madam-cricket2008-10-19

働くしかないのです・・
ここまで散らかしてしまったのですから
働くしかないのです・・・


振幅の多い生活のため
荷物も多く、移動も多く
しかし、だからといってここまで散らかさなくてもいいかと
思います。

大反省してただただ掃除してますが
どこもかしこも片付きません。


そんな日曜日なので
なんの写真もなくて
こんなモモンガですみません。


しかし、モモンガの
類まれな努力、これは頭が下がります。
水がすきなのです。どうもスタンダードプードルは
水が大好物らしく
水道に背伸びしてる姿、よくみかけます。
叱られても叱られても
この努力。
感動的ですらあって
思わず写真撮ってみました。


さて帰宅したママ、なにかと不自由で
案の定、病院にいた方がアクティブに動けたのではないかと
思いますが
先々長い生活、ママに手をかけすぎることは
私も家族も長続きしそうもないので
「フツー」に「フツー」に過ごそうと思っています。


区役所に行き、
その複雑な手続きに
頭が痛くなって
どうにも難しい文章に困惑したものの
こんなところで喧嘩もできず
これ以上質問しても理解を超えていることは
明白であり
ああ、福祉って難しい。
患者、老人、家族のための仕組みではないと
痛感。


下げられる頭は下げ続けて
ヘトヘトになって帰宅。


わが家の新しい生活がスタートです。


モモンガは「ママ」という単語をすぐに理解しました。
初日にこれはすごいことです。
ママのベッドに飛び乗ってママとならんで 座ってる様子は
実に美しく、
ママに靴べらを運ぶのだって
あっというまに学びました。
介護犬に訓練できるといわれたとおり、
可能性は大きいかも。
なーんてね、親バカしてたら
おもいきりママの部屋でおしっこ。
やっぱりタダの犬でした・・・・。



コロ介の学校の進路説明会がありました。
このあいだ高校に進学したと思ったら
もう大学の話題。
コロちゃん、なんでもいいから
しっかり未来をつかんでください。
いろんな挫折も経験して
いろんな哀しみにも優しさにも
15の春、どっさり触れたのだから
力強い18歳の春を迎えてください。


日々は流れてます。
さ、掃除疲れでボーっとしてないで
お仕事お仕事っ!


今夜はカレーにしましょうか。
ブタ汁もいいですね。
あら、この2つ、作り方次第では
途中まで同じプロセスかも!


そういえば、何十年も前、
北大落っこちたこおろぎは
青函連絡船に乗って暗い海を見つめていたのでした。
飛び込もうというのではなくて
さてどっちにするかなあ・・・という岐路でした。

そのころ、国立大学は一期と二期があって
一期に失敗したら二期を受ける学生がほとんど。
こおろぎは二つの大学に願書を出していました。

弘前大学農学部を受けるか
秋田大大学の医学部を受けるか
両方に願書を出していて両方に宿を取ってあったのです。
そんなことができる時代でした。


途中までは同じ道で、
両親には弘前に行くと行って家を出たのだけれど
どうしても医学部を受けたくて
受験票を握り締めてきたのです。


そう途中までは同じ道で
暗い海見ながら考えたのでした。


どこでどう決意したのか・・・
この重大決意の引き金は
なんと同じ船に偶然乗ってたクラスメートの
Y君でした。
弘前の過去問、やった?」ときかれてびっくり。
なんの準備もしておらず
「やったことない」というと
「俺、何度もやったから見せてやるよ」と心の広い発言。


手渡された赤い表紙の過去問、
開くとあら、意外と簡単。
北大落ちてから必死に物理と数学やったこおろぎ、
なんだかスラスラできちゃって、
あら、これ、もしかしたら合格できるかも・・・



つまり、
「どうしても医学部を受けたい」という
まじめな高校生は
「とにかくどこかに合格したい」という
普通の高校生になったのです。

それでも奥羽本線に乗り換えてからも40分考えたのです。

このままずっと秋田まで乗っていくこともできるわけで
倍率40倍の医学部に果敢にも挑戦して撃沈して
とうとうどこにも行き場がなくなって来年再度挑戦するか、

もしかしたら合格できそうな弘前農学部
とりあえず大学生しながら再受験するか


暗いりんご畑みつめながら、これはもう必死の苦悩。


そして電車が「ヒロサキーっつ」と止まった瞬間、
荷物抱えて飛び降りたのでした。


人生、こんなことで決まるものです。

こおろぎは合格してしまいました。
たまたま出していた願書で
人生の方向が変わりました。

そしてこおろぎに
過去問を貸してくれた自信満々のY君は不合格でした。


さて、
カレーライスにするかブタ汁にするか、
今夜は深く悩みながらキッチンに立とうと思います。
カレーであれ、ブタ汁であれ、
美味しいことに変わりはないわけです。
ああ、人生は深い味わい・・・です。