こおろぎの介護日記

madam-cricket2008-10-17


ママが帰ってきた。
モモンガ、偉いのよ、こおろぎやコロ介には
いたずらで噛みつくのに
ママには優しいのです。
ホント、本能的に、コイツにはマズイ・・・という
そんな直感あるんだわね。

昨日のブログで美人事務局長の膝で
ボーっとしてるモモンガ、
だらしなくデカイ姿見せてしまいました。
確かにだらしなくデカイ上、まだまだデカクなるらしいヤツであり、さらに不細工シスターズに加わっただけあって、
やっぱりあまり美形ではありません。
が、気立ては優しく、
こおろぎがつまらないことで騒いでいると
遠巻きに困ったようにこっそりのぞいていたりする
その様はなかなかいいわけです。


ママ帰宅1日目、
病院ではなんとか歩けたママですが
自宅のママのエリアは問題ばかり。
つかまるところがない。
ベッドに柵がないので立ち上がるとき困る。
トイレにも手すりがないので立ち上がれない。
お風呂も然り。
以前から手すりをつけようと思ってたのですが
ママの身長にあわせて・・とただそれだけの理由で
退院を待っていたら
大変大変、手すりっていうのは
身長を考えなくてもよいらしく、
さらに
介護保険を使えば20万円までは
9割負担してもらえるとのこと。
これ、大事件、でしょ。



お世話になってる工務店のNさんに来ていただいて
話しているうちに分かったことです。

介護保険はどうして使わないの?」
「え?」


あら、その知識、どこで得るわけ?


そういえば・・・


ママ入院中、ケースワーカーさんがママのところで
何度か説明したらしい・・・けれど
1つも「家族」である私には伝わっておらず、
こおろぎが看護婦さんに質問したら
それは「自分たちの仕事ではないのでわからない」という
ことで、
お手伝いの「手」が必要なわけではないので
介護保険の手続きはいらないのではないか、という
アドバイスまでたくさんあったわけです。



ああ残念。

自宅に帰って、普通の生活をするために
改修工事が必要なのは明白。
○○の手続きをしておけば
どれだけメリットがある・・という説明を
なぜちゃんとしていただけなかったか残念。


多分、ママは84歳とは思えないほどしっかりした
老人なわけで
どんな会話もしっかりしていて
ママに言えば家族に伝わると思われたのかもしれないけれど、手すり等の工事代が
介護保険に助けてもらえるとは考えていなかったわけです。



これ、こおろぎの知識不足。
世間知らず。
勉強不足。
認識不足で恥ずかしいことです。


しかし、
つくづく思うのです。
普通わからないんじゃないでしょうか。


病人をかかえると
もうそれだけで
精一杯になっちゃうのが普通です。
どこにどんな手続きをすれば
どんなに楽か、どんなメリットがあるか
知らない者が利益を得られないということを避けるために

せめて、「その仕事」のプロはもっと丁寧に
家族を指導、教育し、接して欲しいものです。
そしてさらに「チーム医療」の限界も見た思いです。


「専門外」とか「ちょっと分かりません」というのが
意外と多くて。
なかなか難しいもんですね・・・・。


勉強するぞ、学ぶぞと、
ああ、こおろぎ医療、介護の現実も視野に入れる決意。


まずは今日は区役所へ。
昨日、こおろぎさんちの大工さんが
すぐに介護福祉コーディネーターさんに繋いでくれたので
助かったわけですが
専門家曰く
「どうして入院中に手続きをして
工事を終えておかなかったのですか?」


ああ、重ね重ね残念。
これから担当者と業者がわが家に来て
立会いのもと、ママの生活情況を見てから
手続きがスタートして、それからの工事とのこと。
早くても2週間以上かかるとのこと。
ああ不自由。

そして、
無知であったことを悔いるばかり。
ママが痛みを訴えた6月はじめから
そして8月の入院後もずっと
根性なしのこおろぎですが
それでもこおろぎなりに
めずらしくがんばったかもしれないのに

やっと退院の
ココに来て、こおろぎの「無知」が原因で
ママの日常が2週間以上不自由になることが
ああ残念。


なんでも勉強。貪欲に知ること。
知らないから起こった「悔い」なんです。
原因は私です。


そして権利は義務を伴って得ることを
今一度心して
ちゃんと大人として生きていこうなんてね。


こおろぎもマスマス加齢の一途。
手すりも必要、介護も必要な時代がくる。
家族に迷惑がかからないように
しっかり学んでおこうと思った次第です。


ああ今朝も立派なこおろぎです。
ホントはあれもこれも結構めげそうではありますが
まあね、めげるときはめげてもいいんじゃないかしらね。
ばったりめげる。
ぐったりめげてしまう。
そうよね、がんばりすぎるのが自分にも周囲にも悪いのかも。


ママに手を貸すのも最小限にしています。
がんばれママ、また歌舞伎に行きましょう。
また宝塚見に行きましょう。
麻雀教室では最優秀生徒のママをみんなが待ってます。
出来損ないのこの娘にイライラしているご様子ですが
娘は娘でこれでも精一杯なんです。


こおろぎの介護日記、別枠でスタートできる日も
来るといいですね・・・
でもこれ、暗い日記になりそう。
やっぱりモモンガのお昼寝日記の方が平和そう。
ではココでモモンガの正式名称を発表します。
彼の本名は モモンガ・利記丸といいます。
理記丸のほうがいいとカブトムシは言います。
理系の理が望みらしいですが
こおろぎは利息の利に通帳記帳の記がいいと思っています。
でも世間的には力丸だと思われていて
リキマルというイメージもあるようで
ま、名前などどうでもいいとおもっています。
母は世界で一番美しいスタンダードプードルの「すみれ」
そして父の名前は
・・・
たった今、名前などどうでもいいと確かに言いましたが
・・・・
モモンガ・リキマルのパパの名前は
「三郎」です。
・・・・・


今日も1日よい日でありますように!
区役所に行ってきますっ!