似て非なる・・

写真、昨日の写真と似てますが違います。
日常って
大きく変えることはできませんが
ほんのちょっとの工夫で
気分は変わるものです。

小さい写真、とうとう
門外不出のこおろぎとモモンガの２ショット。
門外不出ですよ、門外絶対。でもこの写真、魔よけになりますから。

多くの方にご心配いただいているこおろぎのママですが
本当に一進一退のリハビリ。
内臓は元気なので
明るい病棟ではありますが
周囲の早い回復を見るママには
大きな焦りがあるようで
かわいそうですが

84歳で経験する集団生活、
思い通りにならない日常
ママ、これって
いい経験かもね。

大雨は高気圧と低気圧の発達でもたらされたようで
血圧80−40というこおろぎとコロ介は
もう息も絶え絶えで猛烈な頭痛の数日。
日曜の朝、ちょっと回復したものの
パワーは少々不足気味。

ママの病院の給湯室で
明るい笑顔の女性に声をかけられました。
「HTBに出ていらっしゃいますか？」
時々・・と答えると
「いつも観てました」とのこと。
歩行器を使っていらしたので
「リハビリ中ですか？」とうっかり聞いた私に
「生まれてからずっとですよ」とのこと。

言葉をなくしていると
「生まれてからずっと
何度も何度も、ほんとに何度も手術してきましたけど
治るということはないんです」と明るく笑った。

先天性の病気で
手術を繰り返す必要があったという。

給湯室の
ピカピカのステンレスの流し台の前で
タオルをあらいながら
彼女は
「歩けることってスゴイことなんですよね
でも健常者はね、歩けないモノにたいして
負い目を感じたり同情する必要もないんです。
歩けて当然なんですから」と続けた。

彼女は美しい、本当に美しい笑顔の持ち主だった。
「素敵ですね」と唐突に彼女は私に言った。
ボロボロの私、着るものにも気を使えなくなってた私だったのに
「素敵、素敵」と繰り返してくれた。

何が素敵なものか。
時間が足りなくて
仕事もとどこおり
雑事雑用もこなせず
ママに優しくもできず
娘達にちゃんと接することも出来ない日が多く

あれやこれやの支払いに頭もかかえ
あちこちに失礼を重ね、

今日もまた
夜はコロ介と海苔弁当かもしれないのに

古着屋で買った300円のセーターに
バーゲンの700円のカーディガンの私なのに

「素敵素敵」と何度も繰り返されて
こおろぎは思わず笑ってしまった。

「元気に歩けて
元気にお仕事できて
素敵素敵」

こおろぎは背中を伸ばしました。
給湯室の前で
背中、伸ばしました。

その後、病院にいくたびに
偶然が重なって
彼女にばったり会います。

いつもとてもキレイなTシャツで歩いています。
歩行器だったり杖だったり
その後姿こそ素敵です。

さてね、
幸せってなんでしょう、という
先日の友達の質問の答えは出ません。

とりわけ女性の幸せについて
コメントなどできようもありません。
結婚ばかりがしあわせでないことは
確かですが
大金持ちと結婚して
なんだか幸せそうな人というのはやっぱりいるわけで
わかりません。

でも

外の空気を吸って、
空を見上げて
自分を必要としてくれる人のために
ほんのすこし役に立って
多くの人に迷惑かからないぞと思えたら
それはそれで幸せってもんかもしれません・・・

あら、あらあらあら
まずいわ、私。
まるでこおろぎの大嫌いな宮澤賢治風。
雨にも負けて風にも負けて
夏の暑さにも冬の寒さにも負けて
どこの誰が困ってても助ける余裕のない
こおろぎは
宮澤賢治作品が
大の苦手なのです。
本当に苦手です。

なのに
あら、まずい。

秋の風に吹かれて
こおろぎちょいと
ホルモンのバランス崩してる感じ。
美味しいお野菜どっさり食べて
バランス調整することにします。

9月から教室すべて復活予定。
大学は後期、札幌国際大学でも教えます。
なにかと新しい日々が始まります。
宮澤賢治風思考では
乗り切れないわっ。

新コースも計画中。
ホームページ改修はまだですか、という
ご期待の問い合わせもたくさんきていますが
東京事務局多忙により今しばらくお待ちください。

野菜の美味しい季節です。
市販のおしょう油系のドレッシングに
梅干しを刻んで加え、酢とオイルで濃さを調整しよっと。
温野菜にも豚肉にも美味しい。
柚子胡椒をちょっと添えて元気回復することにします。

久しぶりによい天気。
ママの病状とこおろぎの健康を心配してくださるこおろぎ組のみなさんに
山ほどの感謝を！
こおろぎからは
どっさり
幸せ念力、贈ります！

追申：あああ、お金がどっさりあったら
あれもこれも楽になるんだけどなーと思って
地下鉄を降りてローソンに立寄ったら
目の前に
こんなお財布見たことがない！というほど大きくて
厚ぼったいブルーのお財布発見。
こおろぎ、拾ってしまいました。
多分、すれ違ったご年配のマダムのものだわ・・・
ローソンと外の境目で拾ったものだから
警察に届けるか
ローソンか。
結局、急いでいたこおろぎは
ローソンのおねえさんに手渡して
ママの病院に行ったものの心配。
私も名乗らず手渡したおねえさんの名前もわからず
バイトさんの引継ぎがうまくいかなかったらどうしよう・・
意外と小心モノのこおろぎ、ママの病室でも心配で
帰り再びローソンに行ってみました。
するとさっきのおねえさんがまだいて、
「持ち主があわててもどってこられましたから
お渡ししました」とのことで安堵。
「どなたが拾ってくださったの？と聞かれたんですけど・・」

ああ、小心モノのクセに心広いフリもできるこおろぎ
「旅の者です、名乗るものほどのモノではありません・・」なんていっちゃって。

あとで考えたら
400万円くらい入ってたかも！
あの厚さだもの・・・。

一割いただいたってすごかったのに・・

ああ小さいわ、私って・・・。