こおろぎ的方法


コイツは何者か?


モモンガじゃないことは判明したとして
いったい大きいのか小さいのか。


この白いイキモノ、なにやら大忙しで
全速力でお仕事してる様子。


採点、再試問題作成、大掃除、ママの病院、執筆、日常の雑事
そんな中でお酒も飲まなきゃならないし、
ボーっとする時間もちゃんともってるし
さらに頭はレッスンやらなにやらでびっしりなのに



どういう理由で
「こういうイキモノ」が
こおろぎさんちにステイしているのでしょうか。




ショートホームステイが
ちょっと長くなっています。
「モウスコシ、ココンチ二、イチャオッカナー」という
イキモノの声が聞こえたので
ちょいと延長ステイ。


世界一美しい瞳を持っているカメも
こおろぎさんちにはいるわけで
けして小さくはないカメさんの水かえも
日に何度かすることもあって
狭い庭には
誰も手入れをしないのに
薔薇も咲き、
ブラックベリーも鈴生り。
そうなると水もやらなきゃならないわけで



町内の嫌われ者のカラスも
実はこおろぎは大好きで
全くうるさい奴らではありますが
頭のよい鳥なので
家族とか仲間とか
ちゃんともってる賢い奴だし、
なんてったって、おしゃれなルックスだしね、
付き合い方ッチューもんがあろうと思ってるわけです。
かましいカラスたちにも
ヘッケルとペッケル、気の弱い奴にはジュリアと
名前もつけてやったこおろぎなので
見かけりゃあいさつの1つもしてやるわけで


本当に忙しいんですわ。


でも
しなければならないことをもつことが
絶対に「気力」を生むんですわ。


アミノ酸とか
ビタミン類とか
糖分とか
そういうエネルギーとはべつの
いわゆる「元気」っていう感じの
「気」の「元」は
「しなきゃならない」という意識っすよ。



電柱のカラスにもあいさつして
ゴミステーションを狙ってるときは
厳しく忠告もするわけですから

ソリャーモー、忙しいことこの上ないけど

でもね
聴く習慣のなかったラジオで
お友達の番組を聴いて心優しくなったり
涙こぼしたり、
秋風も吹きはじめた狭い狭い庭に
オレンジ色の薔薇やシュウメイ菊のつぼみをたくさん
発見してなんだかとっても幸せになったり、



仮にママのリハビリがはかどらなくても
コロ介の宿題が終わらず
キキの運転が上手にならなくても
こおろぎの仕事が全く終わらず
カブトムシの体重が一向に減らないとしてもですよ、
捨てたもんじゃないですよ。


増やすことです、「しなきゃないこと」。
どんどん増やすことです。


「そのうち」と「いつか」は絶対に来ませんから。
かかえられるものはかかえてみたら
結構歩けるもんですから。



400メートルリレーの銅メダルシーンに
うっかり感激してしまった今夜のこおろぎのそばで


この写真の白いイキモノは
スヤスヤ寝ています。
あわただしい時間を増やしたイキモノは
その一方で
こんなに
静かな優しい時間も見せてくれています。

人生、捨てたもんじゃありません。
1つ捨てて
2つ拾って
三つすてたら四つ拾って
そんな感じが
こおろぎ的生活なのかも。



ところで
私、あちこちに無礼を働いています。
メールも見られず、手紙類を確認するのも遅れたり
なかなかお返事できないでいたり
本当に無礼モノです。
どうぞお許しください。


北海道には秋の風。
クリスマスの準備スタートしています。