アリさんにささげるブルース

madam-cricket2008-06-22

また同じ写真ですか?
いえ、微妙に違います。
グラスが違う。
これは昭和初期だと思う。金彩色の日本製のカクテルグラスだと思う。
20数年前、閉店した食器屋さんから買った。
キレイだなあ・・・・
こおろぎ、数少ない趣味はこういう器集めかも。



通販で買ったベッドはことのほか優れもの。
移動簡単。かわいい羽布団つき。
コロ介、意外にもアホではなく、説明書みながら文句言いつつ完成させてくれた。
リクライニングもできちゃう優れもの。
宅配便のお兄さんに2階のママの部屋まで上げていただいたので
大事件も特に起こらず、無事終了。


さて、老いの準備というのを考えてしまった。


トシもトシとて、
ママは元気だったわけで
片付け整理整頓全く不十分。
入院するとか病気するなど想像もしていなかったらしい。



この娘(私よ、私っ!)、自分のこと棚にどっさり上げて
ママの部屋のひどい散らかりを大批判。
3世帯住宅という中古住宅に住んでるので
わが家にはキッチンが3つある。
正確にはほかに2ヶ所小さいキッチンがあるから
アパートみたいな家に住んでいるのが、ま、おかしいといえばおかしいのだけど


今まで普段の食事はママがママのキッチンでやっていたのだけれど
ママ、誰かにテを入れられるのを嫌がったから
掃除もママ任せ。
イヤア、私のママだわ、ひどいひどい。



あら、
あらあら、蟻さんが・・・・。


美味しい匂いどっさりのママのキッチン、
蟻さん、親戚身内、お友達どっさり連れてやってきてる様子。
さあ大変、こおろぎ、実はダンゴムシと同じくらい蟻さんがすきなんですけど
この際、そんなこと言っていられない。



ママがお昼ねしている間に大掃除。
自分のキッチンも書斎も掃除できないのに
人のことはできるから不思議。
函館のカブトムシの巣も実に手早く掃除ができる。



当然、蟻さんは退治。見つけたら捕まえる。
始めは窓から逃がしてたけど、こっちも忙しい。
この際、問答無用で撃退。捕まえて流してしまうとか
つぶしちゃうとか、

ああ、心が痛む。ズッキズキ傷むけど
彼らと同居、ってのも無理でしょ。
今のところ無害だけど
お手伝いさん頼んだらきっと仰天する。


心を鬼にするってこんな感じなんだわね。
彼らの小さい6本の足に、細菌がついていたら
きっと感染する。
細菌の繁殖力はすごいものがある。
ウイルスにやられてる蟻さんもいるかもしない。
そもそもウイルスをイキモノと見るかどうか、
目下そのレポートを採点している真っ最中のこおろぎは
やっぱり何を媒介するかわからない蟻さんたちとの共同生活はできない。
これは生態学的にみても不自然な情況。
そもそも鉄筋の家の2階までズーズーしくやってくる
蟻さんが悪い。
昆虫だからといって土足で無断で入ってくることが許されていいはずがない。

多くの蟻さんは地面に穴を掘って地道に自分たちの本来の方法で餌をさがし
ハチと同様、立派な社会生活を営んでいる。
こんな実直な一般市民である人間の家庭にもぐりこんで
努力なく甘い汁を吸おうなんて、その魂胆が間違っている。

したがって、こおろぎに退治されてもこれは仕方ない・・・
こんな怠けた遺伝子が残ることは
温暖化で狂い始めている地球にとっても
けしていいことではない。
こんな怠けた努力しらずの蟻さんたちの遺伝子が残ることは
絶対にあってはいけない。
かれらのDNAやRNA
自己複製能力を封じこめることは
生命科学を教えるこおろぎの使命ではないだろうか。
そうだそうだ、蟻さんが悪い!
そうだ、こおろぎは社会人として教育者として
蟻さんを退治する義務があるのだ!


と気の小さいこおろぎは己を奮い立たせて
蟻さんをさがしてはおいまわし、撃退したのでした。


でもフーッ一休みしたとき
こおろぎの背中と首筋に2匹の蟻!

もー、もー、それはそれは大騒ぎしたこおろぎでした。


敵は小ぶりながら、なかなかしたたか、
イヒョウをつく作戦に出たのでした。
敵ながらあっぱれでした。


でもそっちがその気なら
あくまでも戦おうじゃないの。
もう心は完全な鬼だからね。
こおろぎを甘く見ないほうがいいです。



と、寸暇もないこおろぎは
蟻さんと戦うという新しい仕事も増やしました。

病院通いも増え、仕事もたまり、
もうこうなればどうにでもなっちゃいますわっ。



みなさん、敵はどこに潜んでいるかわからないのがこの地球です。
油断大敵雨あられ、鬼にカナボウ、天下泰平・・・
もうわけがわからないほど疲労困憊してますが

でも大丈夫、
こおろぎ組の新しい1週間は、きっといいことたくさんありますから!