花はやっぱり・・・

madam-cricket2008-03-16


美しいわ、美しいわ、やっぱり美しいわ!
生きてる花って、やっぱり美しいわっ!

先週は函館に
そしてこの週末は突然東京に
こおろぎは怪しいほどたくさんの花を抱えてレッスンに行きました。


それはもう尋常じゃない量の荷物です。
函館には重ーい花器とグラス15個、小皿も15個持参。
タクシーの運転手さんにまた呆れられ、JRの車掌さんには手伝ってもらっての
大移動。
そして東京へは桜二束とバラとキクと・・・
もう手荷物では無理、機内に持ち込めません!と
ANAのオネエサンたちに説得されて
泣く泣く預けて千歳を発ったのでした。


函館にもお花屋さんはあり、東京にもあるのだけれど
やっぱりね、授業の内容とぴったりあうものを見つけちゃったら
それを使わないとね。



大きい写真はただドスンと花をテーブルに置いたのではありません。
ちゃんと考えて、デザインした結果です。念のため!




昨年の全身ジンマシン以来健康取り戻していたこおろぎが
マサカのアレルギー発症。鼻炎!
家が汚いからでしょうか。
受験まで健康だったコロ介も卒業式前の3日間、ひどい鼻炎で動けなくなったのだけど
東京に出発する前日からこおろぎもくしゃみと涙目で大騒ぎ。
東京に着くなり、今度は花粉で苦しみました。
こんなことなかったんだけどなー。


それでも突然のこおろぎの上京にもかかわらず集ってくださった
講師予備軍のみなさま、すばらしい腕前。
てきぱきとした動きと、勘のよさ。
集中力に感動。



やっぱり花のデザインは直感。
そして直感を支えるのは素材。


管理人みのりちゃんが本職の国家予算のような大仕事をひとまず終えたとのこと。
休眠しているホームページ、もうすぐ復活の兆し。
美人事務局長もなんとかこおろぎショップを運営しましょうと力強いお言葉。



夜、ホテルでアレルギー治まらず珍しく眠れず。
それでも朝はやってくるわけで、
こおろぎの定宿、某ビジネスホテル、朝のおむすび食べ放題に降りていくと
ジョージクルーニのようなナイスガイが微笑んでいて・・


ジョージクルーニよっ!
このホテルには似合わないわっ、


「グッモーニンっ!」

ラッキーな風が吹いてきたとにんまりしたこおろぎ
こんなビジネスホテルでジョージと素敵なモーニンなんてね!


と思ったらこおろぎの後に人影。
振り向いたら
あんみつに入ってる黒豆にも似た、
群青色のおはじきにも似た
火星人にも多分にて似ている
秋葉原に出没しそうな
猛烈なオタク風の
そんな青年が立っていて、
こおろぎと目があうと
いきなり
「そこ、あいてますか?」


「いいえ、ここはジョージの席なのよ」


と言う前に

顔だけでなく心もきれいなジョージったら

まなざしが絶対に怪しい群青色に

「どうぞ」なんてキレイな日本語で席ゆずってしまいました。


こんな不幸ってめったにあるもんじゃないわ。


一生分のラッキーが一瞬に消えた感じでした。


小指たててワカメおむすび食べる群青色は
ワカメおむすび食べながらお皿の上の高菜おむすびをじっと見つめる不気味さ。
美しいジョージに会って
視神経が清められたこおろぎは
げんなりして
大急ぎでコーヒー飲んで部屋にもどったのでした。


だってねえ、ジョージにね、
せめて連れだと思われたくないものねっそれが女ごころってもんよ、
それくらいの見栄はゆるされると思うわけよ。



その後、住宅ジャーナルの担当者、いつも電話だけでお世話になってる
HIROSEさんとブラインドデート。
初めてお会いした。
個性的な元気なお嬢さんだった。
こうして仕事をしていると夢いっぱいの
はつらつとした若い人に会えるのが嬉しい。

とりわけ今日は群青色のおかげで朝からジョージに失恋したあとだったしね。



常備薬は全く効かず、薬局で鼻炎用の薬を買って試す。
効いた効いた。ちょっと楽。



羽田空港でキキのメール発見。
「今東京に着いた!」
ん?
「今どこ?」
電話すると
「羽田!」だってさ。


親も娘もお互いのスケジュール把握もせず
適当に生きていると
こうしてうっかりすれ違う。
札幌から羽田経由で沖縄に行くんだってさ。
ふーん、そんなこと言ってたわ、そういえば。
「へー、カーマも東京にいたんだ・・」って彼女も彼女。


母と娘は同じ空港ビルの中で
メールと電話で健康とご機嫌を確認し合ったのでした。


今日は朝と夜2度、NHK日曜美術館を観た。
小川三知(さんち)のステンドグラス。
ステンドグラスにはあまり関心のないこおろぎでしたが
三知の作品はやっぱりいい。
ステンドグラスでなければならない作品。
これは大事なことで
わざわざざその手法をとる理由の見える作品、というのが
どんな場合も光る。


プリザーブドフラワーに今ひとつ魅力感じないのは
リザーブドである必要がないからかも。


生の花でいいのに
ちゃんと枯れる花だから
花がいいのに


だったら完全なアートの花がいい。
O先生の作る美しいバラがいい。


かつて生きてた花を
生きたままのように使うことって
生命科学の先生としては
やっぱり抵抗がある。


「ソレでなければならない理由」
ってのはね、実に全くこおろぎに必須の発想なのだと
気がついた。


それでなければならないから食べる。
それがなければ命に関わるから食べる。
それでなければならない理由があるから
生きていられるわけよ・・・


三知のステンドグラスには
ステンドグラスでなければならない理由がって
本当にいい。
絵画でも版画でも写真でもいいのに・・というステンドグラスが
世に溢れているので
原点を見た思い。


さてその番組で解説していた山本容子さんのジャケットが素敵だった。
細い袖のジャケット、やっぱり今の風のジャケット。
ジャケットの衿は古さをだませるのだけれど
袖の幅はどうにもならない。
ちょっとキツメのジャケット、オバサンにはつらいけど
頑張ってきたほうがいいかもね。


ポイントはなんでもそうなんだけど
「楽」の排除。



楽な服、楽な靴、楽なバッグ・・・
時にはね
楽じゃない時間が必要。


普段は「こっそりの楽」はいいのよ、
こおろぎも楽なカッコーで暮らしてるから。
でもね、
ちょいと頑張って「窮屈」にすごすことって、
本当に人間を元気にするんだってば。


気分はいつもハイヒール。
気分だけでいいのよ、気分だけで、
またいつどこで運命のジョージに会うかわからないものね・・・。




春は花粉といっしょにやってきました!
こおろぎ、鼻炎用カプセル飲みながら
桜の会を一生懸命企画中。
そうそう、現在放映中の話題の映画に
うっかり何度か、こおろぎ映ってるそうです・・・
うふっ、とうとうスクリーンデビューしちゃいました・・・。