家、畑井先生のご推薦ですが
本当にそう思います。
かなりシンドイ生活ですが
羊羹に珈琲、これができるうち、
幸せなんだと、そう思って
1つづつ、目の前の山を崩しながら



函館に、東京に、大阪に、広島にうかがう
準備進めようと思っています。