盛夏お見舞い

試作の段階で以前一度登場した
トウモロコシのかき揚げ、本番を迎えて
この美しさ。
トマトとバジルのさっぱりドレッシングが乗り、
さらにバルサミコ風味の甘いソースが添えられ
１０００００点満点。

天ぷらなど、うまくできなくて当然、と思っていましたが
ひゃあ、プロの腕を目の前にして
生徒一同、大歓声。なるほどなるほど、眼からウロコ。
目下、こおろぎ、修業中。
全国の皆様に正しく伝授できるようがんばります。

総合デザインコースのこの日、
美しい料理以上に生徒のみなさんを感動させたのは
師匠宗形先生の手元。
作業の早さは当然ですが
「身辺のきれいさ」。

こおろぎも
最近、コノちゃんという片付けの師匠を得て
人生で１番周囲が片付いている状態ですが
それにしても
どの料理を作ってもあっという間に片付く。

「できるプロは周囲がきれい」
納得。

レッスンの翌日、東京から参加のＨさんと
師匠が料理長をつとめるお店にランチに。
カウンターに座ってお店の様子をみて
やっぱりキレイ。
早い。
気づかいと気働き。
以前、日本でも有名なフレンチのシェフの厨房を見たことがあるけれど
どういう理由でそんなに怒鳴って、叱って、威張らなきゃならないかしら、
と思うほどだった。みんなが緊張して料理の味もどうでもよくなったことがあった。
違うわね、やっぱり。

言葉を選んで伝えること。
これが指導する人間の義務。
その選ぶ努力を惜しんではいけないわね。
選んだ言葉で伝えて伝わらなければ
これはもう
伝わらないと諦めること。
これ、大事かも。

受け止めてくれる相手を見込んだら
伝える方も伝えられる方も
覚悟してタックル組むこと。
組み方がどうにもしっくりこないときは
これもまた
諦めること。

笛ふけど踊らず・・とはよく言ったものです。
踊り始めたらちゃんと踊る、これも大事。
踊らない者を躍らせることもまた無理。

天ぷらの修業を開始したこおろぎ、
かき揚げつくりながら教育の原点を考えています。

と、偉そうなことを書く時間、実はほとんどなく、
日記の更新もままなりませんでした。

大学も試験。学ぶ方も学んでもらうほうも
つらい季節です。

ママは痛みが消えず
こおろぎ、そうとう心痛くなってきました。
セカンドオピニオン・・などと言ってたのですが
それって、どうなの？という疑問、
さらにそのオピニオンをどこで聞くかという問題。
病院に関しては
迷うばかり。
みなさま、ママの心配をしてくださり
いろいろ助言いただき感動しています。
来週にも新しい局面見えると思います。
こおろぎ、とうとう整形外科の専門知識にも精通しそう。
北海道中の優秀な背骨の専門家のリスト、業績
網羅した感じ。でもママの激痛は全くかわらず
こおろぎの知識だけが豊富になっていきます・・・・

居酒屋医学生キキはメロンとサクランボかかえて上京。
日記の管理人みのりちゃん宅に居候して
ちょっと真面目にどこかで研修らしい。
内容は不明。みのりちゃんアレンジの
同世代合コンのプランもあるやに聞く。
いいわねえ・・・

アメフトマネージャー、コロ介もまた
正気とは思えない量の宿題に何度も卒倒しそうになりながらも
女子高生ライフ満喫。
花火だ部活だとなんだか毎日ヘアースタイルが違う。
いいわねえ・・・・

大掃除は進行中。
コノちゃんは先日のレッスンのときも
レッスンに参加しながら絶妙なタイミングで片付けたりアシスト。
さすがでした。
でもコノちゃんから、やっぱり苦情。

「センセー、私のイメージ、怖い・・ってことになるの、どうなんです？」

「ハイ、すみません」

「怖いですか？」

「い、い、いいえ・・・・」

「怖いですか？」

「い、い、いいえ」

「じゃ、いいです」

怖いっ。

でもこの怖さゆえ、怠惰なこおろぎのキッチンが快適になり、
混乱をきわめていたこおろぎの人生が
なぜかするすると楽になってきたのです。
すごいことです。

「お鍋みがいたら疲れちゃったわ・・」と言ったら
「センセー、極端なんですよ！１００点か落第点か、そういうのがダメなんです」
「ハイ・・・」
「フツーで、いいですからね」
「はい・・・」

彼女いわく、１００点も落第点もいらないわけで
平均点があればいいだけ。

これ、名言。
こおろぎ、カッコイイ論文書いたとして、
私生活落第。
もっともカッコイイ論文も書けないわけで
あっちも満点とれず
こっちも満点とれず
私生活落第、これ、最悪。

坦坦と作業しながら
何があっても大きく慌てたり騒いだりしないコノちゃんが

「フツーでいいんです」

と、
これ実に名言。

美しい写真がたくさんあります。
せっせとお伝えしていきます。
盛夏です。
ご自愛ください！