質のいい1日
写真は先日のレッスン。
バラがキレイでした。
今日は大学後期試験。
こおろぎの試験は簡単なはずだった。
学生さんに失礼かもと心配なほど簡単なはずだった。
だけど・・・・
食堂で、図書館で、
「先生！再試ありますよね！」
「先生！ぜんぜんできませんでした！」
「先生！もう泣きそうです！」
「先生！どうして選択問題じゃないんですか！」
「先生！せっかく勉強したのに！」
「先生！やったやった・・と全部わかるのに答えられなかった！」
などなど
いったい何人に詰め寄られたことでしょうか。
おっかしいなあ・・・。客観的に評価できるように
必死で作ったら
妙に簡単になったはずだったのに・・・。
でも、多くの学生さんたちの「生の声」は
とても貴重でした。心して採点し、今後の参考にします。
北海道文教大学理学療法学科、作業療法学科の、本日こおろぎの試験を受けた
皆さん、お疲れ様でした。
話変わって
久しぶりの図書館でこおろぎは凍りつきました。
スゴイ研究ってあるものです。
どうしてお花見するかとか、どうして窓辺の席がいいかとか、
そんな風景や光景と食をしっかり繋いだ研究を見つけてしまいました！
比較文化のわかりやすいすばらしい本も見つけちゃいました。
大学の授業とエコール・ド・フルールに紹介していきます！
一日中図書館にいたいと思うほど、久しぶりに心震える書物に触れました。
でも仕事のあと、
どの靴はいても
スッテンコロリンと転ぶコロ介に
すべりずらいブーツさがして靴屋さんを何軒もまわって
やる気のない店員さんたちにどっさり頭にきたこおろぎでした。
ヘトヘトでこれが最後、と思って行った老舗の靴屋さんで
やっと発見。
靴も発見したのだけれど
立派な店員さんも発見！
アドバイスが適確。
店は人。本当に人。
そのあと到達したデパートの店内の暑さに
疑問。コート着てくるお客に
あの暖房は不要だといつも思います。
夏は寒いし、冬は暑いし、この省エネの時代、
デパートっておかしい。店員さんが半そでってのもおかしいでしょ。
なにかと疲労困憊して、答案用紙もブーツも唐揚げも、
ニラも本も、とにかく重い重い荷物をもってヨロヨロと乗ったタクシー
にいい曲が突然流れた。
え？
アンフォアゲッタブル？
懐かしい曲が静かに流れてきた。
いい感じの声とピアノ。
「これ、誰ですか？」と聞くと
「デビッドシルバーマンっていって、東京で活躍してるらしいです」と
ドライバーさん。
ピアノとヴォーカル。すばらしくいい。
こおろぎが乗ったとたんに選曲したのがわかったので
いつもジャズですかと聞いたら、
自分のためにね・・との答えだった。
たぶん、こおろぎと同じくらいのお歳。
個人タクシーさん。
ドライバーさんとお喋りするのは苦手なこおろぎなのに
ジャズピアノの話がつづきました。
マルウオルドロンが好きだったんですと言うと
｢ALL ALONEとLEFT AONE・・ですね」
こおろぎが好きそうな曲を短い時間に
選んで流してくれた。
「チックコリアの5枚組みがでたけど
高くてね・・」
信号待ちでそんな会話。
こおろぎの巣が近づいたら
「お客さん、枯葉聞いてください」と
流してくれたのがすばらしい枯葉。
ビルエエバンスとフルート。
このフルートが信じられない大暴れでカッコイイ。
聞けばジェレミースタイグとのこと。
家について車のドアが開いたときも
枯葉が雪道にこぼれ出た感じでした。
910円のタクシー代に1000円だして
つい「とっておいてください」
なんて大人らしいこと言っちゃったこおろぎでした。
このあいだチヂミを作って以来、ニラに凝ってるこおろぎ、
今日は30円引きだったので２束買って６０円得したわ・・
と喜んでたのに
気前よくおつりをいただかないなんて
身の程知らない大胆な行為でしたが、
でも
本当に余計なお喋りもなく
適切な選曲で
質のいいスピーカーで
疲れ果てていたこおろぎには優しい時間でした。
帰宅してすぐ、デビッドシルバーマン（シルヴァーマン。同姓同名の映画監督が有名）のアンフォアゲッタブルと
ビルエバンスとジャレミースタイグの枯葉をネットで
調べたこおろぎでした。
頭も使い、足も棒にして、
これが労働ってもんです。
親の仕事ってもんです。
でも良書に出会い、
素敵な曲にも出会って
こんなオンとオフ、
質のいい１日でした。
それにひきかえ、
「すべらない靴なんてありませんよ！」とか
「どんな靴はいても、歩くの下手なら転びますけどね」とか
「セールに残ってるブーツってこんなもんですよ」とか
「学生さんなら、こんなもんでいいんじゃないですか」とか
無愛想に応対してくれた８軒の店員さんたち、
そんなとんがった顔して
適当に客をあしらってたら
絶対に幸せ来ませんからねーっだ！
凍った道路でどーぞ、上手に歩いてくださいねーっだ！
あっかんべーっ！
