CRICKETS

madam-cricket2008-06-05

CRICKET はクリケットと読む。
英語でこおろぎ。

「私の専門は クリケットです」とか
クリケットを専門に学びました・・・」なんて
そんな難しいことを、流暢な英語で伝えると
多くの欧米人は決まって微笑む。

「へー、なんでまたクリケット?」とか
「え?虫好きな少女だったの?」とか
いずれ、その場は一気に和む。
慌てて
「応用昆虫学です」とか「昆虫の行動です!」といいなおしても
クリケットが専門のマダム」というイメージはもう消えない。




で、このブログもマダム蟋蟀(こおろぎ)戦闘記となった次第。


こおろぎってやっぱり、だっさーイ虫なんでしょうか。
ま、ビジュアル系でないことは確か。でもアコースティックってことでは
群抜きでしょうよ!


さて今日の大きい写真、いいなあ・・・我ながらいい写真撮ったもんだわ、
と思う一枚。

こおろぎ組の美人マダムのご主人様、あれにこれにとご趣味を広げて今、
彼はビートルズに大熱中。
この熱中、とても好き・・・なんてものではない。ある日突然、やっぱりビートルズ!と確信なさったとのこと。30代前半の若さでまっしぐらのビートルズファン熱。
あらゆる曲を聴き、すべての詩に共感し、跡をたどるべくいてもたってもいられず
まっすぐイギリスに飛んだ。突然ピアノも弾くようになった。
なんでもここまでやらなきゃね・・・と
いつも彼を見ていて思う。



コレクターというのはなぜか男性に多い。
万年筆とか、ライターとか、ナイフとか、
蝶集めてる政治家もいるけれど、この不用意な発言の多いオジサンは論外として
なぜかシャープなコレクターは男性に多い。
なんでしょうね、この「熱」。




こおろぎもビートルズは大好きだけれど、あっさり彼に追い抜かれました。

この日は
外は雨、彼のピアノは荒削りなだけに、とても甘く響いて・・・
素敵な午後でありました。



ビートルって甲虫。虫なのに!同じ虫なのに・・・。


ビートルズはおしゃれでクリケッツ(複数形にしてみました・・・)は
なんともダサい。
血圧低いんです・・とか
貧血気味なんです・・・とか
不整脈がひどくて・・・っていうのは
華奢でひ弱で悪くない。
でも
痔なんです・・・とか
背中のイボが化膿して・・とか
水虫が・・・となると
ことがどんなに深刻で重症でも
なんとなくカッコ悪く聞こえちゃうから
口にしずらい。



ビートルは音楽でも車でもカッコいいイメージ。
そしてこおろぎは地を這うダサイイメージなわけです。
これ、イメージ上の格差問題。
ちょいと不満。



おしゃれなこおろぎのイラスト、誰かに発注しようか。



大切な来客があって昨日は遅くまで食べて飲んだ。
ベルギービールとローストチキンの一次会には
制服姿のコロ介も参加。
ピザとトマトのマリネの2次会は
こおろぎと彼女で日本の未来を語り(ウソ)、
ススキノの隠れ家での3次会はカブトムシとバイト終えたキキも参加。
食の場面はやっぱり語る場面だと痛感。
食べることを介して語ることの意味の大きさをもっと大事に考えたい。
でもそれは食空間を単に飾ることとは絶対に違う。
飾ることは心地よさとは必ずしも重ならない。


「飾らない」ことの効果をまず学ばなければならない。
「食」の演出は実は大変奥が深い。



妙齢23歳のキキがいいことをいった。
「家族の定義はいっしょにご飯食べるってことよ」


これ、基本のキ。

ただ、ご飯の回数が多いということではない、とキキは続けた。
「深い時間よ」


キキ、名言だわ。


コロ介弁当の写真はたまる一方。
今日は地味なお弁当の写真を載せておきます。
かなり地味ですが美味しかったです(私も大学に持参して
ウマイっと叫んだのでした・・)。
ラタトゥイユが美味しい。こおろぎはオリーブオイルが苦手なので
あっさりしたオイルで炒めるから和洋中華、どのお弁当にも合う。


今教育テレビでダンゴムシの脱皮が大映しになっている。
思わず「かっこいい!」と叫んだこおろぎ。
やっぱり私、変かもしれない。



エコール・ド・フルールに「生物学講座」を開設したい。
ホント、そう思う。
かつて生物ってまったくおもしろくない教科だった。
でも、ちょっと見直すと、生活のあちこち、人生のあちこちが
キラキラ見えてくる。不思議な不思議なワンダーランドなわけで、
不必要な化粧品や食材を買わなくなるかもしれないし
何をみてもうれしくなるかもしれないし・・・。


毎回、生物学的なティータイムを楽しむってのはどうでしょうか・・
茶葉の葉脈を分析し、カテキンの効能を確認しながら、オリジナルケーキの主成分の
体内における消化吸収、さらに視覚刺激による精神安定のシナプスを学ぶという
ティータイム!「今日の美容」コーナーでは「ナノ分子を謳う化粧品のウソ・ホント」とか「植物性という神話」なんてテーマで議論する・・・っていうのは
誰も入学しないか・・・。



でもいつか偉くなったら誰も生徒いなくても寺子屋、開校しようっと!


さ、原稿原稿!


今、教育テレビにはダンゴムシの赤ちゃんが映ってます。
いやあ、真っ白くて実に美しい!
規則的な腹部の節の配列の美しさ、正確な脚の動き、
ゼンマイ仕掛けでも電池でもないのに、生きている凄さ。


見よ、このドラマチックなダンゴムシのベイビーをっ!
美はどこにでもあるってことです!
学べ、ダンゴムシのベイビーからっ!
バンザイ、ダンゴムシっ!
バンザイ、コオロギっ!