家政婦・およねは見た・・・

madam-cricket2009-01-31


とんでもない生活が続いております。
足の踏み場もない、という表現がありますが
これは実際は歩ける状態に使うことばです。

こおろぎさんちの場合、
足の踏み場もない・・ときは
本当に歩けません。
家の中で歩けないというのはどういうことでしょうか。


ま、いいです。
だからこおろぎ奥様に消えていただき、
変身およねが参上したのでした。


昨日は、HTBが取材に見えました。
節分の取材でした。
豆の正しいまき方・・という
街角の話題へのコメントで、
こおろぎ奥様は恵方巻き撲滅運動を展開する流れから
豆まき推進委員会を作りたいと切望されていたので
うっかりお引き受け。
問題は奥様のショサイでインタビューと言う点でした。
いやあ、そのショサイ、ワンコの部屋になっており、
賢いワンコはオシッコシートにオシッコするものの、
呆れるほどデカイわけです。
本人はシートにしているつもりでも、
飛び散るわけです。
しかも体に比例して量も多い。
そのつど掃除するものの
なんだか臭い。
つや出しマイペット系の
洗剤でギューギュー拭いても臭い。


「そうだわ、ファブリーズってのがいい!」


お気軽奥様はあくまでも楽観。
いや、無理・・・とおよねは思いつつ
買いに行って驚愕。
いろんな種類があるわけで
迷った挙句買ってみましたが・・・




「やだなー、変なにおいになった!」


ドアホこおろぎ奥様はとことん無神経。


要するにアンモニア系匂いのところに
各種洗剤の成分がからみついたところに
さらに消臭目的の化学成分が追い討ちかけて
隣で煮物してるし珈琲も香るし、
もう本当に、「変なにおい」になったのでした。
有害かもしれない化学物質が発生している感じです。



本に染み付いたにおいってのでしょうか、
絶望的でありました。


それでも取材は短時間。スタッフ様たちには
呼吸をとめていただきながら

「そろそろ、こおろぎ、いい加減に反省せいよっ!」
とおよねは心で叫びました。

なにをするにもいい加減です。
人間らしい生活ができていません。


この春から多分こおろぎさんは
生活を変えます。
なんとなく変わりそうです。
その前になんとか生活空間を確保しなければ・・・。



「で、センセー、肩書きは○○大学教授で
生活デザイナー、というのに加えて
何をご専門としましょうか・・」


「生活美学とか、生活文化学を研究している・・
ってところかしら・」




いやあ、およねはふきだしそうになりましたわ。
どこが美学?なにが文化でしょうか。
右左違うアクリルの靴下はいても気付かないし、
パジャマの上下はいつも違うし、
紅茶にジャム入れて割り箸で混ぜてるし、
眉墨なくしてエンピツ使ってたし、
リキマルのシッポ踏んで逆襲されてたし、
そんなだらしない人間が
何を気取ってんでしょ。



でもまあ、取材可能な程度までショサイの空間を
つくったのはこのおよね。あの雑踏、ゴミ状態、
新たなゴミ屋敷として取材を受けそうなほどの
醜態をここまで片付けたのはこのおよねでございます・・



・・・のはずが、
取材陣お帰りの際、一階のアトリエをちらっと
ご覧になって
「クリスマスツリー、かわいいですね!」




およね「・・・・・うっ・・・・」絶句。
こおろぎ「かわいいでしょ!」 ????


お正月終わって節分の取材受けてるのに
クリスマスツリー飾ってていいはずないでしょうが!


およね、ぬかりました。
3階のショサイショサイショサイ・・と
そればかり考えてました。
ああ、プロの家政婦として失格です。
そして雛人形飾る時期なのに
クリスマスツリーを褒められて喜んでる
こおろぎは生活文化を専門に研究しているとは
金輪際言ってはいけません・・。



こおろぎさんちは相変わらず混乱状態です。
仕事の山と家事の山と雑務の山の中で
こおろぎさんは埋もれていますが
およねはプロの家政婦として失格だから引退したいと
申し出ましたが、
「せめてクリスマスツリーを片付けるところまで・・」と
切望され、もう少しがんばることにしました。
なのに、こおろぎ奥様は耳を疑う発言・・

「もうすぐ今年もクリスマスだからこのままでもいいかもね」

不屈。この人、不屈。
ただものじゃないわ・・
プライドとか、意地とか根性とか
真面目さとかそういうもの皆無ですわ。
猛烈に強いです、こおろぎ・・・。



小さい写真はオシッコ犬です。
反省したらしく、出家したふりしてるようです・・・