ホンモノの空間

madam-cricket2008-12-15

どなたかの邸宅をそのままレストランにしたという
オーベルジュ・ド・リル トーキョー。
個室はいっそう、その「邸宅らしさ」を感じます。



札幌でも東京でも言い忘れたのですが
テーマカラーいした「赤」
これ、「何色でもよかったんですけど・・」と
こおろぎ言ってはみましたが
実はちがって
今こそ、「赤」。


魔よけの赤。
古来、日本は赤を魔除け、邪気祓いとして選んできたわけで
鳥居の赤、病気のときの赤、
出産のときの赤、
そして
紅白の赤もまた
意味があって


日の丸の赤、
重箱の黒に映える赤。



気がつけばこおろぎは
全身真っ黒づくめの日々なのです。
スカートもタートルのインナーも
引き出しもクローゼットも真っ黒。
靴もバッグも・・
これ、問題ですわ、やっぱり。


落ち着くわけですが
黒は「見る色」ではないですね。
自分自身の眼に映る色として
黒はシンドイ。


そこに思い切って赤。


パーティーセミナーに集ってくださった方がたの
どこかに潜んでいた赤の美しかったこと。
赤を探し、赤を身につけることで
絶対に生活は生き生きしたはずなのです。


え?赤?
と思っても
絶対にその探す意識と時間が
モヤモヤしていた気分を晴らしてくれたに違いないのです。


美しい空間に美しい人たちが集い
美しい世界をあっという間に作りました。


このテーブルランナーは
こおろぎ、前日、手持ちの大きな布をバサバサ切って作りました。
シックなご提案になったと自負しています。
こおろぎ、洋裁もできるのです・・・
ま、切って、裾上げテープ貼ってアイロンかけただけですけどね。
こおろぎ、被服学で博士号をとったのに
白状しましょう・・・ミシンが踏めません。
かつてブライダルの仕事が立て続いた頃、
ドレスのご相談を受けるので某洋裁学校に通ったことがあります。
でも中退。デザイン力と製図は合格だったのですが
使うミシンのすべてを壊しました。
以来、ミシンは使いません。
でも、この日はなんとしてもこの色の4メートルのランナーが欲しくて
バサバサ切って作ったのでした。
茶系です。写真は赤く見えますが、実にいい色です。



みなさんのアレンジメントの時間は15分。
すばらしい手さばきでした。


もっと書きたいのですが
時間切れ。
明日は朝から日本料理の盛り付けと日本庭園の美について
大学で授業。深みにはまってサー大変なこおろぎです。
もう少しまとめないと
学生さんたち混乱するかも。
写真の西洋の空間も美しく
そして枯山水もまた美しく。


学ぶことは広く、深いです。


今日は偶然、ロバート・エヴァンス
「くたばれハリウッド」というドキュメント映画をちょっと観てしまいました。
伝説のプロデューサーの話です。
映画が成功すると
監督と俳優の名前ばかり表にでて、
ギャラも彼らに流れる。
しかし実際は名プロデューサーがいなければ
生まれない。
麻薬にまで手を出し、7回離婚し、
なぜ、スキャンダラスな話題を撒きながら、
なぜ辛い仕事を続けるのかと聞かれた彼、
「楽しいから」と一言。
うっかり涙がこぼれました。



仕事の理由が
「楽しいから」という幸せ、
そこのところは、
こおろぎも同じです。


麻薬など無縁で1回しか離婚していないこおろぎなど
ちゃっかり再婚してリニューアルしてぬくぬくしてるのですから
ヒヨコ以前の受精卵状態。
まだまだ人生これからです。


ドラマチックなひと時は
作らなければ生まれません。
当たり前のことを
改めて考える師走です。
欲しいものは欲しいと叫ぶだけでは
手になど入らない。
そんなこともまた
改めて思うこおろぎです。


したがって、
カブトムシも
ノーベルショー、いただくつもりで
ご研究続けてください。
日本語でスピーチをした先生に
こおろぎは絶望しました。
あの先生を好意的に見る日本人が危ない。
あれでいいのよね・・・などと
自信を持ってはいけない。
彼は日本語のスピーチすら
スムーズではなかった。
意地を張る場面ではないはず。
プレゼンターが日本語で話してくださる場面で
英語を拒否する無礼、
これを
好意的に扱った日本のマスコミは
大いに危険でした・・・
なんていうのかしら、
ヤンキー母校に帰る・・・的な
なんていうのかしら
「悪」のほうが「善」とか「良」より
かっこいいとか
人間らしいと「観たい」、この日本の傾向、
実にいやです。
「元悪」が勲章になる、これ危険。
だから現首相も偽悪ぶる。
ベランメー口調をあえて直さず、マンガを誇張し
秋葉原にこだわる。
まあ、彼は失敗しましたが
日本語にこだわるということで
何かの努力と大人の礼儀を無視した学者先生には
がっかりしました。



こんなこと書いてる場合じゃなかった!


日本庭園の美の追求中でした。
料理も庭石も
胸元のペンダントも
結局は同じなんです、こおろぎにはね。


来年は生活美学、きっとまとめますから・・・。


クリスマスセミナーのご報告も続きます。