暑いっ・・・・

madam-cricket2008-08-07


同じデザートでも器で違います。
でも藍色、瑠璃色といのが絶対にいい。
不思議でなりませんね、このブルー。
国内外を問わず、愛されてきた色です。
どんな食卓もジャマしない。



大学の前期試験があった。
午後から3コマ。60分の試験を3つ。
ノートの採点で腱鞘炎になったこおろぎ、
やっと痛みがなくなったと思ったら
500枚以上の試験用紙が手元に・・・。

それも
○×とか記号選びという試験じゃないので
ああ、
どうしよう、読むのが一仕事の裏表びっしりの記述式。
どうしてこういう問題出しちゃったんでしょ。
採点締め切りも近い。
猛暑の中、こおろぎ、腱鞘炎もいとわずせっせとがんばります。



大掃除はどうなりましたか?
もう片付いた?
とよく聞かれますが
甘い甘い、こおろぎの巣の場合、4トン車でモノを捨てたところで
見た目なんて変わりませんから。

それでも
生活は機能的で、かなり快適になりました。
探しモノが減りました。
今月はママの病院通いがあるので
プロバンスにも定山渓にも
モナコにも熱海にも
油壺にも葉山にもカリブにも行けないこおろぎなので
地味な片付け作業を続けます。


赤塚不二夫さんがなくなって
しょんぼりしているこおろぎ。
すでに新作など生まれていなかったのに
完全に1つの時代が終わった実感。
あのねー、マンガ嫌いなんです、こおろぎ。
でもねー、赤塚不二夫さんのマンガは大好きなんです。
あのねー、マンガって、何かを語ったり論じたり、諭したりするもんじゃないと
思うんですね、私。
ただおかしい、おもしろい、それだけでいい。
そういうものだと思うんですわ。
サザエさんは昭和の文化史の資料として大評価していますが
サザエさんを読んで笑うということはないですね。
ちびまるこちゃんとサザエさんは同じ範疇でこおろぎ的マンガのくくりには
入らない。
絵が好き、ということでは「明日のジョー」は秀逸ですけど。
アニメ、というのは全くべつモノだから
本当にマンガとして評価できるのって赤塚さん一人かもしれない。
どらえもんって、おもしろい(興味深い)けれど
笑えるおかしさはないものね。
落語研究会に中学と大学時代を投じたこおろぎには
赤塚不二夫はぴったり落語的世界を表現している天才に思えます。



話かわって脚本家のK−S氏が
テレビに絶望したそうで
北海道を舞台に、サンザンご立派な作品を残して
今またそうとう素敵な作品を準備されていて
そのテレビ人として
テレビを批評してテレビから引退するぞ、とおっしゃったとか。
なんだかなー。
引退というのはカッコイイけれど
だまってひっそりいなくなるのが1番カッコイイわけでね。
自分の生きた世界を批判して消える、しかも
引退を先に表明するのって
なんともかっこ悪い。



紅白歌合戦とか各種文学賞
選ばれる前から辞退する「ツワモノ」が毎年いる。
さきごろも1番有名な文学賞かななにか、
選ばれソーな方が先に辞退したと聞いて
世の中、不思議な人っているものだわ、と思ったのだけれど

K−Sさんの北海道でのご立派なお仕事の最後が、
ご立腹でくくられるのは残念。



おっしゃるとおり、娯楽テレビは地に落ちてるものが多いです。
大御所らしい、具体的な指摘をお願いしたいものです。



と、そんなこと考えてる時間はないんでした。



7泊9日で管理人みのりちゃんちに寄生していたキキが
ホームステイを終えて帰宅。
東京まではいつもフェリーというたくましさ。
日本中から集まった、意識高い医学生との研修で
学ぶことが多かった様子。
彼女の話で興味深かったのは
ハンセン氏病患者さんの施設でのこと。

キキは患者さんたちが不遇な環境で
不自由な体であっても
文学、美術に多才な力を発揮されていることに
大いに感動したとのこと。
ところが他の学生さんは全員が
その環境や行政にハラをたて、憤っていたというのです。

「怒りを爆発させるより
患者さんの才能や暮らし方の立派さばかりに眼がいっちゃったんだけど・・」
とキキ。自分と他の学生さんの意識の違いにちょっと驚いた様子。


彼女の視線、こおろぎは素敵だと思いましたね。
怒る人はたくさんいる。
でも怒ってもしかたのない場面で
すばらしい文学や美術に向かい、日々の暮らしを
それなりに精一杯生きてるそのことに眼を馳せたキキは
本当に素敵だと思いますね。


なににでもすぐに握りこぶしを上げて
叫ぶより
とりあえず地に座る病む人の目線で日々を見ること
このほうがいい。

力の入った医学生より
キキの柔らかい視線がいい。


やっぱり居酒屋修業は無駄じゃないのかも。


将来についても
思いもかけない方向が見えてきた様子。
なににでも挑戦したらいい。


私の「生活学」も
キキと話していてまた輪郭がはっきりしてきた。



K−Sさんがテレビに絶望されるように
確かに暮らし方は、どこもかしこも急変しています。
パソコンなしではどんな仕事もできない。
料理も盛り付けも花もファッションも、
あきれるほどその表現方法は変わる。
それを歴史という。
その中で
たぶんキキが研修で訪ねた
ハンセン氏病施設での感動、
それは流行とは無縁の
暮らしの真実と基本と人間の力なわけで
それこそが
衣食住に通じる
人間の文化なんだと思う。
人間の美でもあるのだと思う。



カブトムシと動物学会の話をしていて
動物学会が人間を扱わない理由を朝から夫婦で議論。
結論なんかでないけれど
人間は徹して人間以外と自分達を区別したい。
それだけだと私は思いますね。
挙句の果ての温暖化、オゾン層の破壊なのにね。


しかしながら、人間は洋服を着ている時点で
完全に他の動物と違うのも確か。
そして器を用いて餌を食べるのだから
決定的に他の動物とは違う。

その違いを
ちゃんと研究する、
これが生活学でしょう。


と、あまりの暑さで
大脳がウニかナマコかアメーバーのようになってるので
朝からグダグダ書いてます。


が、こおろぎ元気です。
暑いですね、
でも必ず冬がくる。
すぐですよ、ほんとに。
こおろぎ、すでにクリスマスの準備始めています・・・