ヒキコモゴモな日


なんでもあり、の日だった。
きのうもそうだったわ。


昨日の授業なんて
ミトコンドリアの細胞内共生説のあたり
興奮しすぎてヘトヘト。
こちらが必死で講義すると
ホント、学生さんも必死になるのかしら
質問に次ぐ質問。
全く休む時間も座る時間もなし。
3コマつづく授業なので
助手さんが心配して
講義室にお茶とお水を運んできてくれた。


こおろぎ、目下ミトコンドリアに熱中。
生物ってホントにおもしろいのに
高校で叩き込まれたときは
全くおもしろくなかった。
不得意のまま受験で選択したっけなあ。
なにもかもおもしろくなかった時代だけど
特に生物と化学は全くわからなかった。
その私が理科の教員免許いただいたときは
世の中、甘く観ちゃいそうで怖くなったもんだわ。


それが今、大講義室で、ミトコンドリアがどんなにチャーミングか
力説して血圧上げてんだから不思議。
大昔はクエン酸回路ってのがなんだかさっぱり分からなかったわけよ。
それが今、愛すべきミトコンドリアを説明する方法を模索していたら
突然すっきり見えてきたのです。
は?今頃?すでにアナタ、教師じゃないの、もう何十年も教師じゃないの!
そのとおり。でもね、私の中でストーリーが今完全にできあがったのですもんね!
来年はもっと上手に説明できるわ!


だからやめられないんです、おべんきょう。
あるとき突然、なにかが見えたりつながったりする。
誰の役にも立たないけど嬉しいわけです。だからつづく。


解糖系とクエン酸回路と電子伝達系、今はもうすっきり。
これというのもミトコンドリアのおかげなのよ。

そもそも生物の教科書が細胞の構造から始まってるから
おもしろくなくなるんだと思う。
昨日質問にきた学生が何人も、目から鱗!だとか
感動しちゃったと言ってた。
私もそう思うのよ。動物と植物の違いは?
なんてことばかりやるからおもしろくない。
違うにきまってるじゃんね。
タンポポと私、ちがうに決まってる。
「彼と私の子供はかわいいか」とか
「私の子供は鼻が高くなるか」とか
「シワはなぜできるか」とか
「アホなあいつはいつまでもアホか」とか
そういう身近かな疑問から入るべきだわね。


講義が長引くから次の学生が教室に入れないという情況になったりして
合計400人くらいに講義。
昨日は昨日でヘトヘト。
そして今日は片道4時間半かけて函館短大へ。
こちらは、食品流通とフードコーディネート。この流通の話がまたおもしろくてね、
食生活の多様化を考えるプロセスがおもしろい。経済のルールは生物のルールに
共通。


と、教える側がおもしろがってるこの情況、
学生さんからみたら
超ウザイってやつだろうと思うわ。
いいもんね、ウザくても。



今日は授業のあと、電車の時間まで連載担当のKさんとご飯。
出版予定の本の話に夢中になって
JRに遅れそうになって大慌て。
バタバタも楽しかったです。


でもね、楽しいことばかりじゃない。
あああ、あああ、ああああああああぐあああああっつ

ってこともあるわけで


ミトコンドリアよ、ミトコンドリア
細胞の中にミトコンドリアがいるかぎり、ヒトは生きていくのです。


帰宅したらコロ介のお友達のお母様からメール。
当ページを発見されたとのこと。
お弁当がとりもつご縁に感謝。
世に働く母は大勢。
こおろぎ、今まで母らしいことほとんどしませんでした。
高田純次さんよりひどい適当さでしたが
今回のお弁当連載はつづけますから。
カブトムシのママ(懐石料理の大先生)が残した
膨大なレシピも再現しながら紹介していきます。

さ、寝よう。
正直、疲れた。
それでもミトコンドリアは眠らないのよ。
すごいんだから、イキモノってホント、すごいんだから。
勝手に生きるのやめるなんて
ミトコンドリアに失礼ってもんよ。
ああああぐああああ・・・なんて嘆いたり悲しんだりしても
ミトコンドリアがせっせとエネルギー作ってくれるわけだから
わめかずたのしく暮らすに限る!

本日はミトコンドリアに感謝!


さて、今日の写真はなんでしょか?!